« 同級生 | トップページ | 確かに »

2012年9月 4日 (火)

ステロイドがいい感じ

 8月は当院開設以来初となる月間4名もの川崎病患者を迎え入れた。うち2名は群馬大の基準からγ-グロブリン不応例となることが強く疑われたため、ステロイドをγ-グロブリンと同時に使用した。解熱のタイミング、不機嫌がとれてくる様子など通常のγ使用時より早い。冠動脈も拡張せず過ごせた。うん、いい感じ。

 

 別の一人は症状のそろわない不全型。悩んだ末、当初は敗血症として抗生剤投与およびアスピリンとウリナスタチンで治療開始。解熱は果たせたが、どうもくすぶっている様子が見て取れたので、9病日でようやくγに踏み切った。データも機嫌も良くなり、数日後に膜様落屑が出てきた。

 

 γの種類を問う人が居るが、私たちはNa濃度の低い患者にはベニロンを使用している。不応例の予測値にNaが使用されていることから、ベニロンは不応例と思われる患者に使われることが多くなっているが、別段変わりはない。むしろ投与速度を速くできるし、Na濃度も高いので、使い勝手は良いと思う。ヴェノIHはNa濃度が正常の時に使っているが、昔と比べて随分と副反応が出なくなった。

 さて毎月一人くらいのペースで川崎病の治療を続けているが、この8年間で残念ながら冠動脈瘤を作ってしまったのは1名のみ。2名に冠動脈の拡張を見たが、その後正常に戻っている。これ以上の成績、一人の冠動脈瘤も出さないような工夫を続けていきたい。

|

« 同級生 | トップページ | 確かに »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 同級生 | トップページ | 確かに »