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2008年9月24日 (水)

防災訓練

 毎年病院職員のみで防災訓練を実施している。昨年初めて参加してみて、あまりにおそまつな状況であったためちょいと口を挟んだら、なんだか防災担当者のように扱われ始めた。ちょっと待て、そんな暇は無いと言いたいところだが、では一体誰に暇があって防災を考えられるだろう?そう考えるとむげに断るわけにもいかず、また今年も現場に立った。

 地震が発生し、負傷者多数が病院にやってくる事態を想定しての訓練であったが、一応自家発電設備は損傷なしという設定でトリアージからスタートした。今回は研修医がトリアージを担当してくれるというので、それを評価する側にまわった。

 さすがにトリアージの勉強をビデオなどを使ってやってきたというだけあって、間違いはほとんどなかった。もちろん迷う症例はいくらでもある。原則に則ってトリアージするのかどうか、そこは経験しかないのかもしれない。

 昨年ああだこうだと言いまくったためか、今年はどの部署も結構しっかりとした流れが出来るようになっていた。事前に対策を練っていたところもあったようで、こなれ始めていたことには少し驚いた。出来れば年に数回行えれば、あわてることも少なくなるのだろうが。なにより自分たちも被害者となっていることを想定に入れなければ、次にすすめないだろう。ここまで出来たのだから、これからは機能が制限される中での訓練にしなくてはならない。

 ところでトリアージは基本を知れば、医療関係者でなくても施行できるものだ。しかし昨今の事故で、トリアージが適切であったか検証するなんて番組が放映され、トリアージを行った者を問いつめるようなことが平気でなされていたがそれはおかしいことだ。検証はよい、それがあって初めてトリアージの経験が蓄積されるのだから、必要なことだろう。しかし不具合を個人の責任にしてはいけない。それでは本当の検証が出来なくなる。そして本来誰でも出来なくてはならないトリアージが、医療関係者いや医者限定でしか出来なくなってしまう。それは大規模災害においてスピードを削ぐ要因になりかねない。スピードが殺されれば、自然と助けられる人数は少なくなるのだ。

 トリアージは机上でも訓練できる。医療関係者ならそれは当然マスターすべき理論だ。それを一般に広められるかは報道姿勢にも掛かっている。

 それにしてもビシッと決まらないと気が済まないなんて、染みついたものの大きさを改めて感じる訓練だった。

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コメント

トリアージという言葉をぐーぐるで
調べようとすると 毎回(10回以上!)
エクスプローラが遮断されていたのですが
今日はGOOで調べたら ようやく出て
来て意味がわかりました。

昔 友達のDVDでこのテーマを扱った
番組を見た記憶が・・・名前は忘れましたが
確か森高千里の夫である俳優が主人公を
演じていたような気が・・・

阪神大震災の際に 兵庫県の祖父母の家に
鍋釜持って父と行った時に見た光景は
忘れられません。私達フツーの人間でも
出来る事を訓練すべきだと 教えてくれました。アメリカでは消防署や カーディーラーに行けば カーシートがしっかり規定どおりに取り付けられているか見てくれますし
赤ちゃん教室で 人工呼吸の仕方などを
一通り教わります。

ただ 避難訓練をしないのが不思議です。
保育園でも すると言っていながら
していないようです。(娘談)
ので 私が子供の時に教わったのと
同じ事を教えています。早いに越したことは
ありませんから・・・

毎度 前置きが長くなりましたが
インフルエンザの予防接種のことを
伺いたかったのです。

冬に日本に帰る事もあり アメリカで
予防接種を受けさせようと思いますが
タイプが違うと効かないと聞きます。
でも どっちみち 毎年注射された
物が流行るとは限らないので 
どこで受けても同じですよね。

アメリカのFLU接種は一月おきに
二回なのです。これまた1回50ドルほど
かかります。でも 受けると風邪が軽くて
すむと言われているので私も
受ける予定です。

来月はハロウィン 11月は感謝祭 
12月はクリスマスと冬は行事が多いので
出費もかさむ一方で・・・(泣)

あと3ヶ月でジャパンなので頑張ります。


投稿: バリスタUSA | 2008年9月28日 (日) 15時12分

バリスタUSAさん

 米国でのflu vac&epidemicの実情がわからないので、申し訳ないですがなんともコメント出来ません。

 日本のflu vacも基本は2回打ちですが、1回でも可と言われています。可というのがミソで、おそらく毎年のようにfluが流行する日本では、1回の接種でブースター効果から抗体を獲得できるという考え方に基づいていますが、万人に当てはまるかどうかは定かではありません。それと子供に対しては2回打ちですが、一回量が少なく(これはどうしてこうなったか経緯は存じません)、このためvacの効果が薄められているように感じます。
 接種の費用は良心的なところで$30くらいでしょうか。


>あと3ヶ月でジャパンなので頑張ります。


 ラーメンが待ち遠しいのではないですか?たくさん食べられるとよいですね。 

投稿: クーデルムーデル | 2008年9月30日 (火) 09時16分

先生 ありがとうございました。
日本も2回打ちとは 知りませんでした。
というか もう記憶がございませんでしたと申し上げた方が正解でしょう。(笑)

さて 予防接種の件で又しても伺いたいことが。。。娘は日本脳炎の予防注射をしていません。最近の状況はどうなのでしょうか?彼女が将来的に日本に住む事は少なそうですがあの予防接種は大きくなってからでもOKなのでしょうか?

とは言うものの アメリカにはナイルの蚊?でしたっけ?がいるんでした。この国ではそれの対応はゼロなので日本脳炎はあまり気にしなくてもいいのかなーと今思いました。

失礼しました。

投稿: バリスタUSA | 2008年10月14日 (火) 15時21分

バリスタUSAさん

 日本脳炎は新しいワクチンがまだ出来ておらず、これまでと同様のワクチンを使っております。行政の指導でこの数年間ワクチン接種が自粛されていた影響もあって、少しずつ日本脳炎感染患者さんは増えているようです。感染源である豚に日本脳炎は蔓延しており、しかも人間が罹患すると致死率も高いので、ワクチン接種をやめるべきではないとこのブログでも主張してきましたが、今年になって行政もあわてて古いワクチン接種を薦めましょうと言い出す始末です。(それまでは蚊に刺されないようにしましょうと言っていました!)ということで現在日本脳炎ワクチン接種がどんどん行われつつあります。

 日本脳炎類似ウイルスはアメリカにはいなかったと記憶しています。ただし韓国・中国をはじめとして東南アジアにはどこにでも居ます。

投稿: クーデルムーデル | 2008年10月15日 (水) 08時52分

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