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2019年2月12日 (火)

感涙

 突然だが、北原白秋作詞・多田武彦作曲の組曲『雪と花火』という男声合唱曲が好きだ。この曲と出会ってから、いつか本物の男声合唱団員として歌いたいとずっと思っていた。
 学生時代から仕事を始めて10年までの間は市民合唱団の一つである男声合唱団に在籍していた。そこは全国大会にも出たことのある実力のある合唱団だった。しかし自分はヒラの団員で、演奏会のプログラムを組む中核ではなかったため、歌いたいと声に出しても叶うことはなかった。内容が内容だけに難しかったのかもしれないが・・・
 この組曲は北原白秋の不倫を歌った曲集だ。恋い焦がれ、不義を世間に問われ、責め苦の果てに肺病を患った彼女と流離ったロマンスを形を変えて歌った叙情詩だ。
花火が上がる~~~ どん~ 銀と緑の孔雀玉 パッと垂れて散りかかる・・・
薄い光と潮風に
義理と情けの孔雀玉 涙しとしと散りかかる
涙しとしと爪弾きの 歌の心に散りかかる
 それから20年、私はもうこの曲を自ら歌うことも感じることも出来ないのだと思っていた。しかし昨日、それが叶った。
 長男があの由緒ある同志社グリークラブに自らの意思で入団し、幹事長となり、トップテノールのソリストにまで登り詰めた。そして彼はなんと、この雪と花火を自分の代の最後の定期演奏会で演奏してくれたのだ。
若い心の孔雀玉
ええなんとしょ~~消えかかる・・・消えかかる・・・
 最後の和音がたなびき、消えかかってゆく。胸の奥から熱いものが吹き出し、頬を伝ってゆく。
 ありがとう。ありがとう。Bravo!
 
<追記>なんとこの『雪と花火』は同志社グリークラブの委嘱作品とのこと。縁を感じずにはいられない・・・
 

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