« 遠い昔の記憶 | トップページ | 巡り合わせ »

2008年3月 5日 (水)

ドイツも日本も似たようなもの

 ドイツ兵の4割が肥満との報道があったが、日本も似たようなものである。特に海上自衛官は艦艇という狭い中での訓練がほとんどで、意識をもって運動や節制に努めなければ生活習慣病の泥沼へはまりこんでしまう。

 横須賀で私を待っていたのは、小児科の臨床と同時に内科医長としての働きであった。それは生活習慣病の巣窟に投げ込まれたと同じで、生活を変えようなどと言う意識のない40歳独身おまけに動かないデブという相手に悪戦苦闘の日々であった。そんな隊員に税金を使って治療を施すのもバカげていると思うのだが、年季の入った隊員は仕事上では重宝がられるためなんとかしてくれと上層部からお達しがくる。そんなことよりこいつらの尻を叩いて運動させるのが一番と文句を言い続けたが、生活習慣病の専門家(というより脂質代謝疾患の専門家)から過激な意見は慎むよう横槍が入り、結局うやむやになってしまった。私は今でも無駄な金を使って健康診断や生活習慣病治療薬療法を行うより、毎日一定時間の強制運動をさせる方がよほど軍のためになると思っている。一般の方はそんなの当たり前だろうと思われるだろうが、自衛隊が軍ではないと言われるが故に事細かい事務作業&約束文書作成が多すぎて、身体を動かす暇がないのも実情なのだ。これではいざというときの役に立たないのは明白で、がんじがらめがすべてをぶち壊していることに一般市民も気付くべきだと思うのだが・・・

 これはその辺りでやめておこう。ここからは横須賀地区のことについて少々。

 折角横浜横須賀に移り住むのだからと、私は横須賀の自衛隊官舎ではなく逗子に家を借りることを模索した。横須賀と違って逗子は高級住宅地の立ち並ぶ、いわゆる高級リゾート地である。どこを見渡しても高値ばかりではあったが、ちょうど海岸からほど近い物件が手に入った。車を何度も切り返しながらでないと進めない細い路地の奥に住んだが、これが実に良かった。隣近所は実に開放的で、奥さん達は皆肩なし&短パン姿。幼稚園に通う子供達も草履が当たり前。お父さんはさすがにネクタイ姿が多いものの、休日はTシャツ&短パンなのだ。歩けば数分で黒い砂が広がる逗子海岸に出られ、海の向こうには富士山がいつも見えていた。そしてこの海岸は、逗子市民であれば誰でもヨットやサーフィン、ウインドサーフィンが格安で楽しめ、講習会も時々開かれていたのだ。ヨットの経験が少々あった私が夢中になったことは言うまでもない。もし近くへ引っ越しを考えている方がいらっしゃるのであれば、少々高くても逗子市民となることをお薦めしたい。

 食事も高級なマーケット、焼きたてのホテルブレッドを置く店など多彩で困ることは皆無であったし、イタリアンなど良い店が数多くあった。特にトラットリア・ラ・ヴェルテは歩いていける最高のイタリアンだった。子供にもちゃんと教育してくれる店で、味も抜群。逗子を離れてからも2年前に行ってみたが、変わらず美味しかった。無くなってしまって嘆いたのは一心亭。強烈な量のラーメンもそうだったが、チャーハンのうまさは半端ではなかった。ちょいと離れるが、変わったカレーを食べるなら珊瑚礁という店が面白かった。まぁ結局の所、こじゃれたレストランが多く、お金を出せばいくらでも楽しむことが出来る場所ということかもしれない。特に葉山マリーナなどはおしゃれな雰囲気バリバリで、食事も美味しく食べられる店が内にも外にもある。見逃せないのはTシャツを含むクルーの服装で、値段はかかるが非常にしっかりした素材と縫製をしているので、何年着ても型くずれしない。洒落たTシャツや短パンを探しているならば、思い切って行ってみることをお薦めしたい。

 さて当の横須賀であるが、こちらは・・・・私の感覚から行くといまいちな町である。米兵と取り巻きのギャルたちがあちこちで抱き合っている町で、通称どぶ板通りは飲むには良いかもしれないが、あまり気持の良いところではない。私は自衛隊の幹部であったので、よほど米軍内のオフィサーズクラブへ出掛けた方が、気分良く過ごせた。大学の先輩の中には横須賀をこよなく愛している人もいるので、邪険にするわけにもゆかないが、私は好きな町ではない。むしろ横須賀から少し離れるととても雰囲気のある場所が広がっている。逗子はもちろん、葉山、城ヶ崎、三崎などなど。浦賀にしてもペリー関連の歴史施設を見るのも良いところだ。三崎はマグロで有名な港町で、余すところ無くマグロを食べ尽くせる店が軒を連ねている。大勢で行き、カブト焼きを食べるのも良いだろう。

 ということで横須賀は横浜ではなく、逗子でもない、都会と言えず、おしゃれでもない町で、ちょっと足を延ばしお金を掛ければ楽しめるところと言う他はなさそうだ。人はピンからキリまでゴッタ煮で、水も空気も×。どうしてもお金の問題になるので大きな声では言えないが、逗子・鎌倉を知ると横須賀で満足を得るには相当な覚悟がいるように思う。横須賀にお住まいの方がこれを読んでいたならご容赦願いたい。無礼なおっさんの戯れ言と流すか、もしくは良いところをコメントしていただければ幸いである。

|

« 遠い昔の記憶 | トップページ | 巡り合わせ »

コメント

久しぶりのコメントで失礼します。

ここまで一気に拝読いたしました!

・・・疲れた(笑)。

でも、東北から四国まで旅した気分になれましたよ。

特に瀬戸内海周辺好きな私としては、宮島の話しはかなり胸をわしづかみにされました(笑)。

高校の修学旅行で宮島に行った際、厳島神社で結婚式を挙げている人がいて、えらく憧れたものです。

快晴の空の青に海の青、鳥居の赤とお嫁さんの白無垢がとても美しく、絶景でした。

・・そろそろ旅行したいなぁー。

投稿: ゆき | 2008年3月 5日 (水) 17時38分

ゆきさん

 本当にダラダラと長い文章で済みません。

 本来はもう少し歯切れ良いものにするはずだったのですが、どこも思い入れが強すぎていけません。

 宮島、いいところですよね。ヨットで乗り付けるのもおつですよ。

投稿: クーデルムーデル | 2008年3月 5日 (水) 18時36分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/144860/10973599

この記事へのトラックバック一覧です: ドイツも日本も似たようなもの:

« 遠い昔の記憶 | トップページ | 巡り合わせ »