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2010年12月15日 (水)

その後

 熱の続いた5歳の女の子のその後である。アデノウイルスは検出されず、咽頭・扁桃発赤は酷くなり、リンパ節の痛みおよび腫脹も徐々に悪化し、発熱も続いた。当然炎症反応も悪化をきたした。しかしLDHやフェエリチンなどは高値を示さず、アルブミンも低値とならない・・・川崎病の主症状は確かに満たさないが、血液培養検査も陰性となるとここで一番問題となるのは川崎病による冠動脈瘤の出現に他ならない。協議の結果、児にはγグロブリンを使用することにした。

 使用翌日にはストンと解熱。頸部リンパ節の痛みも消失し、ほどなくして腫脹も消えてしまった。そして数日後にこれかな?というほどわずかな指先の落屑を見た。確信を持って言えるわけではないが、やはり川崎病だったのではないだろうか。

 オーバートリートメント(過剰医療)と言われるかもしれないが、こういったことも医療の現場ではしばしば起こりうるものと記述してこの症例報告を終えることにする。

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コメント

お疲れ様でした。その気苦労わかります。ご自愛ください。

投稿: hidero51 | 2010年12月15日 (水) 19時56分

hidero51さん

 冬の小児科は立ち止まっていられません。よくわからない症例が目白押しです。病棟も外来もぐちゃぐちゃになりつつあります。

投稿: クーデルムーデル | 2010年12月15日 (水) 20時43分

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