あぁ君か
「○■△君、71番にどうぞ」
その少年はスルスルっとドアを開け、丁寧にお辞儀し、
「おじゃまいたします。」と診察室に入ってきた。
「おっとその声とその礼儀正しさは、もしやUSB少年・・・」
「いや~~元気だったかい。」
少年「いえ、別に元気というわけでも・・・」
母 「何言ってんの。バカなくらい元気でしょ。」
相変わらずの親子関係のようだ。彼は軽度の水腎症があり、毎年エコー検査を受けに来ている。今年もそんな季節だということだ。
「さて、また見てみような。」
少年「パソコンですね。えっ、何するんですか。」
看護「お腹から見るからね。ちょっとスボン下げさせてね。」
少年「いっ、いやですぅ~~」
母 「だから黙ってなさい。」
少年「だって~~何見るんですか~」
「膀胱だよ。心配しなくても今年はチン○ン見たりしないから大丈夫だよ。」
少年「本当ですね。でもちょっと下げすぎですぅ。あっ、うっふぅん・・・・あっ、映った。ちょっと触ってもいいですか。」
母 「高いんだから、触っちゃだめ!前に聞いたでしょ。」
少年「でも普通のパソコンくらいでしょ。白黒だし。」
「ちゃんとカラーもでるよ。ちょっと待ってな。今度は背中から。はい、息を吸って~止める・・・・できるね~~じゃあ普通に息していいよ。これからカラーにするよ。」
少年「ちょっとだけじゃん・・・」
「あのね、見たいところだけカラーにしてるんだよ。動きのあるものに反応しているんだよ。近づいてくるものは赤、遠ざかるものは青、流れるもの、つまり血管が映し出されているんだよ。」
少年「知ってるよ。ドップラーって言うんでしょ。」
「おお!年々賢く成長するな~君は!!お母さん、楽しみですねぇ。」
母 「はぁ・・・・・置いて帰りたいくらいですが・・・・」
帰り際もちゃんと彼はお辞儀をして帰っていった。またな!!








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