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2015年8月25日 (火)

発疹

 夏は発疹を伴う疾患が目白押しだ。汗疹やアトピー性皮膚炎の悪化はもちろん様々な皮膚疾患だけではない。ウイルス感染に伴う発疹がやたらと多いのだ。手足口病やヘルパンギーナはよく知られた夏風邪のウイルス感染だが、アデノウイルスでも不定形な発疹を伴うことが多い。他の多種多様なウイルス感染でも発疹を伴うことがあり、今年は伝染性紅斑、いわゆるリンゴ病に伴う発疹が外来を賑わしていた。このリンゴ病、典型的なものは見てすぐに判断が付くが、今年は非典型的なものが多く、頭を悩ませることが多かった。

 そんな中、一人の中学生がおじいさんと一緒に外来へやってきた。おじいさんは残念ながら詳しいことは全く知らないという。本人曰く、5日ほど前から喉が痛く、直後から発熱を来たし、気がついたら顔と手にブツブツが出来た。近くの医院で抗生剤をもらって飲んだが、良くならないから来院したとのこと。ふむ・・・四肢の伸側にやや大きな紅い丘疹が色素沈着を一部伴って集簇している。顔も同じ。前胸部にもあるとすると非典型的だがリンゴ病か・・・喉をみると扁桃の発赤だけでなく苺舌にも見える所見だが、すると溶連菌も否定できないな・・・しかし抗生剤は飲んでいるし、それで解熱していないとするとウイルス感染なのだろうか・・・何々、関節も痛い。腫れてはいないし触診では肝脾腫なく、頸部のリンパ節もわずかに触れるだけだ・・・
 結局口の中の病変も気になったので、SJSも含め精査加療のため入院してもらった。入院後点滴で抗生物質を投与する前に、血液培養を採取し、同時に採血も行った。炎症像は非常に強く、やはり抗生物質の反応を見たいところ。ただ中途半端に抗生剤が内服で投与されているので、本体は類推するほかない。さて・・・

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コメント


先生こんにちは。
その後、中学生の経過はいかがでしょうか。

こちらの地域では強烈なRSウイルスが流行しており、同僚の娘(生後8か月)もRSウイルス感染と胃腸炎がかぶって10日以上入院しています。

自分の子供のころより色んなウイルスや菌が発見され、病名が増えたように思います・・・・・。

投稿: ゆき | 2015年8月29日 (土) 15時36分

ゆきさん

 中学生は結局still病の診断に到りました。また記事として載せようと思っています。本人はとても元気で、お見舞いに女子中学生が何人も来るほど人気者です。

 RSは見掛けますが、それほどでもないです。原因ウイルスが同定できるようになり、さも新しい疾患だと思われ、怖がる方が多いですが、所詮ウイルス感染はその人の反応一つですから、どんなウイルスでも軽症もいれば重症もいます。一括りにするべきものではありませんよね。

投稿: クーデルムーデル | 2015年8月31日 (月) 08時36分

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