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2010年2月 1日 (月)

仲間との語らい

 大学の同級生達が集まった。本当に懐かしい顔ぶれだ。全寮制で6年間も一緒にいた連中だから、やんちゃしていたことも、酔った後の顔も、趣味もここぞのときの動きも知っている兄弟みたいな奴らだ。でも学生の頃とは違った、とても余裕のある、そして自信に満ちた顔をしていた。そりゃそうだ。40をようやく越えた我々ならば、世の中を見渡しても責任ある部署でバリバリ働いている年代だ。それでも思ったより髪が後退している輩は少なく、腹の出方もそれほどでもない。いや自分もそうで、見慣れているからというのではない。はて・・・

 各々の近況を語り、同窓生との交流のおかげでとても助かったという話などで盛り上がったが、中でもテレビで活躍が報道された仲間の話に関心が集まった。ある者はとある都市の救急患者を一手に引き受ける病院のボスとして登場し、またある者は自衛隊の重要な任務の先頭に立つ者として、またある者は広報の一環でさんま&キムタクと漫才を披露したとのことであった。

 楽しい話は尽きることなく続いた。同級生の6割がこの忙しい時期に集まったのだから凄いことだ。あいつとも話したい、そうあいつとも・・・などと考えているうちに時間がどんどんと過ぎてしまった。遠方から来た友が、皆に別れを告げて去ってゆく。この後残した仕事があると帰る者も出始めた。学生時代に戻り、雀へ連れ立つ者達を見送り、結局またの再会を約束しながら別れた。
 
 私は電車の中で、自分が語った自身の近況報告を振り返った。「皆小児科は大変だろうと声を掛けてくれるけれど、僕はそう思っていない。恵まれた環境にあることと、なにより子供達から元気をもらっているから、大変じゃないよ。」と口にしていたのだ。皆不思議そうにしていたのが、とてもおかしかった。皆それぞれに大変なことを抱え、悩み、そして今の自分に辿り着いているのだから、それで良いのだろう。

 思い返しながら私はもう一軒、別の飲み屋へ直行した。そこにはまた別の仲間が集っていた。ふと・・・自分は仲間に恵まれ、そのおかげで今があると感じていた。 

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