« 満開 | トップページ | 明日からチューリップ祭り  »

2007年4月 7日 (土)

こうのとりのゆりかご

 熊本で新生児の命を助けるための苦肉の策が講じられることになった。どうしても育てられない赤ちゃんを捨てるのではなく、病院に預けることができるシステムと考えてもらってよい。

 親なら子供を育てる義務がある。当然である。育てる義務を考えずに子供を宿してしまうことは、両親ともに非難されて当然であろう。それでも、それでもである。にっちもさっちもいかなくなることは誰にでも起こりうる。せめて罪もない赤ちゃんを死なせてしまうのではなく、世間が守っていこうというシステムであると理解したい。

 理屈として許されないと為政者が言うのもよくわかる。しかし事はそれほど単純ではない。世には自由をはき違えた者達があふれ、フリーセックスの時代と言われて久しい。AIDSの蔓延などを見てもこの傾向は収まっていないのである。見て見ぬふりをするのではなく、救うべき命は救い、啓蒙が必要な者に自由とは義務を伴うものだと教えることが必要なのだ。

 マスコミは騒ぐだけでなく、命の尊さを伝えて欲しい。こうのとりのゆりかごが命の尊さと親子の情と、社会人としての義務を皆に考え直させる機会になればよいのではなかろうか。もちろんゆりかごに置かれる赤ちゃんがこれから出ないことと、他の場所で置き去りにされて命を落とす赤ちゃんがいないことを切望するばかりである。

|

« 満開 | トップページ | 明日からチューリップ祭り  »

コメント

お久しぶりです.
自分を含めて全ての親が成熟しているわけではなく,こどもに教えて貰いながら親になっていきます.悩みながら,傷つきながら一歩一歩階段を上るように成長していくのが人生かと思うようになりました.
親であっても最初は未熟者で当たり前.そんな親でも孤独にならずにすむような寛容さが社会に不足しています.全ての人に優しい社会であるために,その部品になりたいと思いながらも,優しくなれない自分がいます.
皆の心に優しさが満ちてくれと願いながら,心という名の杯に優しさという水を満たすことで今日1日が乾き荒むことがないように過ごしたいものです.

投稿: 職人@日直中 | 2007年4月 7日 (土) 14時11分

こんにちは
クーデルムーデル先生

トラックバックありがとうございました。
もう少し、成熟した見方をしてほしいものです。マスコミの方々には....。と思っています。

こちらからもトラックバックさせていただきました。

投稿: いなか小児科医 | 2007年4月 7日 (土) 16時11分

職人さん

 お久しぶりです。
 私も余裕があれば優しくできるのですが・・・まだまだ修行が足りません。頭ではわかっているつもりだし、口では判ったように言えるのですが、実際は寂しいものです。このブログに書くことで、こうありたいと自らを必死で律しているというのが正直なところです。お互い先は長いですね。

投稿: クーデルムーデル | 2007年4月 7日 (土) 18時40分

いなか小児科医殿

 こちらこそありがとうございます。

 世の中正論だけではないですものね。小児科医の立場からの意見を言い続ける他ないですね。

投稿: クーデルムーデル | 2007年4月 7日 (土) 18時50分

望まれない子供が生まれるのは
悲しい事ですが その背景は複雑で
イタリヤでは 12世紀に設置されたとあります。
無事に成長し立派な社会人になれば いいが
幾多の問題も抱えるでしょう。 

投稿: 犬と猿 | 2007年4月 7日 (土) 19時32分

犬と猿さん

 おっしゃるとおりとても難しく大事な問題ですね。
 でもどうでしょうか。まともに育てられなければ確かにアンダーグラウンドな生き方をする可能性もあるわけですが、立派な社会人になれる可能性もあります。絶対的なのは命が絶たれてしまえばその可能性はなくなるということです。

 「幸せな家庭に育ったお前さんにはわからないことだよ。」と言われてしまえば、それまでなのですが。

投稿: クーデルムーデル | 2007年4月 7日 (土) 22時03分

クーデルムーデル先生、こんばんわ。

こうのとりのゆりかご、の話を聞き、以前見たドキュメントのテレビを思い出していました。
確か、以下にコピペする施設で成人されたかたの放送だったと記憶しています。

『国内では一九八六年に群馬県内の社会福祉施設に赤ちゃんを置く小屋が設置され、約六年間で十人前後の命を救った。その後、赤ちゃんが凍死する事件があり閉鎖されたが、五人は成人し自立している。』

ドキュメントの中で、成人されたその方が、落書きだらけの部屋の中で「親に会いたいとは思わないが、産んでくれたことには感謝している」と話されていたのがとっても印象的でした。とっても胸の痛い番組でした。お母さんになられた方もいらして、幸せそうでした。

こうのとりのゆりかご、は難しい問題だとおもいます。わが子を手放す理由は色々あるでしょう。苦しい胸のうちがわかります。
成人された方がこのように思われるのであれば、存在してもいいのではないかと感じました。

投稿: 厚焼き玉子 | 2007年4月10日 (火) 00時44分

厚焼き玉子さん

 いろんな意見があってよいのだと思います。様々な感じ方があるはずです。

 でもコメントして頂いた当事者のご意見は何にも代え難く、胸を打ちますね。

投稿: クーデルムーデル | 2007年4月10日 (火) 08時50分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/144860/6005416

この記事へのトラックバック一覧です: こうのとりのゆりかご:

» 何故、このような理解に...? [いなか小児科医]
2007年4月5日 晴れ 時々、マスコミから流れてくる情報に首を傾げたくなること [続きを読む]

受信: 2007年4月 7日 (土) 14時29分

» デーモンシステムQ [矯正歯科の治療費、種類、期間の紹介と比較]
Q.矯正歯科での治療は痛いのですか? A.虫歯などの歯科治療は痛みなど何らかの不快な症状から始まります。しかし、矯正歯科での治療は治療前にはなかった違和感や痛みを伴うことがあります。デーモンシステムでの治療では、従来の器具に比べこの違和感や痛みが緩和される...... [続きを読む]

受信: 2007年4月28日 (土) 20時52分

» デーモンシステムQ [矯正歯科の治療費、種類、期間の紹介と比較]
Q.矯正歯科での治療は痛いのですか? A.虫歯などの歯科治療は痛みなど何らかの不快な症状から始まります。しかし、矯正歯科での治療は治療前にはなかった違和感や痛みを伴うことがあります。デーモンシステムでの治療では、従来の器具に比べこの違和感や痛みが緩和される...... [続きを読む]

受信: 2007年4月29日 (日) 19時18分

» 歯科で歯列矯正:低料金な歯科は? [歯列矯正と歯科治療を考えよう]
歯科で歯列矯正をしようと考えている方は多いと思います。その際、出来れば低料金で行いたいと思うのが本音でしょう。欲を言えば良い歯科医・良い歯科衛生士に、最新の治療で歯列矯正をしてもらい、なおかつ低料金でやってもらいたい・・・。しかし、皆さん世の中の仕組みはご存知でしょう。そんな理想的な治療が出来るところなんかありません。安かろう悪かろうというつもりはありませんが、グレードが上がれば相応の費用がかかるというものです。 色々書きましたが、ここでは歯科の矯正の値段についてあえて書い...... [続きを読む]

受信: 2007年5月 3日 (木) 11時36分

« 満開 | トップページ | 明日からチューリップ祭り  »