« 日韓戦 | トップページ | 戦争という非日常の世界 »

2013年7月31日 (水)

ワクチン雑感 その2

 ここ数年日本でもたくさんのワクチンを打てるようになってきた。まだまだ足りないし、すべてのワクチンを無料にすべきだと思うので、満足感はないが、それでも10年前とは雲泥の差だ。

 これだけたくさんのワクチンを打つなら、同時接種の方がよい。昨今ワクチンは集団接種しない。唯一行われていた生ポリオワクチンも不活化に変わり、集団接種する自治体はほとんどなくなった。そうすると病院ないしは医院で接種を行うことになる。そこは綺麗な場所ではない。健康な方は出来るだけ来ない方がよい場所だ。予防接種の時間と場所を特別に設けていればましではあるが、受診すればするほど感染のリスクは増えると考えるべきだろう。そういった観点から、同時接種の方が望ましい。また免疫の獲得という点でも同時接種の方が率が高いことが知られている。副反応の出方に差はないことからすると、同時をお薦めする。

 予防接種には免疫獲得率を出来るだけ高率とするために、接種間隔をそれぞれに定めている。これは医学的根拠(薄いのではあるが)に基づき、厚労省が決めている。不思議なことに海外とのズレが結構あって、その通りにしない(したくない)場合もあるのだが。。。それに加えて、自治体がこの期間に接種したら無料ないしは助成金を出しますよというものがある。これが無茶苦茶ややこしい。その期間から外れた人は何故外れたのか理由を自治体に届けなくてはならない。それが医療機関で発行しなくてはならないため、予防接種を行うことが煩雑極まりないことになっている。

 想像してみて欲しい、医学的根拠はこちらも勉強しているので、さっと頭の中で計算し判定することができる。しかし隣町に住んでいる人が接種に来て、その自治体の方針を覚えていられるだろうか。またそれが近隣数カ所の自治体に渡っており、それぞれ確認作業を行うとするとどれだけのチェック機構を働かせなくてはならないだろうか。で、毎日何十件とある予防接種を100%これらに合致するよう目を光らせることがどれほど大変なことか。

 ハッキリ言って、やってられない。自治体ごとの取り決めをしたいのであれば、自治体ごとの保健所で集団接種をするのが一番だ。個別接種は煩雑極まりなく、例え医学的に間違っていなくても、自治体の助成金を得られないからと、そんな接種をした医療機関としてクレームの電話が鳴り響くのだ。それでも個別接種をさせたいのであれば、各自治体の対応も加味した予防接種アプリを開発して医療機関に届ける義務があるのではないか。そのうち「やーめた」と言い出す医療機関が出てくるぞ。そしたら接種できる医療機関はパンクして、市民が迷惑するだけだぞ。

 てなことをブツブツ呟きながら、泣く子をなだめながら、予防接種の日々が続いているのだ。

|

« 日韓戦 | トップページ | 戦争という非日常の世界 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 日韓戦 | トップページ | 戦争という非日常の世界 »