« 志賀高原 | トップページ | 白子の浜より »

2009年9月25日 (金)

その後のインフルエンザ

 今朝いつもと違う小道を進むと、金木犀の香りが鼻腔をくすぐった。風車の周りにも秋がやって来ていて、小さな秋桜の花が咲き始めていた。セイタカアワダチソウもグングンと背を伸ばし、ほんのり黄色い穂先が出始めていた。

 寒暖の差が大きくなり、喘息の患児が増えた。いつもならアレルギー患者で外来は混雑する季節だ。しかし今年は突然の高熱発症という患者が多い。そうインフルエンザの患者さん達だ。

 報道は毎日のように死亡者を含め、重篤な患者さんのことばかり連呼している。しかし現場はまるっきり違う。いつものインフルエンザより軽い患者さんが多いのだ。有熱期間も、症状も軽い印象は私だけではなく、近隣の小児科も、そして海外の小児科医も報告している。オーストラリアに至っては、例年の20分の1程度に死亡者は抑えられたと報告している。すでに今年一番の流行の季節を終え、医療水準も日本と同等と思われる国の話なので、とても参考になるのだが、テレビ報道では何故か流れていない。

 ではオーストラリアではどんな治療がなされていたのだろうか。皆にタミフルなど抗インフルエンザ剤を使用していたのだろうか?答えはNoだ。新型インフルエンザは流通している簡易検査では判定できないものが多いことが判って以来、ハイリスク患者ないしは重篤化している患者以外に検査はなされなかったとのこと。つまり早期発見&早期治療など全くなし。罹ってないかどうか検査など言語道断というわけだ。上記の患者に限ってタミフルを使用しただけで、他は家で寝ていなさいということだったようだ。根拠はオーストラリア在住(ブリスベンで小児救急)の日本の医師からの生の声とWHO発表の統計によるものだ。

 ウイルス感染はインフルエンザに限らず、突然重症化する人がいることも事実だ。例えばほとんどが問題なく経過してしまう突発性発疹・手足口病・リンゴ病だって命の問題になる人が毎年全国で報告されている。インフルエンザほど爆発的に流行するわけではないので放っておかれるが、我々はもしやという姿勢を崩したことはない。つまり新型インフルエンザが特別に怖いと報道するのは間違っている。ではなぜこのような報道ばかりなのだろう。

 好意的に考えれば爆発的流行を阻止し、流行のピークを出来るだけなだらかにしたいという意図なのだろうと予想する。そうでなければ悪質な扇動であろう。

 対策についてはリンクさせていただいている赤黒の悪魔さんブログや感染症コンサルタント青木先生の感染症診療の原則を参考にして欲しい。

 我々の身体には、ウイルスに対する免疫機能が備わっている。十分発揮できる環境を整えてあげることが先決で、薬で押さえ込もうとするのがどだい間違った発想なのだ。免疫機能を更に高めたいとすれば、特定のウイルスに対するワクチンを接種するのがよいだろう。また漢方の麻黄湯を使うとウイルス感染から早く軽く抜け出せることが知られている。

 注意すべきは高熱が出ているのに、顔色が青ざめていたり、肩で呼吸したり、指先が紫色になった時だ。もちろん痙攣もだが、それら以外は寝て外出しないのが一番だ。無理は禁物。美味いものを食べて、睡眠をしっかりとるのが今できることだ。 

|

« 志賀高原 | トップページ | 白子の浜より »

コメント

お返事が遅くなり、すみませんでした。インターネット環境を整えるのに時間がかかりました・・・。さて、オーストラリアの現状ですが、ここ最近、政府のホームページにアクセスできない状態が続いているのではっきりしたことがわかりません。わかり次第、また、連絡しようと思っていますが、実際にオーストラリアに居た感想としては迅速検査もしない、タミフルも基本的には処方しない状況での現状だと思います。もともとオーストラリアの救急医療は非常にひどい状況なので季節性インフルエンザでもかなりの人が亡くなられている印象です。また、インフルエンザワクチンも日本ほどはなされていません。なので、新型の場合、これから・・・なのかも知れないという印象もありますが、よくわかりません。また、調べてわかり次第、コメントさせていただきたいと思います。

投稿: Dr.TERU | 2009年10月 8日 (木) 10時45分

TERU先生

 お帰りなさい。

 またいろいろと議論しましょう。

 宜しくお願い致します。

投稿: クーデルムーデル | 2009年10月16日 (金) 16時04分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 志賀高原 | トップページ | 白子の浜より »