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2018年1月26日 (金)

CPCの作法

 昨日当院で亡くなられた方の臨床病理検討会(CPC)が開催された。なぜ亡くなったのか、真実の究明のためと今後の医学のためにご遺体の解剖をお願いして実現した病理解剖検討会である。ご本人、ご遺族のご理解あっての解剖であり、真摯に検討をすべき病院を挙げての検討会でなくてはならない。
 主治医、担当医は臨床所見を詳しく提示し、全職員と議論を重ね、病理医からの解剖所見を合わせて死に至る原因と対応について考える検討会だ。病院の格を表すと言っても過言ではない。プレゼンテーターはどこの病院でも研修医が行うことが多い。それは研修医は必ずCPCを経験しなくてはならないという規則があるためではあるが、本当の意味での医者になるために、真剣に患者さんと向き合い、死と向き合い、医療が正しく行われたのかどうかを検討する経験が必要であるからに他ならない。残念ながら一般市中病院での病理解剖の機会は減少傾向にある。故にとても貴重な機会をいただいているという気持ちも医療者全員が共有する必要がある。
 手前の恥を晒すようだが、当院のCPCは医者の半分も参加しない。失礼極まりない検討会だ。幸い昨日の研修医のプレゼンは見事であり、指導した主治医の対応も素晴らしかった。hemangiopericytomaというとても珍しく厄介な間葉系腫瘍による病態の変化を詳らかにし、何が出来たであろうかという検討も出来たのは幸いであった。だが少なくともこの判断は病院全体のものではない。情けない限りである。
 二度とこのような検討会にならないよう心に留めるべく、ここに記載する。

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