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2007年1月27日 (土)

皮膚疾患は難しい

 まずは先々週から来院している乳児。顔に乳児湿疹が出来ていたが、それが酷くなると同時に体幹を中心に3mm大の中央臍窩のある小水疱が出現した。もちろん膿らしい所見はなく、どちらかというとみずみずしい水疱であった。見慣れたものから推察するとヘルペス属の水疱によく似ているが、アトピーの児におこるカポジのように酷くはなく、水疱は散在というところであった。水痘というには陰部や腹部付近に全くないのが疑問だし、手足口病の原因ウイルスにしては下肢・腰回り・口腔内に全く出ていなかった。とりあえず採血でヘルペスの鑑別を依頼したあと、ACVという抗ウイルス剤を使用したが全く反応しなかった。通常水痘ならばかさぶたになっていくが、一週間ほどかかってこの水疱はだんだん小さくなりながら黄色く変色していった。とびひのようなびらんは形成せず、一体何だったのだろうか?

 もうひとつ。先程まで詰めていた救急診療所の看護師さんは数年来原因不明の全身小水疱に悩まされていた。ステロイドを大量に使えば良くはなるのだが、少しでもゆるめると途端に爆発してしまい、途方に暮れていた。皮膚科も遠方の有名な先生のところまで出掛けてゆき、手を変え品を買えしたが結局治りきることはなかった。ところが数ヶ月前、閉経となった2週間後から全く症状が消失してしまったとのことで、昨夜は歓喜の話しを聞くことが出来た。

 子供でも乳児期から2歳くらいまでアトピー様の皮疹に覆われていた児が、3歳の声を聞くと突然何事もなかったかのように綺麗になってしまうことがある。環境も治療もなにもかわらないのにである。ホルモンなど内因性のものだと思っているが、何かはハッキリつかめない。

 難しいな・・・・・

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コメント

こんにちわ(^^♪
小さいころからアトピーで悩んでいた知り合いが、歯医者さんで口の中の金属を全部とって、セラミックに変えた途端、ほんとキレイさっぱりアトピーが消えた時は驚きでした(@_@;)
 
この世の中、知らず知らずのうちに、色んなものに感作されているのかも知れないですね。。
思えば、それも怖い世の中です。。

投稿: doradora | 2007年1月27日 (土) 14時10分

ボケが そんな風にして消えたら 老老介護も
突然 避けられたりして。。。
せめて健康でいたい。

投稿: 犬と猿 | 2007年1月27日 (土) 19時08分

doradoraさん

 その話も聞いたことがあります。どこでなにがどうなっているのか、複雑にからまっている現代ですから、判別するのは難しいですね。秩序のない現代にドロップキック!・・って古いか・・・

 それにしても人体は一筋縄ではいきません。不思議の塊ですね。

投稿: クーデルムーデル | 2007年1月27日 (土) 20時58分

犬と猿さん

 認知症も難しい問題ですよね。疾患としてもですが、社会としても家族としても難しいです。

 本当に避けて通れるならそれに超したことはなさそうです。

投稿: クーデルムーデル | 2007年1月27日 (土) 21時02分

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