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2007年11月29日 (木)

日々雑感

 雪の便りがあちこちから届くと落ち着かなくなる。もう今年も終わりというせわしなさと、滑りたいという気持によるものだ。毎年無理を言って年末にほんの少しスキーへ行かせてもらっていた。今年は残念ながら地域の救急当番が当たっており、それもかなわない。

 冬は好きだ。といっても嫌いな季節は無いとも言える。雨ばかりの梅雨も紫陽花の大玉を眺められるならば、それはそれで素敵な季節だ。暑い夏も大好きな海へ潜ることを考えれば、少々汗にまみれても問題はない。第一病院内に居る限り季節を感じるのは患者さんの疾患によるだけであり、エアコンの下では年中半袖なのだ。

 それでも冬は好きな方だと思う。防寒具に身を包めば顔や耳が冷たいなんて別段たいしたことではない。自転車の遠乗りも悪くない。印旛沼には渡り鳥たちの声がこだまし、なんとも賑やかであるし、田圃の畦道も下草が枯れて走りやすいことこの上ない。

 自動車の人達が可哀相に思えることもある。こんなに気持ちの良い時間を過ごせないなんて・・・鳥の声に佇むことができないなんて・・・化石燃料を高い値段払ってばらまくなんて・・・いろんな思いが頭に浮かぶ。何より他人を押しのけ怒りをばらまきながら何をそんなに急ぐ必要があるのか、理解できない運転をよく見掛ける。自転車に乗れば、そんな気持もどこかへ飛んでいくだろうに。運動不足だって解消できる。会社は通勤費を公共機関使用のみに限定したら良いだろう。そうすれば会社の支出を減らすことも可能である。社員が健康なら仕事もうまくいくだろう。おまけに石油の価格も落ち着き、二酸化炭素排出量も少なくできる。

 なんて考えながら20~30分の一人旅を毎日楽しむことができる、私は幸せ者なのかもしれない。

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2007年11月25日 (日)

小春日和

小春日和
暖かい日曜。木漏れ日が色付いた葉を優しく撫でていました。

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2007年11月24日 (土)

鬼畜米英という空気

 昭和一桁生まれの父が生前に話してくれたことを覚えている。それは戦争に突入する前の兵隊さんへのあこがれ、陸軍兵学校を優秀な成績で卒業し軍馬に乗って凱旋した長兄のこと、毎日ラジオから流れる戦績を聞きながら胸を躍らせたこと、神戸の街で空襲にあい目の前で友達が死んでいったこと、疎開先でとんでもなくいじめられたこと、そして鬼畜米英など上陸してくれば皆残酷なまでに嬲り殺されると聞いていたのに白旗を挙げた後やってきたのは子供達にチョコをくれるジープに乗った白い大男達だったということ・・・必死でgive me chocolate !と叫びながら、鬼畜と呼んでいた人達にチョコをねだる自分がよくわからなかったと回顧していた。

 小学校高学年だった父の回想が本当に正しい歴史を表しているとは言わない。しかし戦時中の日本では子供ですら敵国が上陸すれば、蹂躙されると意識していたのは事実であろう。今まさに陥落しようとする日本のあちこちで、自ら死を選ぼうとした人達がいたと想像することなど難しいことではない。軍の命令があろうがなかろうがである。

 自爆したのは軍の命令だったのに教科書にそう記述しないのはおかしいと、先日沖縄に2万人が集結して非難決議を行っていた。自分たちのおじい・おばあが嘘を言っていたというのかと訴えていた高校生の言葉が印象的だった。おそらく軍人にそう言われた人もいたのだろう。しかしパニックになれば上記の空気が蔓延していた日本で誰がどうミスリードしたのかなど判ったことではない。軍人はまず間違いなく殺されることを覚悟しただろう。それならば自ら命を絶とうとしたはずである。自分たちにも自害できる薬なり爆弾なり分けてくれと言った民間人もいただろう。一方で死ぬなんていやだが、米英に嬲られるのもいやだともがき続けた人もいただろう。

 軍の命令はあったのか、それともなかったのか。ある裁判がその後行われた。それは大江氏が記述した沖縄ノート裁判である。沖縄ノートの記述を名誉毀損と訴えていた座間味と渡嘉敷の守備隊長の言い分と沖縄ノートを書いた大江氏の言い分を新聞で見聞きした。どちらが嘘を言っているのかなど判断のしようはないだろう。しかし軍の命令そのものはどこにも見当たらないのは事実である。そして軍の命令により死亡したものには厚生省から見舞金が支給されるため島民に懇願されて守備隊長は軍命があったと話してきたと法廷で証言している。この隊長達は島民達は自爆したいから手榴弾をくれと言ってきたが、それを思いとどまるよう説得したというのだ。これまでは島民の利益のために、自らが全国から罵倒されようとも我慢してきたが、このままでは死んでも死にきれないと名誉回復を求めているのだ。

 まだ戦争は終わっていないという人達がいる。戦争を終わらせるために軍の責任を明確にしたいという人達がいる。しかし感情論で戦争を裁こうとしても意味はない。狂気の時は実在し、軍だけで戦争をしたわけではなく、皆が狂気に舞い上がっていたのだから。

 残された我々にできることは、狂気の時代を繰り返させないようにどうするべきか考えることではないか。世界には悲しいほど利己的な国が多く存在する。彼らを前にして我々はどうするべきなのかを。

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2007年11月21日 (水)

臓器再生はどこまで可能か

 新聞でもニュースでも今日の医療のトピックスは臓器再生医療の希望の星である万能細胞培養成功であろう。受精卵を使うでもなく、自らの皮膚細胞へ4つの遺伝子を投入することでES細胞と同じ作用を持つ細胞に変化することが突き止められ、実際に培養されたのだ。

 となると壊れた臓器の再生が、拒絶反応なく行われることになる。もちろん倫理的にも自らの既存の細胞を使うわけで問題はない。あとはこの投入される遺伝子と、出来上がった細胞から造られた臓器の耐用年数がどうなのかという問題がしっかりと見極められるかどうかか。特に後者は細胞死と細胞の再生の折り合いという複雑性をはらんでおり、上手く行くかどうかは未知の世界である。しかし新たな世界へ入ったのは間違いない。10年もすれば、人体再生工場がいたるところに造られ、痛んだ臓器との交換がなされるようになるかもしれない。まるで背広を新調するように・・・

 もしかしたら、そういった工場ではなく、万能細胞を点滴するだけで痛んだ臓器が回復再生することになるかもしれない。先日のNHKでは骨髄幹細胞を点滴しただけで、脳梗塞や心筋梗塞で壊れてしまった細胞が再生され、機能を回復したという報道がなされたのだ。いやはやこれからの医療はこれまでと全く違ったものに変化する可能性がある。医療崩壊を論じ、嫌な思いのまま医者を辞めていく人達にもうちょっと待って頑張ってみようと言いたい。やはり医療には夢と希望がつまっているんだってこと、若いときにそう願って足を踏み入れた人達にそう伝えたい。その前に過労で死んでしまってはなんにもならないのだけれど・・・

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2007年11月19日 (月)

北風に

 北風にのり

 スピードは加速をやめず

 青いさざ波の反射光は

 グラスの奥をくすぐり続ける

 北風よ

 もっと遠くへ

191119

 

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2007年11月15日 (木)

お荷物からさらなる頂へ

 これほどの夜があっただろうか

 Jのどのteamもなしえなかったことを

 我がレッズが成し遂げてしまった

 苦節10余年 昨年のリーグ制覇で

 流した涙は忘れない

 そして昨夜は涙ではなく

 次のstageへの武者震いで包まれた

 間違いなく 日本のサッカーの歴史に刻まれる 

 この試合を

 僕は生涯忘れない

 そう この日に生まれたことを感謝しながら 

 いつまでも

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2007年11月14日 (水)

待てない

 ネットの記事で待てない日本人というコラムがあった。メールの返事が5分待てない子供達などが紹介されていた。シチズンホールディングスの調べでは平成15年の調査で

総合病院 30分、 通勤電車の遅れ5分、 スーパーやコンビニのレジ3分、 パソコンの起動1分、 ネットのコンテンツのアップロード10秒

までが限界で、それを越えるとイライラするとビジネスマンが答えたとしていた。

 病院で30分なんて働いている自分にとっては無理としか言いようがない。真摯に対応しようとすればするほど診察時間は長くなり、待ち時間は途方もなく増えてしまう。できうるとすれば、待ち時間10分前コールを携帯のメールなどを使って行うか、呼び出し器の貸し出しだろうか。番号による順番表示を当院では行っているが、時間までは保証できない。

 電車についても私は田舎者なので、5分なんて当たり前。30~60分でも待っていられる。レジはさすがに3分待たされたことがないので、なんとも言えないが、混んでいるときに空いているレジがあればそちらに移りたくなることを考えれば妥当な時間かもしれない。

 パソコンで1分の起動時間は昔なら当たり前だった。スイッチを押して、珈琲を入れている間に起動させて仕事にかかるなんてことはざらだった。今のパソコンの早いことといったら、おちおち珈琲も入れられなくなり、「早く仕事しろよ!」とせかされているようだ。

 ネットのコンテンツが出てくるまでに10秒かかると今の自分ならイライラしてしまう。もっと早い環境を設置してくれと悪態をつきたくなる。

 さて、皆さんはいかがでしょうか?

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2007年11月12日 (月)

キュッと

 新しい靴に履き替えた

 靴ひもをキュッと結ぶと

 足が優しく包まれた

 ドアを開け ペダルを漕ぎ出すと

 冬の空気が肺に入る

 筋肉をキュッと締めると

 青い空と

 青い沼が

 キュッと鳴った気がした

191112

 

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2007年11月 9日 (金)

馬刺の旨いこと・・・

 知り合いの薦めで蘇我まで出張った。銀寿司は見掛けは崩れそうなあばら屋だが、暖簾をくぐれば美味そうな雰囲気が漂う店だ。

 生ビールをクッと飲み干したらお造りが出てきた。真ん中には馬刺&馬のたんが添えられていた。通常馬刺は綺麗な赤身だが、ここは随分と脂が挟まっていた。それが予想に反して甘くて旨い!!夢中でほおばるも、ふと不安がよぎった。肉を食べたら、他の魚が生臭く感じるかもと。そこで口をさっぱりさせるため富乃宝山を口に含むとあら不思議。魚も絶品!箸の進むことといったらこの上ないものであった。

 その後本物の焼きししゃもが出てきたところで十四代本丸をもらった。こくがあり、本当にまろやかな山形の酒を口に含むとそれだけで幸せになった。その後は茹タラバガニなどまだ次々と出てきたが、腹も心も一杯になってしまった。お土産に太巻きを包んでもらってタクシーに乗り込むと眠っている間に玄関先に到着していた。おそるべし、銀寿司。またいつか。

Photo  

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2007年11月 8日 (木)

立冬

 吐く息が見える

 風に指先が痛み出す

 聞けば立冬とテレビが言う

 そうだ ついに冬がやってきたのだ

 毒々しい黄色が褐色に変わり

 木々は葉を落とし始めた

 水鳥たちの影は増え

 水面だけが 華やいでいた

Photo

 

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2007年11月 6日 (火)

小児科講義

小児科講義
埼玉県立大学での講義を依頼され、越谷に来てます。恩師からの依頼なので、しっかり教えたいところですが、どうだったでしょうか。びっくりしたのは佐倉高校出身者がいて、佐倉話で盛り上がったことでした。いやはや世間は狭い。

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2007年11月 5日 (月)

今更ながらインド洋

 小沢さんが民主党の党首を降りると叫んだ。さすが壊し屋やることが違うと思ったが、ことは単純なものではないと想像はつく。

 話しはインド洋の洋上給油問題に戻る。これはアメリカとの同盟国としての面目を保ち、人を表立って殺めることなく、自らも人的被害を最小限にでき、国際的な貢献を果たし、軍事的作戦行動への参加もでき、しかもシーレーン防衛を担うことができるという願ったり叶ったりの国際行動であった。それをあえて突っぱねた小沢氏の意図はどこにあるのか、それを計っていたこともあって記事にすることなくここまで来てしまった。

 小沢氏はISAFに自衛隊を送ればよいと言っていたが、武力行使もありえ、同胞が命の危険にさらされる可能性の高い任務を今のインド洋と比べれば、どう見積もってもインド洋の洋上給油の方が日本国民全体にとって有益ではないか。それをあえて否定するのだからよほどの国連支持者か、はたまたアメリカ追随の風潮をぶちこわす意図を持っての行動かとみていた。おそらく後者であろうが、それならば国防を自前で本気になって考えなくてはならない。これにはおそらく民主党内の旧社会党連中がだまっているはずはなく、どこかで破綻を来すのではないかと思っていた。それでも悲願である政権を奪取してから問題が噴出するのだろうと予想していたら、案外と早く崩れてしまった。これならば小沢氏が壊し屋だからというより、始めから崩壊が決まっていた寄せ集めであったというべきなのではないか。

 それにしても振り回され、協力関係にあった他国の海軍に後ろ指を指されることになった海上自衛隊の志気はいかばかりであろうか。いくらシビリアンコントロール下にあるからと言っても、心や感情のないロボットの集まりではなく、人間の集団なのだ。アメリカ追随に待ての号令を掛けるにしても、落としどころがあったように思う。そのかたくなさや強引さが敵を作る小沢流と言えるのかもしれない。

 小沢氏を知る評論家たちは皆口をそろえて、先の見える大政治家だと言う。先の参議院選で大勝したのもうなずけると言いたいところではあるが、私は民主党のキャッチコピーである『政治は生活である』というものに違和感を感じていた。国の政は確かに最終的には国民に還元されなくてはならないものだが、現生活ではなく未来の国民に対し責任を果たすべきと考える。現生活をうまく治めるのは政治家ではなく官僚や役人であろう。実社会の大衆に迎合してはならない。大衆をバカにするなという声が聞こえてきそうだが、政治家は今を我慢してでも国民の未来を約束しなくてはならないものではないだろうか。ならばコピーを作るなら『政治は未来である』が本当だろう。それらを総合すると今ひとつ小沢氏の言動が一致しないと思われたのだ。おそらく民主党内部でいろいろとあったのだろう。旧左派連合を引き連れていては所詮寄せ集めの域を脱することはできないというのが本当のところなのだ。それならば独立といかなくてはならないと思うが、政権というものが目の前にちらつくあまり、現状を抜け出せない可能性もある。ただこのどたばたを見せられてなお有権者が政権を民主党に渡すと考えるのであれば、よほどの大甘ったれ集団としか言えないだろう。

 なんだかんだと言っても、すでにインド洋に海上自衛隊の船はいなくなってしまったのだ。せめて帰国してきたあかつきには、彼らにねぎらいの言葉を一言でも掛けてあげようではないか。民主党は分裂しましたの言葉も添えて・・・

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生きる権利はあるのだが

 本年度印旛沼で捕獲されたカミツキガメは246匹であったと報道された。昨日のテレビ朝日の番組『素敵な宇宙船地球号』でも外来種の問題が取り上げられていた。ショッキングなのは生態系を破壊するというものだけではなく、人間の生活に直結する問題もすぐ傍に迫っていながら全く気付かれないことであった。

 これだけ人と物が全世界的に流動している時代である。外来種をすべて排除するなどということが容易いことではないことはわかっている。人間の勝手な都合で住み着いてしまった者など、こっちこそ憤懣やるかたないと思うところであろう。

 それでも外来種は人間の手で駆除しなくてはならない。それは責務とも言えるのではないか。そのためにはお金が何億、何兆と必要となるかもしれない。それでも人の手で狂わせた自然は人の手で戻すべきというのは当然のことだろう。

 ただこれらの報道を目にし、耳にしたとき、海外発祥の店が建ち並ぶ郊外の幹線道路沿いをふと思い出した。日本の郊外の風景はどこも似たようなものになってしまった。もしかしたら全世界共通の景色になるのかもしれない。そう考えると人間の考えることや行動がいかに貧しくつまらないものなのだろうかと思えてきた。

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2007年11月 2日 (金)

何度もHalloween

 そこらじゅうで何度も催されたHalloween partyがようやく過ぎ去った。自宅のある街では先週末それ一色になっていたし、病院でも隣の病棟で早々とパーティーが行われた。それではこちらもということで今週の火曜日にお菓子をいっぱい用意し、ちょっとしたかぶり物を使ってパーティーを開いた。

 初発のネフローゼで入院が3週間続いている児、紫斑病のコントロールがつかずこれまた3週間入院している児などストレスがたまっているだろう子供達であったが、仮装にまずは奇声を上げ、お菓子をもらって歓声を上げていた。付き添いで病院に寝泊まりしている家族もこの日ばかりはとびきりの笑顔を見せてくれた。

 家に帰れば近所の子供達を集めてパーティーの最中。子供達の上気した顔がそこここに転がっていた。"Trick or treat ?"  "Happy Halloween !"こんな呪文ぐらいすぐに覚えちゃうよな・・・

 2000年以上前にケルトで始まったこの祭りだが、西暦2000年を越えようやく日本で本格的に行われるようになったと言えるだろう。それにしても家中に張り巡らされたコウモリと蜘蛛の巣はいつはずされるのか。まぁ、もともとの蜘蛛の巣の目隠しになるから良いとするか。

Halloween

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