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2007年1月12日 (金)

もうやめなよ

 連日の歯科医師長女殺人事件報道である。もう被害者は亡くなっており、加害者も逮捕されているにもかかわらず、両者の心模様や家族の形を探ろうと恥部荒部を洗いざらい調べ上げ、公開している。これは許されることなのか?被害者の家族の気持ちはなんとするのか?

 加害者が逮捕されず、それの手掛かりになればと様々な情報が垂れ流しにされるのは、まだ仕方のないことだと理解はできる。それでも必要以外のことまで部外者に知らせることもなかろうと思っていたが、今回は理解を超えている。それ専門の人間が心の裏側について知り、これからの犯罪抑制につなげようとするのは当たり前で、そこに情報が流れるのは当然だが、一般大衆に流す必要性がどこにあるのだろうか。もし捜査当局が流しているとしたらこれは犯罪だろう。報道各社が勝手に調べたことを流しているなら、その報道姿勢を問いたい。犯罪抑止をねらっているのなら、こういった事例を集めて、フィクションにして活字にするなり、映像にすればよかろう。ノンフィクションで好奇の目を集め、売れれば抑止になるなどと考えているわけでもないだろう。

 もうひとつ。

 前の事件とは比べものにもならないが、プロ野球中村某の件である。プロ野球選手に限らずプロスポーツ選手はいつ怪我をするかもわからないし、突然自分の思い通りに事が運ばなくなるやもしれないという危機を背中に感じながら華やかな世界に身を置こうと頑張る人達であろう。だからこそ活躍著しいときは一般人では考えられない年俸を手にすることが出来るし、活躍できなくなれば翌年は職を失うという厳しい世界なのだと思っている。

 彼は数年前の日本において確かにスーパースターであった。しかしメジャーに挑戦しても活躍できず、サッサとあきらめて帰ってきた人である。メジャーでの扱いが妥当だったかどうかは問題ではない。俺はこんなもんじゃないとうそぶくだけで、結局日本に帰っても結果を残せず、しかも怪我の治療のために数ヶ月を棒に振ったのである。通常なら解雇だろう。それを減俸でという球団のはからいに、「愛がない」と答えるとは・・・むしろ「拾ってくれてありがとうございます。精進して球団を優勝させます。」と答えれば本人のいう中村ブランドも面子が立っただろうに。断っておくがプロ野球選手の契約の表裏は華やかな世界を夢見る親子(わりと一般的ではないか?)にとって重要なことなので、個人の問題と片付けるのではなく一般公開されるべきだと私は思っている。華やかさだけでなく、裏も部分も見せること、特に解雇されてトライアウトを受ける選手の話などはもっと報道されるべきものだと思っているので、中村選手の動向には注目もし、あきれもしたということなのだ。

 ということでこの場合の『もうやめなよ』は、みっともない振る舞いはやめなよということでした。

 さて、仕事仕事。

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コメント

ニュースは。
事実を伝えてくれたら、それでいいと思います。
テレビは、視聴率しか考えていない。
音楽や字幕、被害者の生前のビデオを駆使し、いかにドラマチックに悲劇的なドキュメントを制作するのに必死で、報道の本質を履き違えている気がします。
被害者の家族が、朗々とインタビューに答える姿も、珍しくなくなりましたね。
悪いことだとも、思わないのですが。
見ていて、違和感を感じずにいられない私のほうがおかしいのでしょうか。

中村さん。
男らしくない気がします。
阪神の金本選手は、格好良かったです!
男らしいとか、女らしいなんて言葉は、使っちゃいけないんでしょうかね。
みんな平等でいなきゃいけない呪縛に囚われすぎて。
違いを受け入れることすら、悪になってる。

・・・話がそれてしまいました(^^;;

遅ればせながら、今年もよろしくお願い致します。

投稿: 夏葉 | 2007年1月17日 (水) 12時43分

夏葉さん

 報道関係者も他のマスコミの反応を見るはずですが、その時にどう目に映り、どう考えるのでしょうかね。

 人の振り見て我が振り直せ・・・

 (自戒を込めて)

投稿: クーデルムーデル | 2007年1月17日 (水) 15時42分

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