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2009年9月 8日 (火)

移動性関節痛

 発熱と足関節痛および腫脹で来院した女児。炎症反応も高値を示したので、まずは化膿性関節炎を考えて、血液中の細菌検査の後抗生剤を投与した。すると2日で別の関節が腫れ、痛みも激烈となった。もとの関節は徐々に痛みが薄らいでしまった。はて・・・

 さらに3日するとその関節も痛みが消失し、今度は肩の関節が痛くなったらしい。大関節の症状で、発熱を伴うことからJIA(若年性特発性関節炎:いわゆるリウマチ)を強く疑い、NSAIDs(解熱鎮痛剤)を使用し、効果を待った。しかし発熱はわずかに治まるものの、痛みは更に移動し、手関節を痛がるようになってしまった。

 症状は他になく、頸部のリンパ節がわずかに腫大しているものの肝脾腫や皮疹を認めない。採血ではWBC 9500, CRP 7.3, LDH 140, フェリチン150, 血沈110mm/h、IgG 1700、尿中はβ2MG 61で蛋白や血尿なし。これなら高サイトカイン血症とも言えない・・・ASO 26, ASK 20で、おまけに咽頭迅速検査で溶連菌感染も否定され、リウマチ熱も考えにくい・・・

 JIAなど免疫疾患はサイトカインが身体のある部分を攻撃するものだ。サイトカインが異常に働いていることを示す値があまり上がらないとすると、あとは悪性のものを考えるべきだろうか。

 ということでこれから骨髄生検を行う。白血病でないことを祈りながら。

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