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2013年9月19日 (木)

柏へ

 腎カンファへ出掛けた。病棟も外来も落ち着いていたので、開催定刻に着席できた。

 お題はいつもどおり3つ。どれも面白い。

1 ANCA関連血管炎と感染性腎炎を合併した一例

 発熱と多関節痛で何故か頚椎症として手術された男性が、術後の急性腎不全としてコンサルトを受け、その後どうなったのかという症例。術前からCRP軽度上昇、クレアチニンは0.6で尿潜血(+)だったのが、術後WBC 16000, CRP 20, Alb 1.8, IgG 1200, BUN 35, Cr 3.3で尿中タンパク1g/dayとのこと。尿量減少と浮腫、左肺の鬱血、血圧140/70、血液培養検査陰性でCTRX使用も効かないのでVCMにしたらCRPは下がるもCrは4~5と悪化傾向とのことで腎生検。P-ANCA軽度高値もあり、表題となったらしい・・・腎生検は悪くないが、その前にNSAIDsの使用もあり、そこを考えた方がよさそう。血管炎を疑う割に赤沈の値が不明・・・腎病理を問う前にそこらはどうなのだろうと思っていたが・・・どうも内科の先生たちを前に突っ込むのは気が引ける。

 病理的には軽度の管内増殖を伴う糸球体とfibrinoid壊死を伴った血管炎とのこと。糸球体にはIFでC3の沈着あり、感染性の変化を考えるべきとのコメント。う~ん。生検後2週間ほどでPSL20mg使ったらすべて治まったとのこと。そりゃNSAIDs腎症を見てただけじゃないのかな~~最初の多関節痛もリウマチ性多発筋痛症って線も捨てがたいし。

2 ネフローゼ症候群とMGUSを合併したPGNMIDと考えられる症例

 これは参った。Proliferative Glomerulo Nephritis with Monoclonal Immunoglobulin light chain depositsって初めてみた。勉強になりました。

3 膜性増殖性糸球体腎炎様の腎組織像を呈したクリオグロブリン血症の一例

 路上生活者らしく、これまでの既往が全く判らず、しかもHCV抗体は陰性でクリオグロブリンの肝腎外病変は見当たらない症例。MPGNで問題ない腎組織像で、クリオグロブリンによる2次性と考えて良いとのこと。全く異論なし。

病理組織をこれだけ丹念にみられるカンファレンスもないので、とてもためになるが、もう少し時間があって臨床所見を丁寧に見てゆけたらいいのにな・・・

 

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