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2012年10月23日 (火)

NSARF

 先週末からちょっと悩ましい子が入院している。まだ2歳前だがネフローゼを発症し、ステロイドを使い始めたのだけれど、血圧がどんどん上がり、同時に腎機能も下降線をたどっているのでお願いしますと他院から搬送されてきたのだ。

 幸いおしっこは出ている。もちろん浮腫みは酷い。BUNは80台、クレアチニンは1.0とこの年齢では腎不全の値。電解質はNa 130, K 4.5, Cl 100で酸アルカリバランスも崩れていない。ということで透析などの必要はないのだが、血圧が130/80もある。下大静脈径は6mmなので、この年齢では正常かやや張っている印象。通常ネフローゼでは血管内脱水となる。これが行き過ぎた場合や血栓などのせいで腎血流を保つためにレニン性高血圧を来すことがある。しかし今回はそれらしい所見はない。週末に搬送されたこともあり、まだレニン・アルドステロン系の検査結果は出ていないが、そうでないならば・・・

 高血圧性の脳症などが怖いので週末はCa拮抗剤で乗り切った。なにより本人が元気で食欲も旺盛なのが救いだ。しかし細かい調整のために点滴をしており、当然浮腫は強くなった。感染させないためにも点滴は止めてゆきたい。さてここからどう転んでくれるか。

 腎臓専門の腕の見せ所だが、今日は大学での講義の日。ちょっくら留守にするけど、いい子で居てくれよ。もっとも私がいなくても小児の腎専門医が他に2人もいるので、問題はないのだが。

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