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2017年11月15日 (水)

エコー野郎

エコー検査は私にとってなくてはならない相棒である。聴診器の次に、いや自分にとってはそれと同等に必要な医療器具だ。残念ながら医学生や研修医時代に基礎から教えてもらえる機会はなかった。医者になってすぐに使わなくてはいけない場面が来ても、指をくわえて上級医の登場を待つほかなかった。描出される画像をぼんやり見ながら、これが使えたらと本気で思い、研修医時代に上級医を捕まえて教えを請うたが、忙しいと断られていた。そのためhow to本を片手に、見よう見まねでなんとか触れることだけは出来るようになった。

 後期研修医時代には大学で密かに行われていた心臓のエコーの勉強会に毎回出席した。分厚い心エコーの教科書を輪読し、テーマを決めて技師さんに描出の仕方を習う会は本当に勉強になった。でも本物の患者さんを目の前にして、類推してゆく作業はまた別物だった。それを教えてくれたのが清瀬小児病院の技師さんだった。
 ドナルドダックの前掛けをした柔和な男性は、魔法のように病変を露わにし、的確に何が問題かを臨床医に返答していた。その腕に魅せられ、時間の許す限り、彼のところへ通った。腎臓内科の研修中であったが、外科の疾患も含め数多くの症例を一緒に学ばせてもらった。
 その後清瀬小児病院を離れ、今のところに落ち着いてからは音信不通になっていた。しかし昨年Facebookで再会し、先週の小児超音波研究会で十数年ぶりに顔をあわせることが出来た。相変わらずの柔和な笑顔に思わず抱擁してしまった。研究会の主要メンバーとなっている彼は忙しそうで、ゆっくりと話をすることは叶わなかったが、彼が育てている技師さんたちの発表を聞くと、様々な挑戦を行っていることが伝わってきた。
 師匠、やはりあなたはすごい人です。私もエコーの可能性を考え、どんどんチャレンジしてみます。これからもご指導・ご鞭撻のほど、よろしくお願い致します。

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