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2019年2月 6日 (水)

科学は万能ではないが

 昨年日本はIWCを脱退し、南氷洋での捕鯨調査を諦め、日本近海に限っての商業捕鯨に踏み切った。IWCでは調査捕鯨の結果、鯨は十分資源として復活しており、商業捕鯨も可能という状態になったことが判明しているにもかかわらず、捕鯨は動物愛護の観点から認められないという事態になっているからだ。
 とても理にかなった判断と評価されるべき脱退だ。なにも他国を敵にするほど捕鯨に重きを置く必要もないという人達がいるが、そもそもIWCで何を行おうとしていたかというと、鯨の資源管理を行い、世界の捕鯨を滞りなく進めるためで、動物愛護の話し合いではなかったはずだ。捕鯨国は北半球を中心に広がっている。伝統文化であると同時に、必要な漁であることも間違いない。科学をもって地球資源の有効利用を考える場が、文化的嗜好に左右されることほど無駄なことはない。異を唱えることは当然だろう。
 さてそれほど賢明な判断ができる日本だが、ことインフルエンザ対策というものについてはまるで科学的でない状況が続いている。科学の一端を担う医者がメディアを通して語りかけるのは、決まって早めに医療機関へ受診を促すことばかりだが、本当にそれでよいのだろうか。
 抗インフルエンザ剤を使えば早く良くなる?インフルエンザの診断を迅速検査をもって正しくしなくてはならない?隔離して治癒まで何日と決めつけることができる?学級閉鎖はすべてに優先されるほど有効?
 抗インフルエンザ剤がこの世に登場して約20年経過した。病院はこの時期ごった返すほどの大盛況で、我先にとこぞって鼻に棒を突っ込まれ、Aが陽性だ、Bではなかったなどと言っては抗インフルエンザ剤をいち早く服用しようとしている。にもかかわらず、日本国中で2000万人前後の国民が毎年変わらずインフルエンザに罹患する。インフルエンザで亡くなる老人は数百人にのぼり、インフルエンザ脳症を引き起こす子供たちも毎年数十人いる。何か変わったか?何か変えられただろうか??
 統計問題で揺れに揺れている厚労省は、インフルエンザの流行についてデータをもっている。きちんと統計処理してみるときっと判ると思うが・・・・
 おそらく今我々が行っているインフルエンザ対策は間違っているのだろう。そう思わないか?抗インフルエンザ剤をよくよく勉強してみれば、なるほどとてもよい薬だろうと思う。しかし生身の人間に使ってみても感染症状を大きく変える力はない。それは感染が成立した後の生体反応が一筋縄ではいかないからに他ならない。もういい加減多くの年月を費やしたのだから、本当にどうするべきかをしっかりと検証するべきだろう。それが国としての責任だと思うのだ。

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