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2009年9月27日 (日)

白子の浜より

白子の浜より
千葉県病院対抗テニス大会で、九十九里は白子浜に来てます。

太平洋から昇る朝日を見ながら、朝風呂へgo

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2009年9月25日 (金)

その後のインフルエンザ

 今朝いつもと違う小道を進むと、金木犀の香りが鼻腔をくすぐった。風車の周りにも秋がやって来ていて、小さな秋桜の花が咲き始めていた。セイタカアワダチソウもグングンと背を伸ばし、ほんのり黄色い穂先が出始めていた。

 寒暖の差が大きくなり、喘息の患児が増えた。いつもならアレルギー患者で外来は混雑する季節だ。しかし今年は突然の高熱発症という患者が多い。そうインフルエンザの患者さん達だ。

 報道は毎日のように死亡者を含め、重篤な患者さんのことばかり連呼している。しかし現場はまるっきり違う。いつものインフルエンザより軽い患者さんが多いのだ。有熱期間も、症状も軽い印象は私だけではなく、近隣の小児科も、そして海外の小児科医も報告している。オーストラリアに至っては、例年の20分の1程度に死亡者は抑えられたと報告している。すでに今年一番の流行の季節を終え、医療水準も日本と同等と思われる国の話なので、とても参考になるのだが、テレビ報道では何故か流れていない。

 ではオーストラリアではどんな治療がなされていたのだろうか。皆にタミフルなど抗インフルエンザ剤を使用していたのだろうか?答えはNoだ。新型インフルエンザは流通している簡易検査では判定できないものが多いことが判って以来、ハイリスク患者ないしは重篤化している患者以外に検査はなされなかったとのこと。つまり早期発見&早期治療など全くなし。罹ってないかどうか検査など言語道断というわけだ。上記の患者に限ってタミフルを使用しただけで、他は家で寝ていなさいということだったようだ。根拠はオーストラリア在住(ブリスベンで小児救急)の日本の医師からの生の声とWHO発表の統計によるものだ。

 ウイルス感染はインフルエンザに限らず、突然重症化する人がいることも事実だ。例えばほとんどが問題なく経過してしまう突発性発疹・手足口病・リンゴ病だって命の問題になる人が毎年全国で報告されている。インフルエンザほど爆発的に流行するわけではないので放っておかれるが、我々はもしやという姿勢を崩したことはない。つまり新型インフルエンザが特別に怖いと報道するのは間違っている。ではなぜこのような報道ばかりなのだろう。

 好意的に考えれば爆発的流行を阻止し、流行のピークを出来るだけなだらかにしたいという意図なのだろうと予想する。そうでなければ悪質な扇動であろう。

 対策についてはリンクさせていただいている赤黒の悪魔さんブログや感染症コンサルタント青木先生の感染症診療の原則を参考にして欲しい。

 我々の身体には、ウイルスに対する免疫機能が備わっている。十分発揮できる環境を整えてあげることが先決で、薬で押さえ込もうとするのがどだい間違った発想なのだ。免疫機能を更に高めたいとすれば、特定のウイルスに対するワクチンを接種するのがよいだろう。また漢方の麻黄湯を使うとウイルス感染から早く軽く抜け出せることが知られている。

 注意すべきは高熱が出ているのに、顔色が青ざめていたり、肩で呼吸したり、指先が紫色になった時だ。もちろん痙攣もだが、それら以外は寝て外出しないのが一番だ。無理は禁物。美味いものを食べて、睡眠をしっかりとるのが今できることだ。 

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2009年9月22日 (火)

志賀高原

志賀高原
熊の湯から志賀山を越え、四十八池を抜け、大沼を臨む。

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2009年9月19日 (土)

運動会

運動会
インフルエンザに負けることなく、また天候にも恵まれて、小学校の運動会が開催されている。

報道はこれでもかと言わんばかりに不安を煽っているが、沖縄中部病院のhpがしっかりしたことをアナウンスしている。一読をお薦めする。何よりインフルエンザの治癒証明は必要ないため発行しないというのがふるっている。

さてこれだけの騒ぎの中、発熱した子供たちは何人くらい来ているだろうか。

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2009年9月15日 (火)

宇宙飛行士

 生まれて数年後、アポロが月面に着陸した。残念ながらその様子は見た覚えがない。しかし幼少のころ買ってもらった学研の『宇宙のひみつ』を読んでから、興味がどんどん膨らんだことを覚えている。

 パイオニア計画、ボイジャー計画などアメリカの宇宙計画を耳にする度に、その思いは膨らんだ。ど田舎に住んでいた私は、晴れれば手が届きそうなくらいの満天の星たちを眺めていた。そんな折、小学校高学年の時に宇宙博を見るために初めて上京した。長い長い品川の駅構内を親父の背中を見ながら歩き、たどりついた先にあったロケットの大きさに心を奪われた。

 当然、当時の夢は宇宙飛行士。次いで天文学者。高校でも地学部で天文を専門に活動した。毎日の太陽観測から始まり、学校の屋上で年数回のオーバーナイト観測。合宿では県境の山に寝泊まりして、昼間に勉強会、夜は観測会をして過ごした。

 しかし天文ばかりではなく、いろいろ興味あるものに突き進んだ。仲間とギターをかきならしてみたり、言語学や民俗学の書籍を読みあさったりしていた。

 親父からは将来何になりたいのだと聞かれていた。そんな折、出会ったのがウイリアム・ハーシェルだった。彼は宮廷音楽家でありながら、天王星を発見した天文学者、そして医者だったと記されていた(医者というのは間違いだったと最近になって知った)。音楽で食っていけるほど、才能あふれていたわけではない。天文もどこで何をすべきかハッキリと見えていなかった。言語学も見知らぬ人達と会話するため全国各地を転々とするフィールドワークも辛いな・・・と思っていた。とりあえず医者になってから考えようと思い、あっという間に20年が過ぎてしまった。

 先日大学の後輩が宇宙飛行士候補生になったという知らせが届いた。なんと・・・そんな身近なところに宇宙飛行士という仕事が転がっていたのかと感じた。しかしそこへの一歩を踏み出すか否か・・・それはとてつもなく大きな一歩、壁なのだと気付いた。

 かくなる上は、応援するほかない。

 頑張って、そして楽しんでこいよ!金井君!!

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2009年9月14日 (月)

民主党よ、やっぱりか・・・

 民主党に日教組の幹部がからんでいることは最初からわかっていた。折角教育現場の改革を始めたところであるのに、まだ内閣が組閣される前にもかかわらず日教組のいいなりとなることがわかった。教員免許の更新が廃止されるのだ。

 民主党の掲げるフレーズで一番嫌いなのは『国民の生活が第一』というものだ。そんなのは政治としては当たり前のことだ。その向こうにある未来を語るのが政治だ。未来を語るための年金を自民党がぐちゃぐちゃにしたと言う人がいる。しかしそれは違う。未来を示していたにもかかわらず杜撰な管理をしていたお役所の責任だ。考えてみれば判るはずだ。わずか数百人の政治家が役所の一挙手一投足を管理できるはずなどない。そこは責任を持って仕事をするという当たり前のことがなされるかどうかにかかっているのだ。当たり前のことができなくなった理由は簡単だ。お役所で働く人達への敬意の喪失に他ならない。公務員バッシングを続けている限り、どんな号令を掛けようとも、ほころびはいたるところに出現するだろう。

 選ばれたエリートとして対応すれば、現職員はやりがいを感じ、そして能力のある若者が集まる。安心して任せられる役所なくして生活は安定しない。それが第一。その上で政治家は未来を語って欲しい。その人材は自民党に大勢いるとみていた。しかし民主への風を感じ、未来を語るより今得をすることばかり言葉にしてしまった。

 さて現在政治家を目指し、日々研鑽を積んでいる大学生たち若者はどんな心持ちでいるのだろう。今のその場の空気を読むなどつまらないことを考えず、未来の日本を大いに語ってほしいものだ。おそらくこの状況を憂いている若者が必ずいるはずだ。彼らの言葉を聞きたい。

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2009年9月13日 (日)

Flu特集NHK

 先程NHKでインフルエンザの特集をしていた。びっくりしたのはこんなに急激な呼吸不全は見たことがないという米国医師の言葉と、未だに季節性のインフルエンザと新型は同等の危険性しかないと間違った認識をしている医者がいるとのたまう東北大の先生の言葉だった。

 インフルエンザに限らず、突然重篤な呼吸不全や脳症を来すウイルスは日常にあふれている。たとえば手足口病のウイルスであるエンテロ71だって、生来健康な人に感染して重篤な状況を作りうる。突発性発疹もしかり。ウイルス感染に対し、人体そのものの反応は人それぞれだ。ほとんどの人は過剰な反応なく過ぎ去るものなのだ。

 毎年のインフルエンザでも脳症で数十人の日本の子供達が無くなっている。それを止める手立ては今のところ皆無だ。ステロイドなど免疫に作用する薬を投与したり、身体からサイトカインという攻撃物質を取り除く処置をすることで治る人もいるのだが。

 イギリスではネットでFluと自己診断すれば、タミフルを自動的に手に入れることができるそうだ。ただし受け取りには感染者本人ではなく、近親者によって行われるとのこと。感染者が家の外に出ないという方式には大賛成だが、おそらく大多数の方に意味のない服用を義務づけることになっているだろう。そして行き着く先は、タミフル耐性新型インフルエンザの早期出現&蔓延なのだろう。

 米国CDCの勧告ではタミフルの使用基準が示されている。1週間ほど前に改訂されているが、それもこれまで述べてきた通りだ。一つ付け加えられた文章があり、それに過剰反応してすべての罹患者へタミフルを使用するべきだと言い出す日本の医者も多い。それは救急で受診した呼吸困難を訴える患者は注意を払うべきで、タミフルを使用することを薦めるというものである。彼らは救急受診したすべての患者と認識しているのは明らかだ。

 私はこれまでの診療スタンスを変えるつもりはない。しかしこの番組を観た人に私の考えがどれだけ受け入れられるだろう。もちろんなんとかの一つ覚えで、タミフルをすべての人に処方することなど朝飯前だが・・・

 なには置いても一つだけは守って欲しい。新型インフルエンザは検査しても半分の人が陽性反応を示さない。症状がどれだけ重くなっても反応は鈍い。診療に訪れたところで、検査の判定はへのつっぱりにもならないのだ。インフルエンザにかかっていない証明などできるはずもない。この際発熱、咳、関節痛などの症状を持つ人は、おとなしく家で養生してほしい。病院へ行かなくてはならないタイミングは、発熱してから3日経っても症状が重くなる場合と、呼吸が苦しいないしは高熱にもかかわらず青い顔をしている時だ。

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2009年9月 8日 (火)

移動性関節痛

 発熱と足関節痛および腫脹で来院した女児。炎症反応も高値を示したので、まずは化膿性関節炎を考えて、血液中の細菌検査の後抗生剤を投与した。すると2日で別の関節が腫れ、痛みも激烈となった。もとの関節は徐々に痛みが薄らいでしまった。はて・・・

 さらに3日するとその関節も痛みが消失し、今度は肩の関節が痛くなったらしい。大関節の症状で、発熱を伴うことからJIA(若年性特発性関節炎:いわゆるリウマチ)を強く疑い、NSAIDs(解熱鎮痛剤)を使用し、効果を待った。しかし発熱はわずかに治まるものの、痛みは更に移動し、手関節を痛がるようになってしまった。

 症状は他になく、頸部のリンパ節がわずかに腫大しているものの肝脾腫や皮疹を認めない。採血ではWBC 9500, CRP 7.3, LDH 140, フェリチン150, 血沈110mm/h、IgG 1700、尿中はβ2MG 61で蛋白や血尿なし。これなら高サイトカイン血症とも言えない・・・ASO 26, ASK 20で、おまけに咽頭迅速検査で溶連菌感染も否定され、リウマチ熱も考えにくい・・・

 JIAなど免疫疾患はサイトカインが身体のある部分を攻撃するものだ。サイトカインが異常に働いていることを示す値があまり上がらないとすると、あとは悪性のものを考えるべきだろうか。

 ということでこれから骨髄生検を行う。白血病でないことを祈りながら。

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2009年9月 6日 (日)

近親はまずいよね

 飼っていたカブトムシたちが秋風と共に去っていった。

 残された亡骸をちゃんと埋めてくるよう子供に話した。すると庭で私を呼ぶ声がした。外へ出ると飼育箱の中から出るわ出るわ、大小入り交じってカブトムシの幼虫が転げ出てきたのだ。

 昨年採集してきたカブトムシが卵を産み落とした。それが無事成虫となって飼育箱にそのまま入れられていた。今年は残念ながら採集したカブトムシはいなかった。とするとこの幼虫たちは・・・

 もちろん最初のカブトムシも2,3匹というわけではなかった。だから心配は無用かもしれない。しかし遺伝学上おそらく虫も人間も一緒で、近親による交配は劣性種を生むことになる。う~~む、どうする?かといって今更放り出すのも教育上よろしくない。

 つまり来年こそは新たなる血をこの飼育箱に持ち込む必要があるということだろうと勝手に考えた。まずはこの幼虫たちを立派に大人にさせなくてはならない。もしかしたら成虫になれないかもしれないのではあるが。

 ということで来年の自由研究はこれで決まりと・・・・

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2009年9月 4日 (金)

未服用が死を招いた?

 無茶苦茶腹が立っている。

 北海道の某所で亡くなった保健師さん。インフルエンザと診断されて、タミフルを処方されたがその後滞在先のホテルで亡くなっていたのが発見された。処方されたタミフルは飲まれていなかったらしい。持病に高血圧もあったとのことだが、亡くなった詳しい原因はわかっていない。ご冥福をお祈りするばかりだ。しかし・・・

 この報道はないだろう。

 これではタミフルを早期に飲まなければ死ぬぞと言っているのと同じだ。一体何を報道しているか判っているのだろうか。そして情報元であるとされる北海道健康安全室が本当にこのようなコメントを出しているのだろうか。だとしたら糾弾されるべき大問題だ。

 少なくとも今回の豚由来の新型インフルエンザは従来のインフルエンザと大差はない。滋養と休息をとっていれば自然治癒する感染症だ。タミフルを飲まなかったせいで亡くなったなど根拠のない報道は悪質な扇動でしかない。

 対応の愚かさはここだけに留まらない。学校はひとりでも感染者が出たら学級・学校閉鎖・・・開校の見込みもないのに。。。蔓延は避けられないから感染者はしっかり休みましょう。元気な人は学校へ行こう!で十分なのに。 つまり本当は新型インフルエンザが怖いのではなくて、周囲の目が怖いだけ。きっと十分な対策はとっていましたと言いたいだけなのだ。平熱より少しでも高い体温なら病院へ行けって??医者で平熱を平気で論じるやつがいたら見てみたい。動物は活動性によって体温など平気で上下する。特に体表面温度くらい当てにならないものはない。

 じゃあなにもしないっていうのかって?飛沫感染し、しかもこれだけの感染力を持つウイルス感染を押さえ込むことは、日常生活を妨げない条件下では不可能だ。その上で出来ることは、調子の悪い人はちゃんと休んで自分の体力を戻すことと他人に移さないエチケットを心掛けることくらいなのだ。もちろん手洗いやうがいはウイルスを吸い込まないためにやって損はない。マスクも幾分か効果はあると外来をしながら思う。

 タミフル飲んで早期に社会復帰などと言うのは間違っている。来るべき本物の強毒性インフルエンザの襲来時に特効薬を残しておくためにも、今は必要な人に限って用いるべき薬剤なのだ。

 

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2009年9月 2日 (水)

地震こわい

 地震はこわい。阪神地区の焼け野原とぐにゃぐにゃになった高速を見たことがあるから、余計に怖い。対策のつもりで家具にパットや金具を付けているし、家の外に食料や衣類を小分けにして置いている。それでも十分なんてことはあり得ないと判っているつもりだ。

 昨夜のNHK『首都直下地震 見逃された危機』という番組には開いた口がふさがらなかった。超高層ビルは安全?高層になれば揺れはひどくなる・・・被災者を助け出すのは容易でない・・・そんなん当たり前じゃないか!そんなことも語らずして高層ビルをどんどん建てているのかとあきれてしまった。エレベーターはすぐ止まるだろうし、階段には人が殺到する。救助しようにも4人掛かりででもわずか3階から担架で一人を担ぎおろすだけで疲労困憊だ。

 そんな当たり前のことは承知の上と思っていたが、実はそうではないらしい。できることとやっていいことは違う。地震大国日本の、しかも数十年に一度確実に相当な震度の地震が起こる都市に高層ビルを建てまくるなんてどうかしていると思う。東京には土地がないから仕方ないというのは屁理屈でしかない。効率優先、市場原理に任せるだけの無策による害に他ならない。

 なんてぶつぶつ言っているうちに時間は過ぎ、爆笑問題による爆問学問へ番組が替わった。なんと坂本龍一と音楽談義をしているではないか。音楽というものの奥の深さを感じると同時に、地震以上に心を揺さぶる音楽の力を感じた。もし地震で傷つき倒れても、おそらく音楽がそれを癒してくれるはずだと思えたのだ。

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