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2009年6月30日 (火)

耐性トンフル

 やはり出たか。いや相当に早いお出ましだ。

 デンマークでタミフル耐性を獲得した新型インフルエンザが発見された。これが蔓延しているというわけではないが、やみくもに使用していれば必ず起こるだろうと予想されていた耐性獲得だ。使わなければ耐性の獲得はなかったかと言われれば、どうかは定かでない。しかし軽症者にタミフルを使用するならばいずれは獲得するだろうと思われていた。それにしてもあまりにも早い出現に驚いている。

 このブログでも警鐘を鳴らしてきたように、健康な若者に新型インフルエンザが感染したからといって、タミフルを使用しなくてはならない道理はない。重篤となりうる者に限るとしなかったツケを慢性疾患を持つ多くの人達が共有しなくてはならなくなりそうだ。今からでも、タミフル使用抑制をすべきではなかろうか。

 タミフルにかわる新しいインフルエンザ治療薬が続々と開発されているという情報は確かに存在する。しかしそれが使用に耐えうるものかどうかはまだ定かではない。ならば切り札としてとっておくことは意義のあることだろう。

 さてそうこうしている間に、南半球ではインフルエンザの流行期を迎えている。赤道直下や北半球は爆発的流行とはならないはずだ。予想通り、日本を含めアジアは散発地域になっている。今朝のニュースではインドネシアに広がった場合、強毒性を持つ鳥インフルエンザとの交わりが、より恐ろしいインフルエンザウイルスへの変異をもたらすのではないかと報道されていた。確かにその可能性はある。

 ただ名指してインドネシアというのはどうか。昨年までの累計ではインドネシアが鳥インフルエンザ発症例のトップを走っていたが、今年上半期だけを見ればインドネシアでは報告がない。上半期のトップ3はエジプト・中国・ベトナムだ。こと感染症動向について憶測や流言飛語は悪としか言いようがない。猛省すべきであろう。

 それにしても上半期ベストテンとして流行歌なら胸躍るところだが、鳥インフルエンザ発症と言うと・・・

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コメント

こんにちは
クーデルムーデル先生

鳥インフルエンザH5N1は現在のところは、鼻腔粘膜の温度が発育に適していないなどの理由からかもしれませんが、効率的にヒトヒト感染をきたさないようですね....。

でも今回の新型fluと交雑した場合、温度の問題も超えて効率的にヒトヒト感染するようになると...これは恐ろしい。

もちろん、遺伝子の変異があった場合、効率的にヒトヒト感染するようになるのと同時に、毒性も変化して弱毒化するかもしれませんが...。

ウィルス感染といえば、今、ちょいと抱えています...。不明熱で数ヶ月(いや数年?)WBCが持続的に低く、当初は膠原病の一種か?などとかんがえていましたが、末梢血でEBV-DNA陽性。蚊アレルギーはなさそうですが...CAEBVが除外できません。嫌ーな感じです。

ではでは

投稿: いなか小児科医 | 2009年7月 3日 (金) 15時14分

いなか小児科医さん

 それは嫌ですね。

 EBVのゲノムコピー数は多いのでしょうか。

 ウイルス性疾患はいつまでたっても古い過去の疾患にはなりそうもありませんね。

投稿: クーデルムーデル | 2009年7月 4日 (土) 08時13分

>EBVのゲノムコピー数は多いのでしょうか。

2.4×10^3コピーです。

投稿: いなか小児科医 | 2009年7月 4日 (土) 21時59分

いなか小児科医さん

 本当にやなかんじですね。

 私には血液専門家に紹介させていただくしか良い知恵が働きません。

 

投稿: クーデルムーデル | 2009年7月 6日 (月) 18時55分

こんばんは
クーデルムーデル先生

本当に診断が正しければ、予後はかなり不良であり、治療も幹細胞移植が前提となりますので、ある程度の見定めをする必要があると考えています。

現時点ではVCA-IgGがあまり高くないのがちょっとAtypicalなんですが、その他の所見(末血のEBV-DNA高値、どうもCD4/8細胞にEBVが入ってる...)は限りなく『黒』なので、今週中には専門家の先生にコンサルトしようと思っています。

投稿: いなか小児科医 | 2009年7月 6日 (月) 23時01分

いなか小児科医さん

 先生、そりゃ黒でげす。

 やばい雰囲気で囲まれてると思いますよ。

投稿: クーデルムーデル | 2009年7月 7日 (火) 08時22分

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