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2009年10月22日 (木)

東葛腎カンファレンス

 久しぶりに東葛腎カンファレンスに参加した。この会は臨床家のプレゼンを病理医が吊し上げるという主旨(?)の会で、こと病理に関する限りとても勉強になるカンファレンスだ。ただしプレゼンはよほどの覚悟がいる・・・

 そのためかプレゼンは研修医クラスにさせるところが多いように思っていた。それがまたいじめられる原因にもなっているのだ。昨夜はしっかりした先生によるプレゼンもあり、それは全く他の研究会と変わらず、とても有意義なものだった。

 個々にみると

1.特異な組織像を呈したネフローゼ症候群の一例: これは珍しいtypeⅢ collagen による腎炎だった。病理の読み方には異論噴出であったが、臨床像など勉強になった。

2.Basedow病の経過中に周期性四肢麻痺様症状を呈し、尿細管・間質炎による慢性腎炎に至った一例: プレゼン今イチ・・・でも病理の詳細なコメントが印象的。病理組織はどう読み進めるべきか、その過程を示してくれたのでとても勉強になった。周期性四肢麻痺は疑わしく、病理そのものはgranulomatous tubulointerstitial nephritisだった。

3.Full house nephropatyの一例: まずはこの言葉の定義が曖昧とのことで、Full house patternならば許されるということに。この状況が今後SLEとなるのかならないのか、それを占うためにどのようなことに注意するべきかが議論された。膜性腎症だったが、IgGの中でもIgG4が染まっていたことからSLEではなさそうという判断が下された。もう一つ、TRI (tubuloreticular inclision)を認めるかどうかもSLEか否かの判断になりうるという文献を提示された。小児科より格段に進んだ解析にうなるほかなかった。

4.尿細管・間質性病変が主体と考えられたANCA関連腎症の一例: 実は間質は問題となるレベルでなく、しっかりとしたpauch immuneの半月体形成性腎炎であった。臨床経過が小児科では見掛けないものなので、とても勉強になった。

 ということで、すべて楽しめる内容だった。お持ち帰り弁当もおいしゅうございましたよ。

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