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2009年12月13日 (日)

鉄瓶

 インフルエンザ罹患での受診により、中学生を外来で診察することがとても多くなった。そのせいか女子中学生たちの貧血を指摘する機会が増えた。

 思春期の女の子は、不定期の月経が始まることや、急激な身長の伸びなどが相まって、鉄欠乏性貧血に陥ることが多い。従って努めて鉄分を摂る必要がある。しかしやせ願望とか、激しい部活によって摂取が滞ると貧血になってしまうのだ。
 
 こりゃ治療が必要だというレベルのものから、鉄分の多い食事を勧めるというものまで様々だ。治療は鉄剤を内服するというものになることが多いが、この鉄剤、胃腸障害という副作用がある。これが強く出ると内服できないとか、吸収不良がおこってしまうことになる。先日来院した女の子は他院で鉄剤を処方されたが、腹部症状が強く、それを医者に話しても貧血がさらに進んでいるからと、倍量の鉄剤と胃薬を持たされたとのことでやってきた。う〜〜ん・・・・
 
 とりあえず少なめの鉄剤と胃薬を処方し、それと同時に食事療法をお話しした。特に鉄瓶を使うことを薦めたところ、特に胃も痛まず、貧血も改善した。

 鉄分の補給にレバーを始めとした肉類、シジミを筆頭とする貝類、大豆食品などをお話しすることは多い。肉類に含まれるヘム鉄はとても吸収しやすい鉄であるが、好き嫌いがあるといかんともしがたい。その場合鉄瓶でお湯を沸かし、その湯を使って料理することをお勧めする。鉄瓶で沸かしたお湯には二価鉄が含まれ、これが鉄分補給にはとてもよいことが知られている。更にこれによりお湯がとてもまろやかになるらしい。一石二鳥だ。

 中学生ではないが、小児科では1歳前後の子供達に起こる鉄欠乏性貧血をよく経験する。これは成長期であること、離乳食へ移行する過渡期による鉄分不足に加え、牛乳の大量摂取によることが多い。人工乳からの移行で牛乳を好む気持ちはわかるが、必要な栄養をとれなくなるほどの牛乳摂取はよくないことを知って欲しいところだ。

 今日はちょいと余裕があったので、豆知識ということで。

 

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コメント

昔我が娘も鉄分が不足していると言われ
どうしたものかとビタミン店を
周り鉄分が含まれているビタミン剤を
探しましたが あれはこの国では
”処方箋薬”だそうで 市販されておらず
日本から幼児用のビタミン剤を送ってもらった記憶があります。

そうですね 鉄瓶ですね。
忘れていました。
私はレバー好きですが 子供は苦手ですよね。来年帰ったら重いのを覚悟で鉄瓶を
買って帰る事にします。
アメリカで見かけないので。。。

投稿: バリスタUSA | 2009年12月23日 (水) 15時16分

バリスタUSAさん

 鉄瓶は重いでしょう。中華鍋など利用するのもよいかもです。

投稿: クーデルムーデル | 2009年12月23日 (水) 21時05分

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