蚊帳の外
北の筋書き通りに世界が動いた。世界の警察と大洞を吹くアメリカの底が見えた交渉劇だった。中国も韓国もロシアも北が潰れて大量の難民が自国に流れ込んでくることこそやっかいなことで、軍隊がいつでも出動できる彼らにとって北の核など恐るるに足らないことなのだ。打ち込むというなら攻め滅ぼせるのだから。しかし日本はそううそぶくことすら出来ない。守ってくれるはずのアメリカにとっても北の核はそれ自体脅威でも何でもなく、それを第三国に持ち出さない確約とドル紙幣の偽札作りを止めさせるための睨みを利かせればそれでいいらしい。もちろん日本に打ち込まれたところで、自国だけが日本に核を打ち込んだという事実を薄める効果が期待でき、それもよいというところなのかもしれない。北在住の一般人への人道的配慮と言えば聞こえはよいが、日本を除く各国の利害関係からの落としどころとしてうまくいったというだけの話しであろう。
エネルギーの供与は拉致問題の解決なくしてあり得る話しではないと安倍首相は繰り返しているが、交渉のテーブルに着いた局長さんの言葉ではその旨は受け取れない。893屋さんに恫喝されて金品を差し出しているのとなんら変わりなく映るその姿に、もっとシャンとせい!と言いたいところだが、こちらには対抗する術が何もないことに気付く。確かに軍隊が攻め込んだところで拉致された人が救出できるかというと必ずしもそうではないが、これがわが日本という国なのかと思うと泣けてくる。素人考えだが正攻法など捨て、金正男なる人物を偽札を使った容疑でもなんでもいいのでしょっ引いて裏取引するなどできないのだろうか。それを非難する国などないと思うがいかに。
それにしても政府の対応を信じていますとの横田夫妻の物言いには感動を覚える。よもや我々を裏切るような交渉をなさったわけではないですよねという言外の力が感じ取れるのは私だけではないはずだ。この力があればこのような交渉劇にはならなかったように思うのだがいかがか。
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