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2014年3月11日 (火)

発疹症

 小児科医にとって発疹を伴う疾患を診ることは日常である。見た目で一発診断できるものから経過を追ってみなくては全く判らないものまで様々だが、例えば小水疱が下腹部から出始めて、体幹を中心に広がってくれば水痘と診断できる。しかしさすがに1個か2個の水疱で診断できるはずはない。1日待って広がり方で判断する他ない。麻疹や風疹も典型例なら一発診断できるが、予防接種をしっかりやっていて、症状がはっきりしないものは難しい。見た目だけではダメで、こういったケースでは抗体検査を始めとして各種検査をオーダーすることになるのだが、検査をしても判断に迷うケースも存在する。

 今回は12歳の我が子に起こった発疹をひとつ。顔から淡く細かい紅斑が出始め、徐々に体幹や四肢に広がっていった。発疹出現と同時にだるさと軽度の発熱も認めた。咽頭には小さな赤い丘疹が2個あるも、扁桃の発赤や腫大はなし。耳介後部のリンパ節は徐々に腫れの大きさや個数が増えたが、頸部の胸鎖乳突筋周囲のリンパ節は触知しない。2日経過し、紅斑の赤みはやや薄らぎ、一部癒合傾向となるも色素沈着はなし。倦怠感も少し治まってきた。麻疹も風疹も予防接種は2回済んでいる。触診で肝脾腫はない。
 2週間前から副鼻腔炎に罹患してCAMと去痰剤と抗アレルギー剤を服用している。最初は薬疹も考えたが、粘膜疹は見当たらず、これまでも何度か飲んできた薬ばかりであったが、とりあえず薬の服用は中止した。はて・・・発熱、鮮紅色の細かい発疹、耳介後部のリンパ節腫脹とくれば、通常風疹を考える。しかし2回予防接種を終えていて、これだけハッキリ揃うのもどうか・・・EBウイルスならば頚部リンパ節の腫大や扁桃の変化が出てくるだろう。パルボB19によるリンゴ病なら四肢はレース状になるだろうが、B19は様々な発疹の形態をとってもおかしくない。
 風疹は全例届け出なくてはならないので、保健所へ提出する書類を書きながら採血してみることに。すると。。。

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