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2016年7月20日 (水)

マイコプラズマ肺炎

 今年はやけにこの肺炎が多いように思う。かといって疾患コントロールと称して治癒証明など出せる物でもなく出すつもりも無いが。
 確かに人から移る疾患ではある。しかしインフルエンザほど激しく移るわけでもない。例えば病棟入院は個室である必要など無く、大部屋でも他者へ移ることはまずない。たまに学校など教室内で大流行することはあるが、それを予防する手立てなどない。それはいったいどんな人がいつからいつまで排菌しているのか、それが判らないからに他ならない。
 マイコプラズマ肺炎は基本自力で治癒する感染症だ。日数はどうしても掛かる。熱が出る人もいれば、激しい咳だけの人もいるし、関節痛や皮疹の出る人もいる。咳の激しさも人それぞれ。長引く咳で咽頭ぬぐい液の迅速検査や血液検査で確定に至る人もいるし、レントゲンでそれと察しのつく人もいる。ただしどれも絶対ではない。
 中にはとても厄介な肺炎になる人もいる。今入院中の高学年男児は、40℃以上の熱が続き、熱せん妄まで来した。他院でクラリスロマイシンを投与されていたが、効果無く、ステロイドを通常量で使用しても治まらなかった。結局MINO+ステロイドパルスで治まったが、血液データはLDH 1000, CRP 12, IL-2レセプター抗体2400, フェリチン850など軒並み激しいサイトカインストームを示す値だったので、仕方なかったのだろう。乗り切ってくれて良かった。
 それにしても巷のトスフロキサシンの使い方は異常だ。はなからバシバシ使いまくる医者の多いこと。ニューキノロンをそんな風に使えば、将来とんでもないことが起こることなど簡単に予想できるだろうに・・・少なくともうちに来る子供たちにこれは使わない。通常ならばクラリスロマイシンで十分。こじれたら抗原抗体反応を押さえ込む免疫療法で上手く料理できる。ただし最初から免疫療法はダメだ。ちゃんと身体が反応するのを妨げてしまうからだ。
 こういったセルフリミテッドな疾患に関しては、疾患に負けそうになったときに初めて医療の出番がやってくる。最初から何が何でも押さえ込もうとしても結局どこかにほころびが出てくるものだ。
 
 

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