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2011年6月 5日 (日)

学会で感じたこと

 国際学会にはこれまでたったの2回しか出ていない。海外の論文は出来るだけチェックするようにしているし、名の通った先生が来日する時に自分の疑問をぶつけるようにしているからそれほど困ることもないと思っていた。おまけに小児腎臓のとりわけ臨床に関する限り、日本で行われているものと世界との格差は数種類の薬を使用するか否かだけと論文や来日する先生の講演等から推測していた。

 今年は日本小児腎臓病学会がアジア小児腎臓病学会と合同で開催され、世界と言うには狭いものの、日本以外の人達の考え方を学ぶ機会となった。もちろんアジアンパワーが世界を席巻しつつあることは承知しており、世界での論文数も研究施設もうなぎ登りであることも知っていたのではあるが・・・実はとても勉強になったので、記しておく。

 なにより面白かったのは日本人のおとなしさであった。今回来日していた研究者達はおそらく各国の中でも優れた研究者たちが来ていたと推察されるが

① 疑問が沸き起こると指名されることなくフロアーで座ったままでも大声で質問を繰り返すインド人研究者達多数

② 自分の意にそぐわない意見は聞く耳を持たない中国人研究者

③ とてもエキサイティングな内容を整然と発表してくれた女性中国人研究者が私とのフロアーでのディスカッション時に国の事情を憂いていたこと

④ とてもスマートに病理解釈をし、日本の病理がいかに小さな事にこだわった分類のみに終始しているかが判るコメントをしてくれた韓国人研究者数名

⑤ 日本で使えないオフラベル薬剤を世界の最先端と同等に使用して成果を挙げているインド研究者チーム

⑥ 多くの病院に分かれてしまって大規模な研究の出来ない日本を尻目に、マス解析は当たり前と嘯く中国&インド研究者多数

⑦ 困ったらやはり苦笑いしながらオーベンに頼る若い研究者達(すべての国)

⑧ 日本にもやはり優れた病理学者がいる

⑨ 研究者の多くは臨床像よりもデータが知りたい(各国共通)

⑩ 日本人は本当に質問しない・・・

 そういったことが印象に残った。もう細かい事を挙げると切りがないので、おおざっぱなところで留めておく。

 私などフロアーのシミくらいな存在だったが、いろんな質問に真摯に答えてくれたアジア各国の研究者達に感謝したい。そして今さらながら世界を知りたいと思い福岡を後にした。

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コメント

先生のブログを読んで恥じ入っております.
同じ学会に参加しながらほとんど何も学べずに帰ってきた自分の不勉強と意識の低さ.留守を頼んだ先生方に申し訳ない…
また,出直します.

投稿: Diabo com Fome | 2011年6月 7日 (火) 08時19分

Diabo com Fomeさん

 何をおっしゃいますか。先生と飲んだことがこの学会での成果の半分以上を占めていること、間違いございませんよ。

 後の1/4が恩師と飲んだこと。その残りが上記ですかね・・・

投稿: クーデルムーデル | 2011年6月 7日 (火) 08時48分

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