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2009年7月18日 (土)

膠原病懇話会

 昨夜は千葉膠原病懇話会に出席した。前回はおじいちゃん先生のとんでもない講演会だったが、今回は4題の演題を討論する通常型でしかもとても興味深いものだったこともあり、時間通り着席した。

 『小児膠原病の原疾患の違いによるステロイド性骨壊死症の発生頻度の検討』
 その名の通り、原疾患・ステロイド使用量・壊死の発生時期・原疾患および壊死の発症年齢などをパラメーターに、骨壊死発生に違いはあるのかを検討したものだった。しかしこの検討はおのおのについてすでに50年以上前からなされているものだ。ただしMRIを使用して、症状の出る前に骨破壊の前兆の有無をチェックするという意味で、新しさがあるという。演者は整形外科医で、骨壊死については私などより頻繁に診察している医者である。彼らがこの認識で、しかもフロアに集まった小児科医・内科医・膠原病研究者・腎臓医・整形外科医・皮膚科医の骨壊死についての認識がどれくらいのものかが推察できた。ちなみにこれらの問題が凝縮されたある男児を基に、ステロイド骨壊死と特発性骨壊死の病因論を推察した論文を今年提出した。査読も終わり、後は校正を待つばかりなのだが、そういえばまだ送られてこないな・・・・手前みそだが、こりゃ私の論文って相当面白いぞと思わせてくれた演題だった。

 『JIAの診療における確定診断の難しさと関節鏡の役割』
 こちらは私達の出来ない関節鏡で見たJIAの世界を見ようと期待していた。いやはや期待以上、話も面白く、症例の多様性にも驚かされた。JIAという病気は除外診断といって、他の感染症を始めとした疾患を否定することでたどり着く疾患名である。もちろん診断基準もあるが、そこに必ず他を除外することになっている。しかし感染症というのがまた一筋縄でいかないものなのだ。特に結核というものがいかに難しいかを演者が語ってくれた。これは聞かなきゃ損っていう講演だ。

 『若年発症サルコイドーシスの親子例と超音波検査の有用性』
 これまた素晴らしい講演だった。疾患はとても珍しいものだが、通常診療でアトピー性皮膚炎もしくはドライスキンからの炎症と診断してステロイド軟膏を使用してしまうようなケースにこの疾患が潜んでいることを教わった。その見分け方がおしゃれっていうのがミソ。知りたい方は千葉大皮膚科まで。

 『抗dsDNA抗体陽性でIgA腎症を合併するリウマチ熱の1例』
 お題目からして、こりゃよくわからんぞと思っていたら、演者もからっきしわかっていないプレゼンだった。よっぽど「この場に出てくるなら、頭の中で整理してこい!」と怒鳴りたいくらいであった。おまけに最初の抗体陽性以外違うぞな、もし・・・・ってなところ。

 最後は別として、とても有意義な懇話会だった。場所は千葉市文化センターで、駐車場がよくわからなかったため、行きつけのホルモン道場の傍のPに駐車した。懇話会で出た弁当を食べてしまったので、この道場はにおいを嗅ぐだけで通り過ぎた。これが失敗。いまだにちょろっと食べていけばよかったと後悔している。

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