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2007年8月 8日 (水)

疾患の季節感はどこへ・・・

 この時期小児科は検査入院に追われる。しかし冬場に比べて圧倒的に暇である。肺炎・気管支炎を筆頭にcommon diseaseが減るからである。エンテロ系といわれるウイルスが流行し、無菌性の髄膜炎などで入院したり、手足口病などで食事も水分ものどを通らないと入院してくることはたまにあるが、暇なのだ。

 しかしこのところどうもおかしい。

 先程入院した児はRSウイルスによる気管支炎であった。もともと冬になると乳幼児に猛威をふるうウイルスだが、うちでも近隣の病院でも未だによく見かける。マイコプラズマ感染は学生時代はオリンピックの年に流行すると言われていたが、今はいつでもどこでも流行っている。沖縄ではインフルエンザが先月ピークを迎えたらしい・・・

 検査キットが発達したから検出率がアップしただけかもしれない。しかしそれにしてもである。

 温暖化など地球環境の変化のせいかもしれない。ウイルスそのものが変異しているか、耐性をもってきたのか、いずれにせよ警戒しなくてはならないだろう。ウイルス疾患はワクチンしか有効な手立てがない。ワクチン行政があやふやな日本は危ない国のひとつに数えてもよいだろう。麻疹ワクチンへの対応は今年に限ってみると結構早く手を打ったようにも見えるが、もともとワクチン接種率をもっと上げていれば流行そのものを防げた可能性が高いのだ。

 今一度ウイルス疾患対策に本腰を入れるべき時が来たのではないだろうか。

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コメント

たしかに大人でもマイコプラズマしょっちゅういます。検査キットが普及したコトによるかもしれませんが、たいしたことない咳が続いているくらいでも陽性者がいますね。

投稿: Shin | 2007年8月 8日 (水) 21時11分

Shinさん

 たいしたことない咳が数週間から数ヶ月続く大人って増えているのではないでしょうか。大人では百日咳も多いですね。子供は別の用件で来院して、ついでに自分の咳がひどいんですよ訴えてきて、よくよく聴いて調べると百日咳だったというのがここ半年で見られる現象です。

投稿: クーデルムーデル | 2007年8月 9日 (木) 08時21分

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