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2009年8月17日 (月)

ご不満かな

 12歳の男子。あるアジアの国から昨年帰国してから定期的にレントゲンを撮るよう指示されていたらしい。本年7月に撮影したレントゲンで異常陰影を指摘され、CTで右上葉に1cm大のcoin lesionを認めた。結核を疑われたがQFTは陰性であったらしい。精査目的で当院を紹介され、来院した。

 発熱も咳もないが、淡い1cm大の陰影が確かに存在した。既存構造を破壊するようなものではない。胸水も認めない。一体これは何か・・・・数個、こういった陰影があるのなら転移性腫瘍などを疑うかもしれない。しかし1個だ。縦隔のリンパ節の腫大もない。

 当院では気管支鏡を子供に施行できる医者はいない。腫瘍を専門にする小児科医も呼吸器を専門にする小児科医もいない。ならば専門医を捜すべきだろう。近隣の大病院にあたってみた。

「そりゃ先生、うちじゃ無理ですね。千葉大とかこども病院ですかね・・・」

 やはりそうか。それなら急ぎ紹介しよう。親御さんにお話しした。

「結核の可能性はとても低いですが、この陰影を早く的確に診断することは当院ではできません。専門家に検査してもらうべきものです。こども病院へ紹介させていただきます。」

 親御さんの顔は明らかに納得していない。しかし納得も何も、ここで時間を潰すより、専門医の門をたたく方がよい。そうお話ししているのにもかかわらずである。そんな顔をされるのは初めてで面食らってしまった。

 

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