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2010年2月26日 (金)

夢見たものは

 何年ぶりだろう。『ティオの夜の旅』というCDを手に取った。

 未だ合唱に手を染めていて、中でも作曲家木下牧子を愛してやまないので、彼女の作品集を聞くことは多い。しかしこの『ティオ』は本当に5年以上聞かずに過ごしてきた。

 ~学生時代とても可愛がっていた後輩達がいた。合唱部を彼らに託して私は卒業した。彼らも慕ってくれたのか、市民合唱団で知り合った仲間も加わって、卒後もボーカルグループを作って一緒に歌っていた。それぞれの道へ進み始め、最近は連絡をとることも稀になってしまった。それでもその後輩の一人が同じ小児科医局で頑張ってくれており、彼とは時々酒を酌み交わしている。

 私以上に木下牧子に惚れ込み、彼女の曲を演奏することを掲げ、指揮者として合唱部に打ち込んでくれた後輩がその中にいた。とても繊細な心の持ち主だった彼はいつもティオと一緒に旅していた。~

 CDを手に取り、音を鳴らし始めた時に電話が鳴った。電話の主は小児科の後輩だった。声が暗い。えっ・・・・・・

 ・・・・本当に旅立ってしまった・・・・

 彼の夢見た物は何だったのだろう。

 彼に木下牧子作曲、立原道造作詞『夢見たものは・・・・・・』を捧げる

 夢見たものは ひとつの幸福

 願ったものは ひとつの愛

 山なみのあちらにも しづかな村がある

 明るい日曜日の 青い空がある

 日傘をさした 田舎の娘らが

 着かざって 唄をうたっている

 大きなまるい輪をかいて

 田舎の娘らが 踊をおどっている

 告げて うたっているのは

 青い翼の一羽の 小鳥

 低い枝で うたっている

 夢見たものは ひとつの幸福

 それらはすべて ここに ある と

 

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