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2007年9月21日 (金)

八千代カンファ

 八千代の女子医大で行われる小児科カンファレンスに出掛けた。前回は当直で行けなかったので、久しぶりの参加となった。

 今回の内容は肺炎時のステロイド使用につき様々な意見を交換するというものであった。特に最近マイコプラズマ感染でマクロライドという系統の抗生剤が奏功せず、重篤化するものが増えていることもあり、これに対する治療としてステロイドをどう使うかということが議論された。

 重症感染でステロイドはある一定の効果があると言われている。しかしながら無作為な二重盲検試験での成績は報告されておらず、使い方についてのハッキリしたデータもこと小児に関してはほとんどない。未だ症例報告を積み上げるしかない状況であり、こういった議論を少しずつ行っていくほかないのだ。

 ステロイドは抗炎症作用、余剰なサイトカインを抑制する、気管支のリモデリングを抑制するなどの作用があり、呼吸器感染について有効であるとされている。しかし効果のある抗生剤を投与しない個体において、細菌感染を一気に重篤化させてしまう危険性をはらんでいることも事実であり、諸刃の剣であることは間違いない。うまく使いこなす方法についてまだこれといった方針を皆持っていない様子であった。

 私は

① 3日以上有効と思われる抗生剤を使用していても効果がない

② 低酸素血症または多呼吸を認める

③ cytokine stormを疑わせるフェリチンやLDHの上昇を認める

④ CTなどでスリガラス様陰影(間質性肺炎)を認める

このうち2項目を満たした場合は必ずステロイドをパルス療法として大量に使用することにしている。場合によっては1項目だけでも使用することがある。これ以上の意見が出ることはなかったが、どうであろうか。

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