ソーシャルワーカーのお仕事
最近腎尿路奇形で外来通院していた患児のお父さんが「先生、私、破産しちまって・・・もちろんお金は払いますが、この先どれくらいかかるのか知りたくて。いえね、裁判所に差し押さえされるんですけど、子供の医療費はなんとか免除されるようで、それを教えて欲しいんです。」とのこと。
恥ずかしいことだが勤務医は自分が行った医療の対価がどれほどなのか知らないことが多い。特に小児科など市町村によって医療費の免除が行われ、このあたりでは5才未満ならいくら検査しても数百円の負担で済むので、一体何がどれほどの査定になるのか検討が付かない。ただし小児慢性特定疾患とか育成医療とかさまざまな助成制度があって、それを申請しなくては5才以上の子供の医療費が家計を圧迫することもあるので、そういった助成制度についてはマークしている。
それでも例えば生活保護を受けている家庭とか外国人であるなど様々なケースになるととても対応できない。そこで活躍するのがソーシャルワーカーさんである。この場合もすぐにワーカーさんに電話し対応してもらった。
この日は難病患者見舞金なる制度について質問してきたお母さんもいて、これまたワーカーさんへ直行して頂いた。しかしワーカーさんへの依頼はこれだけではない。例えば虐待児が発見されれば、児童相談所などへの通報から始まり、児の保護やその後のフォローアップまで親身になってやってくれる。先日も名乗らない虐待を受けているという子供からの電話連絡に対応し、指定した場所へ迎えに行くなどして頂いた。
昨今は不法就業者問題やお金をわざと踏み倒す人などもあって、すべてがワーカーさんの仕事ではないのだが、本当に忙しくしている。しかしどの病院でもそうであろうが、ワーカーさんの配置は多くはない。ことは小児科だけではないので、それこそ広い知識が必要なのである。病院の運営に欠かせない縁の下の力持ちである。
さてと、明日も働いてもらいますね、○○さん!
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