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2008年7月16日 (水)

社会の風潮

 日常の診療ではほとんど感じることなく過ごしているが、昨今は医者に対する風当たりが厳しい。新聞を広げれば医師バッシングは激しさを増し、その一方でスーパードクター礼讃の記事が踊る。ありえない医療ドラマが真実の医療事情を伝えているかのように放映される一方で故意ではない病死までもが書類送検され続けている。

 この国は医療を崩壊させたがっているとしか思えないというのがネット医師達の総意に近い。

 私のブログに立ち寄って頂いている読者の方々は、そんな雰囲気などこれっぽっちも感じることなく、小児科の面白さ・暖かさ・困難さを思って下さっているのではなかろうか。それはおそらく私が恵まれた環境にいるからこそ成り立つことなのだろう。あらためて関係諸氏に御礼を申し上げたい。

 さて今日は私が読んでいて吹き出してしまった他ブログの一言を記したい。ネット医師の中で異彩を放つ『あかがま先生』による医蓄日記というブログは、社会のひずみをエスプリの効いた言葉で表現している興味深いブログだ。時々毒のある表現もあり、洒落の判る人限定とした方がよいのではと思うこともしばしばだ。

皆さんはどう思われるだろうか。以下どうぞ。

 とりあえず、

 医者をふやすというのは

 よくわかった。

 でも、どんな医者を増やしたいのだろう?

 想像しよう。

 右手で帝王切開をしながら、左手で、開頭手術と穿頭ドレナージをこなし、ついでにヘリコプターにのって、研修医を人殺し呼ばわりしながら、まじで、ほんとに殺しちゃったら、

自分がヤッテなくても、まず「謝罪」

 おまけに、外国でボランティアをしながら、バチスタ手術やるのが大得意。

 患者にたかる医者は許せずに、揺れる小船の上で、虫垂炎の手術をこなす、内科医

大学は捏造を教えるところと断罪し、

ついでについでに、24時間戦います

労働基準法がどったらこうたらって文句は言わない。

希望年収は300万円

これを 「総合医」とよぼう。

そういう医者をとりあえず、10万人ほど育成する。

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コメント

一億総モンスターペイシェント化の現状を考えると、これは冗談でもなんでもないのでしょうね。
 
もちろん、人間ではあり得ませんが。「絶対彼氏」ならぬ、「絶対医師」。
 
そして、国民は再び「人間医」の温かみを求め、ロボットは破壊され始める。意思を持ち始めていた「絶対医師」たちの反乱。日本壊滅。
 
当たらずといえども遠からず、といったところでしょうか <遠いわ

投稿: ポリ | 2008年7月17日 (木) 15時41分

ポリさん

 元来多様な変化を持つ者が生物で、人間はその一種に過ぎないのです。そのファジーな者に絶対があるはずないでしょう。

 医療を受ける者も施す者もファジーなのです。その混沌を結果において死が存在した瞬間にすべて処罰するという方針が間違っているのだと思います。それは神への冒涜でしかありませんよね。

投稿: クーデルムーデル | 2008年7月17日 (木) 18時23分

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