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2009年2月 9日 (月)

malignant lymphoma ?

先日頸部痛で来院した小学校高学年の男の子。弟が一週間前におたふくとなり、自分もやっていないからきっとそうだと思っていたとのこと。潜伏期間が短すぎるのと、なにより耳下腺を含め唾液腺が腫れていないので、それは違うとお話しした。

 それより両側のリンパ節がわずかに腫脹していたが、エコーで右のしこりの一つの顔つきが気に入らなかった。そこで採血させてもらい、後日結果を聞きに来るよう言って返していた。

 本日結果を聞きにやってきたが、まだ痛いとのこと。しかし発熱など他の症状は見あたらない。触るとやはりリンパ節と思われる柔らかい小指頭大のしこりを数個触れる。エコーで再度診ると・・・通常のリンパ節と明らかに違う組織が数個広がっていた。

 通常リンパ節は反応性に大きくなっても扁平で周囲が鮮明で、中がエコー上黒く抜ける。そしてリンパ門に沿って血流をわずかに認めるものだ。しかしこのしこりは、丸く、そして内部がまだらに白く、血流も豊富なのだ。

 採血結果を見直したが、悪性の場合高くなるLDHやフェリチン、IL-2 receptorなどは正常範囲だった。壊死性リンパ節炎では、白血球が減ったり、atypicalなリンパ球の増加を認めたりするが、それもない。お話の上、造影剤によるCTもチェックした。やはり2センチ大の血流の豊富な塊が数個頸にある。

 これ以上は専門家に任せるべきと判断し、近くの腫瘍専門医に電話をした。開口一番「そりゃ壊死性リンパ節炎なんじゃないの?」と横柄に言われたが、それかどうかを判定して欲しくて電話しているのだ・・・経過を見るか、すぐに生検するべきかを判断して欲しいとお願いし、紹介状を持たせてすぐ向かっていただいた。

 悪性ではないことを祈りながら・・・

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