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2009年11月28日 (土)

疲れた・・ほっと一息

 法事から帰っていきなり、インフルエンザ感染&低酸素&大葉性肺炎かと思われる幼児が運ばれてきた。無気肺を伴う右S1,2(+3?)の肺炎が発熱と咳の出現とほぼ同時に起こってきたようで、レントゲンの右上葉は真っ白。喘息の既往はないが、家族にはしっかりした喘息歴あり。こりゃまた人工呼吸管理か・・・と思っていたら、気管支拡張剤の点滴および吸入、そして理学療法で低酸素と多呼吸が見る間に改善した。

 翌日にはレントゲン像もかなりの改善を認めたので、肺炎と思っていたのはどうも無気肺の延長であったようだ。通常の大葉性肺炎なら肺容量が増加するのが通例なので、そりゃそうだってなところ。血液の炎症像も軽度であったことから、3日で抗生剤投与は終了とし、去痰&気管支拡張治療へシフトした。昨日入院時の血液培養の一時報告が帰ってきて検査科からの電話で「グラム陽性桿菌が出てます。」とのこと。何それ?この年齢で見掛けないぞと思っていたら、報告書にはグラム陽性桿菌の他、グラム陰性桿菌など数種類出ているとのこと。ダメだ、採取時のエラーだ。。。ということで当人は元気に退院となった。

 その他にも立て続けにインフルエンザからみの入院が続き、家に疲れて帰れば三男がインフルエンザを発症して寝込んでしまった。既にインフルエンザに罹患した自分が看病するとなると一体どこで休めばよいのやら・・・おまけにPandemic Flu のワクチン接種もあって外来はひっちゃかめっちゃか。トドメに急病診療所の当番!ようやく朝を迎えた。

 急病診療所は割と落ち着いていたが、時間ギリギリに来た赤ちゃんの状態がとても悪かった。生後まだ1週間で、夜中に発熱に気付かれてあわてて連れてこられたのだ。顔色が悪く、泣きも弱い。咳や鼻水はなく、出産前後で問題はなかったようだが、これは明らかにおかしい。GBSの敗血症、髄膜炎が頭をよぎった。間の悪いことにギリギリで他の患者さんも来てしまった。2次救急へ至急搬送が必要だが、救急車を呼ぶよりナビ付きの自家用車の方が早いと考え、紹介の電話と同時に紹介状を走り書きして持たせた。

 この赤ちゃんのことが気になりながら、残りの患者さんの処置を終わらせ、送った2次救急の病院へ出向いた。大学病院だが当直が一人ならあの子は手こずっておかしくない。人手が必要だろうと思ったからだ。救急処置室のドアを開けると、電話に出てくれた医師と研修中の医師?が二人で対応していた。既に点滴ルートが確保され、髄液採取などの準備が行われていた。酸素化はまずまずで痙攣もしていない。なんとかお願い致しますと頭を下げ、病院を後にした。

 まだ冬は始まったばかり。とんでもない冬になりそうな予感がする。。。

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コメント

おつかれさまでした。

幼児のインフルエンザ+大葉性肺炎の児はうちで経験した症例と酷似してます。(特に、一晩で奇跡的な回復をみせたところが...です。)

ワクチンはうちでも相当苦労してます...。ホント...。

生後1週の児の転帰は気になるところですね...。

投稿: いなか小児科医 | 2009年11月29日 (日) 13時45分

いなか小児科医さん

 これから冬本番ですのに・・・どうなってしまうのでしょうね。

投稿: クーデルムーデル | 2009年11月29日 (日) 18時48分

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