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2007年5月18日 (金)

反復性耳下腺炎

 中学二年生の女の子。連休後半に両頬が腫れて近医を受診したところおたふくと診断され、腫脹が治まるまで学校へ行ってはいけないと言われた。このとき腫脹は5日で治まり、発熱も最初の数日のみであった。再び11日から右耳下腺部が痛み、少しずつ腫れてきたため14日に当院を受診した。

 診ると確かに右の耳下腺が腫脹していた。圧痛もある。しかし左はなんともなかった。おたふくであれば一生に一度しか罹らない。それならばこれは何か?超音波で確認することにした。すると腫脹した耳下腺の内部は大小様々の小さな円形のlow echoic areaを多数認めた。典型的な反復性耳下腺炎の像である。

 実はこの反復性耳下腺炎は内科領域ではそうでないかもしれないが、小児科領域では鑑別に入れている医師は少ない。流行は通年となり、いつでもある程度のおたふく(mumps virusによる流行性耳下腺炎)を認めるため、耳下腺の腫脹を確認するとすぐにおたふくですと言い切ってしまうのである。しかしおたふくは一度しか罹らない。二度以上罹るのは絶対におかしい。どれかが間違った診断をしているのだ。

 この反復性耳下腺炎はエコーで見慣れてしまうと容易に診断できる。ただ何のウイルスかと問われても判らない。放置しておくしかなく、化膿性か否かを鑑別に入れ、化膿性ならば抗生物質を使わなくてはならない。もっとも化膿性ならば上記以外のエコー所見も現れてくるので、これも診断可能である。

 ちなみにこの子はすでにmumpsの抗体価IgGを獲得しており、IgMは陰性であった。つまり連休中の耳下腺腫脹もおたふくではなかった可能性が大である。ちょっとエコーをあてていれば、連休中の外出禁止も必要なかったのに・・・

 

 

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コメント

久しぶりにお邪魔させていただきました。
おたふく、水疱瘡、風疹・・・伝染する病気は親としては心配です。
σ(^。^) も最近の「麻疹」の流行で頭を悩ませている受験生の母の1人です^^;
わが子の時代はあのMMRのころだったので・・・うちは「麻疹」のみ単独でうちました。最近大学も高校もお休みするところが相次ぎ・・・
今年は受験なのではしかの予防接種させた方も出始めました。うちもDrから薦められました。一応今、抗体検査をしていますが・・・もう一度予防接種したほうがいいのでしょうか?
これから日本も欧米のようにはしか予防接種は2回うつようになるのでしょうか?

投稿: あぐねす | 2007年5月19日 (土) 09時48分

あぐねすさん

 麻疹ワクチンの効果は1回でも相当なものです。95%の抗体獲得率ですし、この抗体は免疫が通常ならば終生消えることはありません。ただし麻疹ウイルスとその後濃厚接触したときに感染が成立するか否かという点では、ワクチン接種後20年ほど経過すると怪しくなるということです。この場合激烈な麻疹感染とはなりません。後遺症もおそらくないだろうと言われています。ですから1回ワクチン接種を行っている方はあわてることはありません。抗体価を確認したのであればそれから考えるのでよいでしょう。もちろん2回打ちの方が平均値で考えれば抗体価を高値維持することができます。これらの経験から現行の麻疹ワクチンは2回打ちに変わっています。

 問題なのはやはりワクチン接種していない人が各年代に25%いるということです。その方々のために流行が起こり、命の危険にさらされる人がいるということなのです。ワクチン接種を一度もせず、しかもこれまで発症していない方の速やかな接種をお願いしたいのです。それが今回の流行を食い止めるもっとも効果的な方法です。

投稿: クーデルムーデル | 2007年5月19日 (土) 10時13分

昨年末に3歳(当時はまだ2歳でしたが)の娘がおたふくらしい症状を発症しました。
37.5℃の発熱、左側の耳の下あたりにゴリゴリとしたしこりがあり、かかりつけ医はお休みだったので小児救急にかけこんだところ、「おたふくかぜでしょう、でも反復性耳下腺炎かもしれません。」とのことでした。
のどをみたり触診のみでの診断でした。
もちろん、外出禁止と言われせっかく帰省していたいとことも遊べずひっそりと年末年始をすごしたのですが、熱も翌日には平熱にもどりしこりはまだ残っていましたが本人はずっといたって元気だったのでいまだにあれはおたふくだったのか反復性耳下腺炎なのかわからないままです。
休み明けにかかりつけ医にも診てもらいましたが「おたふくかぜ、しかも軽度のものでしょう。気になるなら1ヶ月後に血液検査したら?」と言われたもののそれ以外の用事もないのに採血をするのがかわいそうになり結局しませんでした。
また、幼稚園に入る前には水疱瘡等の予防接種も必要になってくるだろうからそのときに考えようかなと思ってます。

投稿: みぃまま | 2007年5月19日 (土) 11時03分

みぃままさん

 コメントありがとうございます。
 耳の下のゴリゴリですか?耳下腺炎はゴリゴリというよりぼってりという状況ですから、ゴリゴリ触れたのはリンパ節ではないかと思います。

 子供は風邪を引きやすく、もともと首のリンパ節が結構ゴリゴリ触れる子供も多いです。もともと触れるくらいのものが他の炎症によって活性化されて更に触れやすくなったことも考えられますよね。主治医の先生とよく相談なさって下さい。

 採血はいつでもよいと思いますが、小学校に行き始めてからだとなかなか病院も行きづらいし、おたふくかどうかで悩んで登校できないというものなんなので、それまでに考えればよいと思います。

投稿: クーデルムーデル | 2007年5月20日 (日) 10時16分

初めまして。
アメリカで子育て中のシングルマムです。
5歳の娘の症状を探していたらこのページにたどり着き ”コメントをどうぞ”という
優しいお言葉に甘えて書かせていただきます。

昨日の朝 起き掛けに右の耳が痛いと訴えるので見てみると 耳の下から顎のラインの上にかけて ぽってりと腫れていました。

かかりつけの小児科に連れて行くと 喉の奥を綿棒でなでて(?)”組織検査をするから結果は何かあったら金曜までに電話をする。学校は念のため1週間ほど休ませなさい”と
言われました。投薬はありません。
おたふくだとも 何だとも言われませんでした。
市販のタイレノル(アセトアミノフェン系の薬)でも 飲ませなさいと言われました。

夜になったら ぽってり感はなくなっていました。本人はいたって元気で 熱もなく 食欲もありました。

しかし今朝起きたら また痛がり、ぽってりして耳の下が硬くなっていました。
熱はなく本人は普段の生活をしています。
患部にヒエピタでも張ろうと思ったら 嫌がるので特に何もしていません。

こういう時の判断基準というのが 本当に悩みの種です。むやみに学校へ行かせてこじらせてもいけないし かといってすでに退屈されているので 行かせてやりたい気もするし。

耳下腺炎がおたふくのように感染病でなければ 学校に行かせたいのですが 先生達が腫れているのを見て”他の子にうつると困るのでお休みさせてください”といわれてもかわいそうと思って 思い切って休ませています。

私のおたふく風邪の思い出は”つまらない!遊びたい!”だったので 仕方ないですね。

長々と失礼をしました。
これからも お邪魔するかと思いますが よろしくお願い致します。

投稿: バリスタUSA | 2008年8月 8日 (金) 02時02分

バリスタUSAさん

 実はおたふくかぜというものは熟練した小児科医ないしはウイルス専門医だけが視&触診で言い当てられる疾患と言われています。

 耳下腺を腫らせるウイルスは結構たくさんありますから、どれがどうかは医者でもはっきりしないものです。エコーで鑑別できると言いましたが、おたふくかぜであるという確証は得られません。

 ただおたふくかぜなら最低でも4日は腫れが続きます。そうでないなら違うとしか言えません。後になってわかる疾患というのは実に多く、結局偉そうに言っていますが、われわれが経験する疾患はそのほとんどがそれにあたるとお考えください。

 医者は経験などから予想をつけているだけにすぎません。しかし一般の方よりその予想は正確で、危険を察知する能力に長けていると思っていただければ幸いです。

 皆さんがバリスタUSAさんのように、他の方に移すかもしれないから家にいさせるという考えを持っていただければ、ウイルス感染も爆発的流行を見ずに済むのですが。

投稿: クーデルムーデル | 2008年8月11日 (月) 08時14分

先生、お元気ですか。
お忙しいのに 私などのためにお返事板垣ありがとうございました。

結局 腫れはその日の晩にはひいてしまって 食欲も身体状態も良かったのですが 念のため その後も休ませました。
確かに おたふくだと他の子に感染してしまう可能性が大きく 他の働いているお母さん達の事を考えると 娘を登園させることができませんでした。

ただ 娘の先生からは バイオ検査の結果が
良くないものだったとは言われておらず 夏の疲れがたまったものかと 母親的には感じています。(当地は毎日40度を越える気候ですので・・・)

今月末から 本格的に幼稚園に通うことになり 又色々ともらってきそうで 恐ろしい限りです(笑)

これからも お世話になることと思いますが よろしくお願いいたします。

投稿: バリスタUSA | 2008年8月17日 (日) 13時06分

反復性耳下腺炎を調べていたら、こちらを知り、質問させてください。


3歳過ぎの男の子です。
最初は、6月に40度超える熱と耳下腺の腫れで診察し、抗生剤を処方してもらいましたが効果がでず、4日間入院し点滴治療しました。
7月も同じような症状がありましたが2~3日で治まりました。
今回は5日ほど高熱があり、前回と同じ症状があり、そこで「反復性耳下腺炎」かも知れないと言われました。

おたふくは予防接種を1年前しましたが、今回の血液検査で抗体がない結果となりました。

色々調べているとこの病気は、ほとんど熱の症状がないとないと知り、不安です。
違う病院で調べたほうがよいのでしょうか?


お忙しいところ申し訳ありません。
どうぞ、よろしくお願いします。

投稿: 鳥兄弟 | 2008年9月 2日 (火) 21時25分

鳥兄弟さん

 検査データが判らないのでなんとも判断しづらいですが、確かに反復性耳下腺炎ならば、それほどひどく発熱することは少ないです。ただ絶対ではありません。

 お話からすると化膿性耳下腺炎ではないかと思われます。これが繰り返すとなると、化膿しやすい何か、例えばのどの奥や歯肉・頸部にバイ菌のたまりやすいところがあるなどの検査をすすめるのではないかと思います。

 いずれにせよ主治医とよく相談なさることです。疑問をすべてぶつけてみてください。もちろん本人は熱も出るし、腫れて痛いしで大変ですが、あわてる必要はないですから、しっかり調べてみましょう。

投稿: クーデルムーデル | 2008年9月 2日 (火) 23時09分

お忙しい中、お返事ありがとうございます。

血液検査ではCRPが上限を大きく上回っています。好中球は上限近い数値です。
6月は、喉に化膿がみられました。しかし
今回は喉は綺麗。咳鼻水なし。嘔吐なしなのです。高熱と腫れのみに見えます。
40℃続きで不安でした。

耳下腺の腫れは地元の病院に通院している
のですが、今回とは別に今だ大泉門が閉じ
ていないことで、松戸の病院で経過観察
中(CT異常なし)なので、悩んでいました。

親身に相談戴きありがとうございます。
今日一日、もう一度よく考えて見ます。
また、結果が分かればご報告させて下さい。

投稿: 鳥兄弟 | 2008年9月 3日 (水) 16時45分

鳥兄弟さん

 データからすると強く化膿性耳下腺炎を疑うものではなさそうですね。ウイルス性でもよいようにおもいます。特に今年の夏は高い発熱を伴うウイルス感染が大流行しました。

 松戸ならば国保松戸市立病院はよく存じております。とても良い先生がそろっていて、信頼できる病院の一つです。残念ながらほかはあまり知りませんが・・・

 いずれにせよ3回続けて耳下腺周囲の腫脹が起こっているわけですから、よくご相談なさってください。

 お大事に。

 

投稿: クーデルムーデル | 2008年9月 4日 (木) 12時25分

ご報告。
お忙しいところ、いつも丁寧なお返事ありがとうございます。
返事が遅くなりました。すみません。

熱は再診しようと思った先週木曜から引き始め、金曜は平熱に落ち着きました。
耳下腺の腫れも先週末でなくなりました。無事に抗生剤が効いたようです。
月曜に診てもらったところ、明確な病名はでませんでした。ウィルスは<肺炎>を起こすものがありました(名前は覚えていませんが)。

結局は熱がでて、腫れる事を繰り返して、病名を探ることになりそうです。
今度腫れた場合は、耳鼻科の先生にも診断してもらおうと落ち着きました。

今回は、無事に元気にもなり一先ず安心しましたが、この病気とは長い付き合いになるかもしれません。
色々とありがとうございました。

投稿: 鳥兄弟 | 2008年9月10日 (水) 22時30分

鳥兄弟さん

 とりあえず落ち着いてよかったですね。

 ゆっくり調べる時間はありそうですから、画像も含めてじっくりやってみてください。

 お大事に。

投稿: クーデルムーデル | 2008年9月11日 (木) 18時11分

はじめまして。耳下腺炎の情報が欲しくあちこち覗いていてこちらを見つけました。検査に陽性と出ない場合があるのか知りたくて書き込みさせていただきました。

10才の息子ですが、1月22日(土)に耳下に違和感を訴え、翌日(日)発熱。月曜朝には片側のみ腫れてきました。熱は三日ほどで下がり、腫れも片側のみ腫れて今に至ります。
腫れが出た月曜に病院へ行き、おたふくと診断でしたが、念のため血液検査をしてもらいました。今日「陰性」と知らせが来ました。
正月の2日に一緒にいた姪が3日におたふくになり、潜伏期間や症状を調べてもおたふくだと素人には思えるのですが、検査時期などにより、陰性と出ることもあるのでしょうか?

また、おたふくではない耳下腺炎等もあるとききましたが、その場合の治療も考えて、再度病院へ行くべきでしょうか?陰性と出出てしまう場合があるのなら、再度検査も考えてますが、もっと日をあけるべきか、腫れてるうちに行くべきか考え込んでいます。

たくさん質問してしまいましたが、どうぞよろしくお願いします。

投稿: そうまま | 2011年1月27日 (木) 21時29分

そうままさん

 その採血の期日であればおたふくを引き起こすムンプスウイルスの抗体価(おそらくIgM抗体)が陰性でもおかしくないでしょう。残念ながら今現在おこっていることがおたふくかどうかは、検査ではなかなか判るものではないのです。

 今回のエピソードがおたふくだったかどうかは、ムンプスウイルスのIgG抗体を来週一回、そして2週間以上あけてもう一度計測し、その変化をみることでわかります。日常診療でそこまでする必要は乏しく、臨床所見と状況証拠からおたふくという診断は可能です。経験のある小児科医であればまず正確に判断できると考えられており、感染症の教科書にもそう書かれています。

 ただ今回のがどうかより、ムンプスウイルスに対する抵抗力を持っているかどうかが一番知っておかなくてはならないことなので、ご心配であれば来月末にでもIgG抗体を検査してもらうのがよいと思います。

投稿: クーデルムーデル | 2011年1月27日 (木) 22時20分

早急で丁寧なお返事ほんとにありがとうございます。お忙しいのに、頭が上がりません。

私の住んでるところは、田舎で病院も少なく、先生も初めは潜伏は2週までだったから・・・とおっしゃっていたので正直ここで大丈夫かな・?と不安がありました。明日はもう金曜だし、早急に遠出して大きい病院にいくべき・・・?と迷っていました。先生からのお返事を読んでとても安心しました。学校のほうは来週腫れがひいてからにします。10才なので、今後の予防接種のことも考え、来月末に再度別の病院で抗体検査をしてもらうことにします。

もう一点だけ質問させていただけますか?
おたふく以外の耳下腺炎の場合、治療はなくても治癒するものなのでしょうか?この間の診察の際、おたふくとのことだったので解熱剤のみで抗生物質はいただいてません。腫れがひき、その他異常なければ薬なしでも大丈夫でしょうか?

何度も申し訳ございませんが、よろしくお願いします。

投稿: そうまま | 2011年1月28日 (金) 00時34分

そうままさん

 少ない病院で頑張っている先生方は様々な経験をなさっているので、きっと大丈夫ですよ。なにより危険察知能力に優れているから田舎(失礼)でやっていけるのだと思います。

 耳下腺炎はほとんどの場合ウイルス性です。ということは自らの免疫力で自然に治るものです。ただし唾液腺の中には石が出来ることがあり、この場合は治りにくく、しかも細菌感染を伴うことがあります。また反復性耳下腺炎の中にも細菌感染を考えなくてはならないものが存在します。

 お子さんの場合、解熱していることからも細菌性は考えにくいと思います。様子観察だけでよいと思いますが、再発熱や口の中(頬の粘膜への唾液腺開口部)に膿が出てくることがあれば必ず医者に診てもらいましょう。

投稿: クーデルムーデル | 2011年1月28日 (金) 08時31分

 お返事ありがとうございました。息子は今朝は腫れもずいぶんひき、おたふくではなく普段の下膨れに戻りつつあります。様子を見つつ、家で安静にしておくことにしますね。

 正直、病院の先生にこれほどすとんと納得のいく説明をいただいたのは初めて(自分や付き添いでの診察含めて)でした。こういう先生がいてくださる地域の方は、ホントに幸運だと思います。お医者様は皆さんお忙しく、難しい診断などもありなかなかゆっくり説明できない部分もあると思いますが、医療の知識がない患者家族にとっては、先生のようにわかりやすく的確に説明してくださることで、現状と自分のすべきことがはっきり見えて、大きな安心を得られます。

 先生の病院が近くにあれば最高なのですが、自分の近くでそんな先生を見つけられたら良いな・・と思います。

 長くなりましたが、沢山の質問に答えていただき、ほんとにありがとうございました。せっかくこんな良い場所を見つけられたので、これからもちょくちょくおじゃまさせていただきますね! サッカーも楽しみですね!!

投稿: そうまま | 2011年1月28日 (金) 10時29分

そうままさん

 お子さん、落ち着いたようでよかったですね。

 コメントはいつでもどうぞ。早く返答できない場合もありますので、お急ぎの場合はご勘弁を。

 医者は、特に小児科を標榜している医者なら皆しっかり説明したいし、患児およびご家族にできるだけ協力したいと考えていると思います。しかしなにぶん時間がなさすぎるのです。また後から評論のように解説するのは簡単です。皆悩みながら診療しているので、後出しジャンケンが強いように、私のコメントがよく見えるだけです。

 どうかお近くの医師を信頼なさって、なんでも相談できるよう働きかけてみて下さい。医療は実際に診てなんぼの世界ですから、その方が遥かに役立ちます。

 それでは、お大事に。

投稿: クーデルムーデル | 2011年1月28日 (金) 16時19分

こんばんは。
耳下腺炎について調べて、こちらにたどり着きました。
3歳の娘のことで相談させてください。
38度の発熱4日の後、いったん解熱。
その日の夜急に40度まで上がり、二日して両耳下腺がぼっこりと腫れました。採血の結果
IgG(±)予防接種による
IgM(-)
反復性耳下腺炎と診断されました。

その採血で膵アミラーゼが高値になっていて、エコーしましたが異常見られず。

その後は様子見で問題なく経過したのですが、最初の発熱から3週間後また耳下腺が腫れ38度の発熱。一日で解熱しました。

その時はアミラーゼ・CRP共に正常値。


3歳児の反復性耳下腺炎で高熱・膵炎・再発熱はあるのでしょうか?

トータル3週間も自宅安静することになってしまい…反復性耳下腺炎はこんなにややこしい病気なんでしょうか?

アドバイスいただけますか?
よろしくお願いします

投稿: totoro | 2012年7月31日 (火) 00時29分

totoroさん

 お子さん、大変でしたね。痛みはひどかったのでしょうか。

 数カ所疑問があります。ムンプスIgGの実際の値はいくらだったのでしょう。ワクチンは済まされていたのでしょうか。またこれまで流行性耳下腺炎に罹患したことはありますか。最初の耳下腺腫脹は何日続きましたか。2回目の腫脹は何日でしたか。最初の腫脹の時、白血球やCRPはどれくらいでしたか。膵アミラーゼ以外に膵酵素は測っていらっしゃいましたか。最初に発熱したとき、抗生剤等内服薬は何を使用していらっしゃいましたか。

 反復性耳下腺炎はその名の通り、再発を繰り返します。膵炎を起こすこともありえると思いますが、私は診たことありませんし、文献的にも(反復性耳下腺炎と膵炎で検索)報告は見当たりません。2回目のエピソードでも採血なさっているようですが、IgGの値に変化はありましたでしょうか。

 その後お子さんは元気になさっているのでしょうか。しっかり何でも食べて笑顔で過ごされているなら大丈夫と思います。もし上記につき判れば教えて下さい。

投稿: クーデルムーデル | 2012年7月31日 (火) 09時13分

こんばんは。
早速の返信ありがとうございます。

ムンプスIgGの実際の値は2.1でした。その後IgGは測っていません。

これまで流行性耳下腺炎に罹患したことはありません。ちょうど一年前に予防接種をしています。

最初の耳下腺腫脹は3日程で、うち一日はかなり大きく腫れ、痛み止めが必要でしたが、大きく腫れた割には引くのは早かったなあという印象です。

2回目の腫脹は1日でした。腫れているなあ…程度で、家族以外は気付かないほどの小さな腫れでした。痛みはありましたが、思いだいたときにイタイと言う程度でした。

最初の腫脹の時、白血球は8100
CRPは1.22
膵アミラーゼ以外に膵酵素は測っていません。総アミラーゼは1409でした。

最初に発熱したとき(7/11)、夏風邪だろうし元気があるから…という理由で抗生剤等内服薬はありませんでした。

耳下腺が腫れ、再受診し(7/17)
・オゼックス(ニューキロン系)
・ムコダイン・ムコサール
・キプレス(もともと喘息気味)

が処方されました。


    7/17  7/23  7/30
白血球 8100  9900  9300 
アミラーゼ 1409  -    118
膵アミラーゼ67   -    -
CRP   1.22 0.02 0.0
ムンプス
 IgG  2.1  - -
IgM 0.8未満  -   -

今日(7/31)は耳下腺ではなく、右の頬がやや膨れていて、37.8℃まで発熱ありましたが元気あり、痛みなく、就寝とともに解熱しました。

繰り返す発熱、耳下腺・頬の腫れ、理由のわからない膵炎疑い…。血液検査上は問題なくなりましたが、数々の不安、疑問がぬぐい切れず、不安で毎晩パソコンに張り付いていろいろ検索してこちらに投稿させていただきました。

早く安心して外遊びを楽しませてやりたいのですが…。どうしてやることがいいのでしょう?

よろしくお願いします

 

投稿: totoro | 2012年7月31日 (火) 23時19分

totoroさん

 今は元気でいらっしゃるのですね。よかったです。

 データからは、やはり耳下腺炎で、しかもムンプスウイルスによるものは考えにくいですね。それは腫脹の持続期間が短すぎるからです。エコー所見がないですし繰り返しも2回ですので、反復性と言えるかどうかはまだはっきりしません。ムンプス以外のウイルス性耳下腺炎だったと思われます。

 膵炎はどうでしょう。この値だけなら膵炎とは言えないと思います。もちろん実際に診ているわけではないので、現場の先生が膵炎とおっしゃるならそれを否定できるわけではありません。アミラーゼ高値はそのほとんどが唾液アミラーゼであったようですから、エラスターゼ1などの他の膵酵素を確認しないと膵炎とは言えなさそうです。

 ウイルス性耳下腺炎は誰でも起こりえる疾患です。外出や他者との接触を長期に避ける必要はありませんし、心配しても仕方がありません。風邪を強く心配なさるのと同じです。熱や痛みのある間だけ静養すれば良いと、おおらかに構えてよろしいのでは。普通に遊んで、ご飯食べて、大きくなるのを楽しんで頂ければと思います。もしもう一度耳下腺炎が起こった場合、エコーをして頂くことをお薦めいたします。

 それからワクチン接種後にしてはIgGの上がりが今ひとつですね。もう一度接種する方がよろしいと思います。生ワクチンでもムンプスは付きが悪いので、どなたでも2回接種することをお薦めしています。

投稿: クーデルムーデル | 2012年8月 1日 (水) 13時47分

こんばんは。
とてもわかりやすい説明本当にありがとうございました。

ただの夏風邪だったはずなのに…膵臓の検査にまでなってしまい、びっくりして心配しすぎてしまいました。

<細菌性>でも<反復性>でも症状が当てはまらなかったので悩み続けました。

ウイルス性はムンプスばかりが出てきますが、それ以外のウイルスも耳下腺炎を起こすのですね。確かに、風邪と同じですね。もしもまた腫れるようでしたら、エコーで診てもらいます。

そして、心配しすぎずドンと構えておおいに外遊びにつきあうようにします。

ムンプスの予防接種は今回の解熱後1カ月くらいにはできるのでしょうか?


本当に分かりやすい説明、素敵なアドバイスをありがとうございます。今夜からは安心して眠れそうです。


投稿: totoro | 2012年8月 2日 (木) 00時49分

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