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2012年10月24日 (水)

腎カンファ

 1週間遅れとなってしまったが、先週水曜日に東葛腎カンファへ出向いた。前回は所用で参加出来なかったが、面白い症例の検討がなされていた。今回もよくわからない症例のオンパレード。

1.著名な泡沫状細胞の浸潤を認めたネフローゼ症候群の一例

 高脂血症と高血圧で内服治療を受けていた高齢女性が血尿を伴うネフローゼを発症し、腎生検してみたら泡沫状の細胞が間質にべったりひっついていたというもの。ただしs-Albは2.1と低いものの、1日尿たんぱくは2-3g程度。TCもクレストール内服しているとは言え、209程度。それなら腎から漏れたことによる低タンパクというより慢性炎症や血管の問題じゃないの?と思いながら病理の見解を待った。おそらくコレステリンシャワーが関連した2次性のFSGSとのこと。コレステリンシャワーが全身の血管に作用したと考えれば、この低Alb血症も説明できるのではないだろうか。なによりステロイド使用で、蛋白尿量はさほど変化ないものの、低Alb血症は改善していた。

2.透析導入となった抗GBM抗体型急速進行性糸球体腎炎の一例

 間質性肺炎と強皮症の既往のある高齢女性が尿量減少および下腿浮腫を主訴に来院。高血圧、クレアチニンの上昇、蛋白尿および血尿あり。腎生検で半月体形成性糸球体腎炎を確認。肺出血はなく、ANCA陰性、抗GBM抗体陽性から上記と診断し、パルス等で軽快。これは全く反論なし。子供では見ない貴重な症例を見せて頂いた。

3.骨髄異形性症候群に対し末梢血幹細胞移植を施行後に発症したネフローゼ症候群の一例

 造血幹細胞移植に関連する腎症があって、TMAや膜性腎症によるネフローゼが起こるらしい。組織はCyAのtoxicな変化が多く、糸球体はそれほど壊れた印象はない。IFではC3とC1qで顆粒状沈着強く、電顕では典型的な膜性腎症ほど密ではないがdepositが散在していた。ある先生は2次性ならこの所見で膜性腎症と考えて良いとのことだった。

まだまだ勉強することが山ほどあるな~~

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