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2012年11月20日 (火)

CRP医者にはならぬよう

 既に言い古されているが、その思いを強くする雑誌の記事を読んだ。

 杏林製薬が配ってくれるドクターサロンという雑誌がある。今回は順天堂総合内科の内藤先生が炎症性疾患の検査方法という題でとある勤務医からの質問に答えている。是非医療に携わる人達に読んでもらいたい。

 中でも回診でCRPという炎症マーカーの数字を言わないで患者さんのプレゼンを行うよう研修医に指導しているというのがイケてる。検査データだけで患者さんの状態を言い表せるはずなどない。まずは現症状をどうとらえるかが一番なのだ。当たり前と思うかもしれないが、それがなかなか難しい。

 とかく検査しないとみんな不安になってしまう今日この頃。医療者も患者さんもそう。感染症については何のウイルスですかと患者さんが聞いてくる。ウイルスだって細菌だってそこいらじゅうにごまんと居るはずだ。いるから悪さしているかというとそうではない。居るだけってやつもよくあることだ。

 人間には免疫がきちんと備わっている。そいつがちゃんと作動していれば感染症に対して負けることは少ない。負けそうな、形勢が不利になりそうなところで対処する、ここが医療の出番だ。不利になりそうかどうかは患者さんの顔色と呼吸数と心拍数だろう。これに体温を加味して判断する。当たり前のことが現場ではないがしろにされている。昨今の研修医制度を生かし、妙な癖を体得する前に基本を教えようと頑張っている先生たちもいる。

 検査漬け、薬漬けにして良いことなど一つもありはしない。医療を提供する側も提供を受ける側も何が重要かを知っておくべきだろう。医療費削減と豊かな生活を得るために。

 

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コメント

先生今年も大変お世話になりました。
特に 弟の件では大変親身になって相談にのっていただき ありがとうございました。
おかげさまで 12月から社会復帰を果たし
元気に仕事をしているようです。
私も娘も 大病もせず一年を終えることが
できました。
病は気から・・・この 言葉が示すように
外国での暮らしの中で やはり自分の言葉で
医療相談できる環境というのが構築されにくい
場所に住んでいるので 先生の存在は
とても心強いのです。
ありがとうございます!

こちらは まだ30日ですが 日本は
大晦日ですね。
どうか 良いお年をお迎えください!!

投稿: バリスタUSA | 2012年12月31日 (月) 15時30分

バリスタUSAさん

 私はお話をお聞きしただけなので、そんなふうにおっしゃられるとむず痒い気がします。

 今後ともどうぞよろしくお願いします。

投稿: クーデルムーデル | 2013年1月 7日 (月) 17時24分

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