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2018年7月13日 (金)

研究会参加

 昨夜は印旛市郡医師会主催の研究会。とあるホテルの一室で国立国際医療研究センター国府台病院の児童精神科の先生による講演を拝聴した。子供の精神疾患の初期対応についてという題目だったが、とても有意義なお話を聞くことができた。
 昨今不登校児は増加の一途を辿り、一般小児科診療で児童精神的アプローチが必要となる場面は激増している。どれもこれも時間を掛けないと対応できないのは間違いないのではあるが、病院へ相談に来る時点で、ほんの少し自分たちが考えてアドバイス出来るようなことは既に経験済みということが多い。そんな中で気の利いたアドバイスが出来ればそれが一番なのだが、それを教えてくれた講演だった。一番わかりやすかったのが、コミュニケーションの水準を考えようというもので、患児の言動には階層があって、一番底にある患児の考え、2番目の気持ち、その上に表現される言動があり、一番底に合わせた対応をしない限り不毛な争いをくり返してしまうというものだった。
 例えば不登校の児が「明日は学校へ行ってみようかな?」と言ったとすると、その言葉は最上階にあるもので、最下層にあるのはお母さん達に迷惑を掛けているのは申し訳ないという考えで、2番目は恐怖・焦り・不安であるということだ。翌日結局学校へ行けない子供への対応として、行く・行かないという階層で問答しても争いを生むだけで、最下層にあるお母さんに申し訳ないと思って昨日は学校へ行くって言ってくれたのね、というと子供に寄り添い、ステップアップしていく原動力になるというのだ。
 もちそん一足飛びにすべてうまく行くわけではないが、これは重要なヒントだと思う。このアドバイスがあれば、親も対応しやすくなるだろう。なによりこの根底には、学校へ無理に行かなくても良いよというニュアンスが込められており、恐怖からの解放が約束されるのだ。心が解き放たれるのは間違いない。そういった視点を変えることの意味、重要性、汎用性を教えてくれた1時間だった。
 自分の対応の信憑性を担保する機会にもなったので、とても有意義な研究会となった。関係者の皆様、ありがとうございました。

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