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2009年11月 2日 (月)

来たか

 文部科学省からの事務通達でようやく治癒証明不要とのお達しが出たと喜んでいたら、幼児のインフルエンザ、重症肺炎、低酸素血症が飛び込んできた。

 5歳男児、発熱から約10数時間で呼吸困難あり。近医受診し、インフルエンザ陽性にて紹介になった子供だ。明らかに容態は悪く、人工呼吸管理になってしまった。喘息の既往あり、しかし年に数回の発作で、コントロールは施されていなかった。

 レントゲン、CTでは右肺中・下肺野に無気肺と間質影少しと、淡い斑状影が多発していた。FiO2 0.9でようやくPiO2が90~100とかなり重症の肺障害だ。気管内分泌物はやはり多い。こうなると効果のありそうなものすべてを試してみるほかはない。喘息の治療の他、ステロイドパルス、タミフルの胃内投与、リレンザの気管内投与などやるだけやってみたところだ。

 それにしてもこれだけラッシュに来るものが、早期のタミフル投与など効くはずもないだろう。こうなる子もいれば、37度前半で笑顔で走り回る子供達もいる。この違いはどこから来るのだろう。単に喘息の既往というだけで片づけられるものなのだろうか。人間の反応は千差万別と言う他ないのだろうか。

 眠れない夜が続きそうだ。

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コメント

>FiO2 0.9でようやくPiO2が90~100

・・・確かにかなり具合悪いですねcoldsweats02

早くよくなりますように。

投稿: ゆき | 2009年11月 2日 (月) 23時45分

こんばんは

むしろ、軽症の気管支喘息児の方が呼吸障害のひどい例が多いのではないかと....。

鋳型気管支炎と呼ばれる、喀痰の粘液栓が主気管支を閉塞するような病態は、重症の気管支喘息よりは、あまりマークされていなかった軽症児に多く見られるとのことを聞いたことがあります。

先生の言われていた、この新型インフルエンザでは、気道粘液の粘ちょう度を著しく増加させ、そのことにより呼吸障害が生じるという説に、うなずけますね....。

ただ、本当に間質の障害はおこらないのか?これは興味のあるところです。

投稿: いなか小児科医 | 2009年11月 3日 (火) 00時51分

ゆきさん

 とりあえず急激な進行はストップしたようです。この後多臓器不全に陥らなければ、回復するように思います。

 もうひとがんばり。

投稿: クーデルムーデル | 2009年11月 3日 (火) 11時15分

いなか小児科医さん

 ここ印旛沼地区周辺にある大学病院などの症例検討会でも間質障害につき議論したのですが、少なくとも画像で判断できる間質影はあっても非常に軽度でした。

 ウイルス感染で肺障害とくればRDS・間質障害と考えたいのですが、どうも様子が違います。

投稿: クーデルムーデル | 2009年11月 3日 (火) 11時21分

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