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2007年3月 1日 (木)

減感作療法

 スギ花粉が含まれる健康食品を食べた人が亡くなった。おそらく大量の花粉を食べることによるアナフィラキシーショックだと思われる。この食品が何を意図して花粉を含ませていたのだろうか。減感作療法を目的としていたのだとすると、あまりにこの治療を簡単に考えすぎていると言わざるを得ない。

 この方法はこれまで喘息治療などでダニやハウスダストに強く反応する人に対し行われてきた。極少量ずつ体内に注射して反応を鈍くしていくのだが、注射量が多いとアナフィラキシーショックを来すので、特に最初の数回は身体の反応を十分に観察するなど安全に配慮することが必要である。これを怠ると大変なことになりかねないのだ。注射と内服では確かに反応のメカニズムも度合いも違うのだが、それでも用心すべき療法であることは間違いない。

 花粉症シーズンになると空気中に花粉が飛散し、鼻粘膜のみならず口腔内にも侵入し、一部は胃の中まで到達する。それでショック症状を来していなかった人に不幸な事故が起こったということはよほど多い量の花粉がその食品には使用されていた可能性が高い。

 昨日聴きに行ったアレルギー疾患の講演会では花粉の減感作療法(免疫療法)として舌下療法というものがあり、現在東京都などで研究中とのことであった。これは飲み込むのではなく、特殊加工した花粉エキスを非常に少量のみ舌の裏に置いたパンの小片に振りかけて、2分ではき出すという手法らしい。これでも十分に身体は反応してしまうのだ。欧米ではもうすでに一般家庭で行われ始めているらしく、痛みを伴わないこの方法が早く普及されることを切望するばかりである。ただし使い始めはやはり注意すべき治療であろう。

 

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アトピーっ子情報館のSaikoママです。スギ花粉がピークを迎えていますね。でも、花粉はスギだけじゃないです・・・。関東ではスギ花粉症の人が一番多いですが次にイネ科のカモガヤ、3番目にヒノキです。花粉の飛散時期はおおまかに以下のようです。ス ギ 1...... [続きを読む]

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