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2010年2月11日 (木)

腎カンファレンス

 昨夜は仕事を終え、柏まで出向いた。東葛腎カンファレンスのためだ。開始時刻は19時。しかし出たのは18時30分。とてもじゃないが間に合わない。国道16号を北上すれば柏までは一本道ではあるが、夕刻ならば2時間はかかってしまう。そこで試したのは千葉ニュータウンを北に抜ける道。手賀沼への細い道が続き、渋滞につかまることなく小一時間で辿り着いた。

 それでも会場に入ったのは3演題のうち、最初の演題についての討論が行われている最中であった。どんな内容かというと・・・

1. 進行胃癌を合併し、亜急性腎不全・洞不全症候群を呈した軽鎖沈着症の一例

 小児科では見掛けることのない沈着病だ。軽鎖と言われるグロブリンがなんらかの原因で異常に産生され様々な臓器に沈着してしまい、腎臓など機能不全に陥ってしまう病気だ。今回は胃癌により急速に沈着が進んだ奇妙な症例だった。腎臓だけなら透析などでしのぐことも可能であったが、残念なことに心臓にも沈着して亡くなってしまったとのこと。ご冥福をお祈りすると共に、この病気の詳細を検討することが今後に役立つのは間違いなく、皆真剣に病理組織に見入っていた。これまでの沈着状況と違うところが散見され、いろいろな意見が飛び交った。残念ながら、私が立ち入ることなど出来ない検討内容だった。

2. 慢性気管支炎の経過中にMPGN likeな病変を呈しESRDに至った一例

 病理学者の中でもMPGN(膜性増殖性糸球体腎炎)likeという用語は無いと言う人もおり、題名から議論の的となる症例だった。慢性の気管支炎から耐性菌であるMRSAなどによる肺炎も併発し、にっちもさっちも行かないところへ腎不全も重なり、慌てて腎生検したところなんとも表現しづらい病理組織が出て来たというものだ。私は感染による急性腎炎的変化と読んだが、会場の病理の先生たちはものすごく細かいところを指摘しあい、膜性腎症の一亜型としていた。小児科の学会では膜性腎症でIgGの4分画染色を問うことなどない。ここ東葛腎カンファレンスでは毎度当たり前のようにこれが議論される。それこそが日本の腎臓を専門としている人達のスタンダードと考えるべきで、小児腎臓が遅れをとっているとみなければならない一つだ。けれど、そうは言ってもこりゃ先生達の言ってることは違うぞな・・・とぶつぶつ言っていると、座長からある一流誌での総説『Acute glomerular nephritis 』の提示があった。そうだろう。

3. シクロスポリン療法にLDLアフェレーシスを併用した巣状分節状硬化症の一例

 これは小児科領域の話だ!しかしのっけから治療法というか考え方が違う。会場も小児となると途端に正常値からなにからウロウロ・ソワソワして落ち着かないようだ。病理組織の分類の勉強をしたかったのともう一つの理由から発言は控えたが・・・

 もう一つの理由というのは、大事な友人を迎える約束の時間が迫っていたというものだ。会が終わって即向かった。21時を過ぎると国道16号も閑散としており、曲がり角もないため予定通りの時間に迎えることが出来た。

 家へ招き、彼の持ってきた国士無双を開け、ゆっくりと語り合った。酔ったところで眠りについた。朝早く成田空港へ送り届けなければならなかったからだ。しかし起きてみると・・・酒臭いぞ・・・まだ酔ってるじゃん!!

 車は断念し、電車で送ることにした。無事間に合ってよかった〜〜

 いやはや楽しい時間をありがとう!

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