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2010年5月19日 (水)

やはり虫垂炎

 10歳の男の子。朝からなんとなく心窩部のあたりに違和感を感じていたらしい。午前中は体育大会の応援に出掛けていて、炎天下で応援を続けていたとのこと。次第に気分不快が出始め、嘔吐が出現。学校の先生の車で当院へ運ばれてきた。バイタルは特に異常ないが、ちょいと顔色が悪い。学校の先生曰く、黄色い液をなんども吐いていたとのこと。

 5月になっても冬場のように連日嘔吐や下痢の患者さんが駆け込んできている。ノロもいればロタも多い。一体いつになったら治まるのやらと思っていた。今回もそうかと思いきや、胆汁を何度も嘔吐している・・・こりゃなんらかでイレウスか・・・天気もいいし、虫垂炎も考えておこうかな。

 で、お腹を触ると柔らかかった。ふむふむ、ここはどうかな?心窩部は痛くない。左下腹部は・・・これも痛くない。それじゃあ右下腹部は・・・ありゃりゃ触るだけで吐いちまったね。ごめんな、でももうちょっと触らせて。反張痛はないか。ちょいと立てる?踵を挙げて、ドスンと降りて・・・痛くないね。胃腸炎というより虫垂炎臭いから、入院して抗生剤治療していこうか。

 でなわけで入院して一日が過ぎた。相変わらず嘔吐が続いていて、熱も出てきた。右下腹部に限局する痛みは続いていて、少し重くなっているとのこと。エコーも昨日は8mm大とやや大きくなった虫垂を認めていただけだが、本日は太さは同じでも層構造がハッキリしてきた。腹水はない。よく見ると内部に高輝度のshadowを引く内容物がある。こりゃ間違いない。切り時の急性虫垂炎だ。

 先程外科にお願いして摘出が終了した。何より無事手術が終了したことがうれしいのではあるが、虫垂はエコー通りの場所、太さ、変化を示していた。こういう積み重ねが本当に大事。エコーだけしてその後を知らなきゃ何も語れない。これで一息つけるだろう。今日はぐっすり眠ってな。

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