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2012年1月11日 (水)

感覚

 娘達がまだ10代なのだが、もう二人とも子供がいて、どちらの孫も預かっているのだという50代の男性が一番小さな生後5ヶ月の孫を抱いてやってきた。預かっている孫の内2人が先週末にインフルエンザに罹患してしまい、この子も咳と鼻が出始めたと思ったら高熱を出したのだという。

 母親のことを尋ねると、一昨日から高熱と関節痛があり、昨日受診したとのこと。子供達のことを話したが、インフルエンザの検査で陰性だったことから、インフルエンザではないと言われたらしい。今日も高熱で起き上がれない状況であるとのこと。もちろん乳児を抱えているが抗インフルエンザ剤はもらっていない。

 幸い連れてきた乳児は哺乳力も良好で、呼吸も穏やかだった。わずかに喘鳴を聴取したので、RSVを検査することにしたが、希望もありインフルエンザも検査した。結果がどう出てもインフルエンザとして治療しますよとお話ししながら結果を待つと、RSV陰性、インフルエンザA陽性と出た。じゃあ母親は何って?そりゃインフルエンザでしょう。

 これまで何度も記事にしてきたが、インフルエンザの迅速検査は万能ではない。症状がバンバン出ていても陰性と出ることも多い。反対に症状が無くて、希望により検査をしたところインフルエンザ陽性となることだってある(うちでは検査などしないが)。すべてにインフルエンザウイルスに対抗する薬が必要か?答えはNOだ。

 そして重症化のリスクは何かというと、年寄りと乳幼児と基礎疾患のある人たちが罹患することだ。乳児を抱える家族ならば、出来るだけ家族がワクチンを接種し、乳児を守る算段をしてほしいとお話ししている。今回のケースなら、母親に対し、赤ちゃんを守るためにインフルエンザとして治療するという判断をしてほしかった。もちろん昨日の段階で抗インフルエンザ剤を使用したからと言って、他の子供達からもこの母親からも移ることは無いなどとは言えないが。

 この感覚、どうだろうか。

 

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コメント

今年も繰り返される「インフルエンザ検査希望」。
医療者の中にも、検査時期さえ間違わなければ、インフルエンザ検査が万能と思っているものもいますしね。
困ったものです。

投稿: おじゃ | 2012年1月15日 (日) 19時21分

おじゃさん

 おまけに近隣の大病院では「ラピ○×タ効きますよ。」なんて話しているところがあります。希望者には全例行うとか。何をもって効くというのか・・・ガッカリです。

投稿: クーデルムーデル | 2012年1月15日 (日) 21時13分

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