« 2006年11月 | トップページ | 2007年1月 »

2006年12月31日 (日)

良いお年を

 なんだかんだで今年も今日で終わり。明日から2007年の幕開けです。

 来年もいろいろと思った事を書き綴りますので皆様どうぞよろしくお願いいたします。

 さてと蕎麦の花の写メ持って、蕎麦屋で年越し蕎麦をゲットしてくるとするかな。

 それでは皆様、良いお年をお迎えください。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年12月29日 (金)

男性用香水

男性用香水

世の中、男性もフェロモンよろしく香水で身だしなみを整えるらしい。ということで私も買ってみた。しかし誰に嗅いでもらうデモなしと今更気付くのであった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年12月26日 (火)

テオフィリン内服

 テオフィリンという薬とこれを処方する医者がマスコミから集中砲火を浴びている。あまりにも一方的すぎ、一般診療にとっても患者さんにとってもマイナス因子が多すぎるのでコメントすることにした。

 テオフィリンは気管支を広げ、気道の炎症を抑える効果があるとして数十年前から使われている薬剤である。効果は非常に高く、気管支喘息患者さんの発作時に使用し、劇的な改善をもたらしてくれる薬剤である。特に気管支拡張剤が他になかった時代はこれに頼るほかなかったほどの薬剤で、その使用法については細かく指導され、日本の医師たちはこれを使いこなしてきた経緯がある。もちろんどんな薬にも副作用はあり、特にこのテオフィリンは血中濃度を逸脱すると命に関わることになりかねないので、医学生の時からよくよく教わる薬剤の一つなのである。

 昨今問題となっているのはテオフィリンを特に発熱時に使用した場合、血中濃度いかんにかかわらず痙攣を誘発するという副作用報告がなされたことに起因する。それ以来テオフィリンを内服した後起こってきた現象につき様々な憶測と噂が立ち上り、一躍悪者薬剤へ名を連ねることになってしまったのである。

 悪者呼ばわりしているネット情報の根拠はアメリカをはじめとして世界ではテオフィリンが使用されていないということのようだが、これにはれっきとした理由がある。人種が違うのである。よく知られたことだが、白色人種はこのテオフィリンを使用すると少量でも顔面紅潮から始まり心拍の異常や震えなど様々な副作用が起こってくるのである。だから白人はテオフィリンがもともと使えないのである。白人が使用できない薬剤を治療のガイドラインに載せるはずがないではないか。どっこい日本人はこれを何十年も使用してきた経緯が実在するのである。加えて言うならば、日本人ほど真面目に薬をちゃんと服用できる民族はおらず、間違った服用によって副作用を引き起こす可能性が非常に低いこともテオフィリンを使えてこられた理由の一つなのだろうと思っている。それは識字率や民族の単一性にも由来することだろう。

 さらにテオフィリンなど使わなくても他に治療法があるという方がいる。確かに気管支拡張剤で血中濃度を急激に変化させずに使用できるβ刺激剤などの貼り薬や吸入薬が開発され、一定の効果を上げている。しかし即効性を求めるためには、頻回にわたる吸入療法などを受けることになる。するとその副作用がしだいに出現し、心拍異常や不快感などをおこしてしまう。しかもそれだけでは症状改善に十分でないことも経験する。また乳幼児では吸入も器械によらねばならず、この機械購入に2万円弱かかることもネックになっている。またステロイドが万能のようにおっしゃる人もいるが、ステロイド吸入には即効性は期待できない。ネットの上ではテオフィリン処方により病院が潤うなどとバカげたことを平気で載せている方もいるようだが、発作時にテオフィリンをうまく使ってきた日本の医師達をバカにするなと言いたい。

 喘息・アレルギーの日本における学会に参加し、シンポジウムなどで壇上に上がるその道の大家にテオフィリンの使用の有無を尋ねると間違いなく皆使用している。コントロールの悪い患者さん、重積発作の患者さん、皆テオフィリンは欠かせないと口をそろえる。ただし必要のない患者さんもいると答えが返ってくるのがいつものならいだ。私もそれに異論はない。

 ステロイドの吸入がしっかりと出来る、ないしはロイコトリエン拮抗剤の使用と軽い発作時のβ刺激剤の貼り薬や携帯型吸入器だけでコントロールが十分に出来る人は多い。コントロールがうまくいって発作がない方にテオフィリンを処方するのはナンセンス極まりない。めったやたらとすべての喘息患者にテオフィリンの使用をしましょうと言っているのではないのだ。使い方を見定め、適切な管理のもとでおこなえばその効果は折り紙付きだということをもっと知ってもらいたい。

 ここでテオフィリン関連で先日私の外来で起こった失敗例を報告させて頂く。

1 スリランカ人の母親と日本人の父親の間に生まれた2才の男の子。母に喘息の既往があり、最近は発作がないものの現在もステロイドの吸入を行い、コントロールは非常に良好とのことであった。その男の子が喘息発作を初めて起こし来院。母の希望もあり、ステロイドの吸入とβ刺激剤の貼布を開始した。しかし良くならないため入院にてステロイドの点滴とテオフィリン(neophylline 0.6mg/kg/h)点滴を開始した。すると顔面紅潮と手の震えを訴えたため、テオフィリンを中止し気管支拡張剤の持続吸入に変更した。テオフィリンの血中濃度は5μg/mlであった。

2 中国人の母親と日本人の父親の間に生まれた5才の男の子。喘息初回発作にて吸入を施行した後去痰剤と気管支拡張の貼り薬とロイコトリエン拮抗剤を処方し帰宅。しかし翌日再び発作とのことで来院され、吸入後テオフィリンを8mg/kg/day(一日2回分服)数日分のみ処方した。紙に書きながら喘息のメカニズムと薬剤の効き方などを説明し、父親に見てもらうよう言って帰したところ、その後一週間姿を見せず。数週間後再び発作とのことで来院。あの後発作がまたひどくなり、テオフィリンを一日3回飲ませたらよくなったが、眠れないと言い始めたので飲ませるのをやめていたとのこと。

 どちらも最近の日本の事情から起こってきたテオフィリンの失敗例だと思う。前者は人種として白人にはよくないと知ってはいたが、スリランカ人でどうかは思いが及ばなかった。製薬会社の話しではスリランカ人で副反応が強く出るという報告はないとのことではあったが、十分に注意する必要を感じた。後者は口頭でも紙でも説明してもなお服用間違いがおこりうることを実感した。この後もしばしばテオフィリンを使わなくてはコントロールが悪いため使用を度々行っているが、お母さんもうまく対処できるようになった。

 テオフィリンを悪者扱いしているマスコミの方々。学会で推奨される方法をもってしてもうまくいかないでテオフィリンを使う例が多数あることをもっと勉強して欲しい。そして学会の偉い先生方に問いたい。テオフィリンは喘息専門医のところで使用することが望ましいとおっしゃるが、これだけいるテオフィリン使用患者さんがその専門医のところでちゃんと診療できると思っていらっしゃるのであろうか。その数は膨大でとてもまかないきれないのは目に見えている。それもわかっているくせに外面だけでものを言って欲しくないがいかがか。

 少なくとも私は十数年に渡り何十例と毎週喘息患児を診療してきたが、テオフィリンによる痙攣を来した患児を経験したことなどない。学会のガイドラインには敬意を表するが、テオフィリンの使用に関しては持論を曲げるつもりは毛頭ないという小児科医が多いことも明記して欲しい。

| | コメント (4) | トラックバック (1)

2006年12月24日 (日)

慌ただしい

 週末は例によって救急当番をしており、ヘロヘロ状態が続いている。

 ノロウイルスによる?下痢嘔吐は随分と少なくなった印象。インフルエンザもまだ出ておらず、ここしばらくはマイコプラズマの残党とRSウイルス関連か。

 そんななか昨日は年賀状を作成した。これまでデザインにこだわったこともなかったが、ちょっと工夫を凝らしてみた。自分らしくなくちょいと気恥ずかしい。

 それにしても年賀状を出す数がさほど増えない。代わりにメールにての挨拶が増えてしまっている。昨年送られた年賀状には返事を書くし、新しく知り合いになった方へはもちろんはがきという手段になるが、メールで送られたないしはそうだったと思われる方にはメールで挨拶をしているのが実状である。そうだったと思われるというところが実は味噌で、送られたような覚えはあるが、取り置きせずスルーしてしまうので、残らないのだ。こういうのは私だけだろうか・・・(皆さん残してます?)

 やはり忙しくても、年賀状に向かって襟を正し、毛筆で相手を慮りながら書くのが一番という気がしてならない。墨を擦っている時間が惜しいので筆ペンにはなってしまうが、今年もそうやって頑張ってみよう。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2006年12月21日 (木)

讃美歌の向こう側

 ロビーコンサートに引き続き、全病棟を歌って廻った。

 すべての病棟で拍手喝采はもちろん、一緒になってメロディーラインを歌った。

 ホスピス病棟では、多くの患者さんとスタッフが涙を流していた。

 歌い終えた我々の目にも涙があふれていた。

Photo_11

| | コメント (6) | トラックバック (0)

2006年12月20日 (水)

仕事をしながら歌うこと

 音楽は昔から大好きだった。楽器がピアノからギターに変わった中学時代も本当によく歌っていた。クラス合唱では指揮を、学校の代表としての合唱には歌い手として参加した。大学に入ってサッカー部でくたくたになりながらその後の合唱部の練習に駆けつけ、市民合唱団にも入って歌を続けていた。

 仕事を始めてからも市民合唱団は続けていた。ところがその合唱団で問題がおきた。練習に来ない人達は許せないというのである。

 その合唱団は全国大会にも出たことのある実力ある合唱団であったが、他に仕事をもっているおじさん達の合唱団だった。おじさんたちが合唱団を作った頃、皆職場で中堅として頑張っているところだったので、来られる時に頑張ればそれでよい、でもものを作り上げたときは一緒に祝おうという雰囲気で一杯だった。そんなころに学生だった私が入団し、とても可愛がってもらった。何事にも一生懸命なおじさん達が大好きだった。しかし、彼らが定年を迎え始めた頃から雰囲気が変わってしまった。毎回合唱をたしなむことができるようになった彼らは仕事で来られない団員を非難し始めた。発表会の直前だけ来るのは許せないとのことだった。あの頃を忘れてしまったのだろうか・・・・

 ほどなくしてその合唱団を辞めた。その後は学生時代に行っていたクリスマスキャロルを職場である病院で行うことだけになってしまった。転勤してもそこで仲間を集めてそれらしいことをやってきた。この病院に来て3年になるが、今日3回目のキャロリングを迎える。

 職場での合唱は難しい。キャロリングというもののために集まり、患者さん達への慰問という目的がハッキリしている場合は盛り上がり、とても良いものが作られる。しかし合唱は集まってすぐに作れるような単純なものではない。音取りから始まって曲をつくりあげるには日々の練習が必要になる。せめて核になる人間だけでも作り上げないと埒があかない。そのために月1,2回の練習日を設けてきた。それでも個人の目的意識の違いからどうしてもいつも来られる人が限られ、突然やってきては最初からやりなおしという人もいる。しかもここに集まる人達は幸か不幸か皆歌は素人・・・・それでも一年かけていろんな音楽にチャレンジし、今回キャロリングを迎える。

 さて神様に届くようなキャロルとなるであろうか。なにより入院している方々の心に響くとよいのだが・・・・・

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2006年12月19日 (火)

INTERNATIONAL INSTITUTE OF HASHI って

 あるメディアで国際箸学会なるものが先月行われたことを知った。設立の主旨は『箸文化を学び、新しい箸文化を創り、 箸を通じて世界中の人と共に喜ぶ』というものらしく、この度新たに設立されたものらしい。世界の約1/3の人が箸を使って生活しているということも初めて知ったが、なかなか面白そうな学会ではないか。

 そのメディアによると、 本学会の基調講演で亀田病院脳外科の医師が世界から集まる脳外科研修医の能力差について語ったとのことであった。

 その医師曰く、様々な観点から比較したところ身体的特徴や男女の差など多種多様な項目で調べても有意差は見られなかったが、ある一項目だけは脳外科手術の技術習得に大きな差が現れたという。それは日常生活で箸を使うか使わないかと言う差であったというのだ。どうもアジアからやってきた脳外科の研修医が、米国や欧州各国から派遣されてきた研修医よりも、精密な脳外科手術の器具を扱う技術が優れている傾向にあるというのである。

 なるほどそれで日本が技術立国になったのだ・・・と短絡思考に行き着くわけではないが、国力として地力をつけてきているアジアの各国がこれからいろんな場面でライバルとなりうるということを示してくれている気がしないでもない。中国しかりベトナムしかり、インドは手で食べる?ならちょっと違うか・・・それでも無茶苦茶器用に手でスープを飲むぞ・・・それにフォークとナイフで器用に魚を食べる欧州人たちを見ていると、両手を上手く使うところはあちらの方が上のようにも思うのだが・・・

 まあそれでも代々箸を使ってきて、親から伝えられた箸文化を子供に送るこの伝統を良きものと考えることは無駄なことではなかろう。子供達が一流の技術人となることを夢見て週末に豆つかみ競争でもするかな。

| | コメント (6) | トラックバック (1)

2006年12月18日 (月)

そういえば罹ったな中二病

 知らなかった言葉だが思春期特有のある種の現象を中二病と呼ぶらしい(医学とは無関係)。どうもネット&ラジオを中心にそう呼ばれ、1999年あたりに伊集院光氏のラジオ番組で使い始めたとのこと。

 『その症状は、大きく捉えれば思春期にあたり大人になろうとして、大人が好みそうな「格好いいもの」に興味を持ち、子供に好かれるようなもの、幼少の頃に好きだった幼稚なものを無意識に全否定する傾向にある。もちろん意識的に行う場合もあるが、その反面、格好の悪い大人、イヤな大人の部分も同時に否定するなど、往々にして判断基準が曖昧で、実際の大人から見ると非常にズレており、滑稽に見えることも大きな特徴である。』

 確かにあった。中学に入ると急に洋楽を聴くようになったし、深夜放送を聞き、ちょっとエッチな話しに胸や小鼻や○○をふくらませていたりしたものだ。小説を読み始めたのもこのころだし、政治とか社会に対する批判を始めたのもこのころだった。これが多少なりともないと大人への階段を踏み外してしまうことになりかねないし、階段途中で登るのをやめてしまうこともあるだろう。

 現代社会でこれが問題視されるとすると、個人の行き過ぎた自由という価値判断から、大人から見て滑稽と思われる中二病を引きずる成人年代が増えているということなのだろう。大人とは『長いものに巻かれろ』というものであるなどとは思わないが、前後左右見渡して自分の言動が他者へ与える影響を慮って行動できる人であるはずだ。もちろん人は間違いを犯す動物であるので、時々思慮のない行動をおこしてしまうことがあるのだが、概して大人とは分別のある生き物であろう。

 さて自分は思慮深く、分別のある大人であるだろうか・・・

 翌日外来がてんやわんやになることがわかっていながら怪我と紙一重の所までついつい激しくサッカーをしてしまう・・・坂道で普通の自転車に抜かされるとじわじわと追いつめて抜き去らないと気が済まない・・・これ以上飲んだらダメというところを容易に越えて酔っぱらって眠ってしまい、あげくに嘔吐してしまう・・・お腹が空くと機嫌が悪くなる・・・

 ダメだ、中二病というより、、、、

 子供だ。

| | コメント (8) | トラックバック (1)

暖かい

 日本海側は雪とのこと。それならば季節風でも吹いて、今朝は寒いだろうと覚悟していたが、意外と暖かい朝を迎えた。

 印旛沼に差し込む光も心なしか柔らかく感じた。

1218

| | コメント (4) | トラックバック (1)

2006年12月17日 (日)

クリスマスデコレーションその2

 ようやく染井野のクリスマス通りを歩くことが出来た。土曜の夜は子供連れで結構な賑わいだった。先日紹介したお宅は、玄関の中にも装飾を施し、公開していた。

 ネットではこれ以上のデコレーションである企業から表彰を受けたりしているところもあるようだが、このあたりは何処の家も結構な飾りをしているので、おそらく歩くには最高の場所の一つと言って良いだろう。なにはともあれ Merry Xmas!

Xmas_1 Xmas_2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年12月15日 (金)

湯の花の香り

 草津温泉で販売されている『湯の花』のほとんどが温泉からではなく原油から作られていたというショッキングな報道がなされた。

 草津温泉は大好きでなんども足を運んでいる。湯畑・湯もみの雰囲気も、賽の河原の風景も、硫黄の香りも湯治場を感じさせてくれるし、温泉に身を浸すと身も心も溶けるような錯覚を覚える素晴らしい温泉であるのは間違いない。それ故草津の湯を家で再現しようなどとは考えたこともないが、香りだけでも楽しめるかと湯の花を買って帰ったことが一度ある。しかし湯の花は硫黄が含まれているので家庭の風呂釜を傷める可能性があるからとほとんど使わないまま風呂場の片隅に袋詰めされたままである。

 どうも草津温泉で採取できる湯の花はせいぜい年間5000袋が限度で、それ以上が売られているのはおかしいということで足がついたようだ。なんともみっともない話しである。そんなことで小金をせしめずともあれだけのお湯を誇るだけでリピーターは多いだろうに。

 そう考えると無性に草津へ行きたくなった。しかし冬場の小児科医はよほどのことがない限り持ち場を離れるのは難しい(季節労働者故)・・・行けるのは来年の春かな・・・・

 

| | コメント (6) | トラックバック (0)

ノロウイルスの診断

 これまでノロウイルスに対する迅速検査法はなかった。それが島津製作所より開発されたようだ。もっとも各病院の手に渡るのは随分先の話しになりそうで、まずは検疫所などへということである。保険点数の問題もあり、まだまだ診断には時間を要するとことはかわりなさそうだ。

 いろいろと文献をあたってみると、空気感染というものも絶対に無いというものでもなさそうだ。というのは

1 糞便中には大量にウイルスが排泄される

2 嘔吐物へのウイルス含有は少量が基本だが定かではない

3 糞便または吐物が乾燥したらウイルスは死滅せず空気中に舞い上がる

4 ウイルスが体内に10~100個入ってくると感染が成立する可能性がある

 これらを総合して考えてみると、糞便をそのまま放置するところは少ないであろうが、トイレの中はもしかしたら便器の隅に付着したものが空気中に漂うことはあるかもしれない。吐物からは少量しかウイルスが排出されないので、吐物の染み込んだカーペットなどの付近では感染が成立することがあるかもしれない。まあ結局のところ、汚物処理をきちんとすることとトイレの換気扇をちゃんとつけることと、手洗い&うがいをすべきということなのだろう。唾液中に含まれ、インフルエンザなどのような飛沫感染を起こすというものではない。

 いたずらに怖がる必要はないが、あたりまえのことをしっかりとやることが大切なのだと考えさせられた。それにしても昨年あたりからこの嘔吐下痢の流行がひどくなっているのはどういうことなのだろうか。これまでも小規模での流行は確かにあったが、これほどまでではなかった。理由がわかれば対策もできるかもしれないのだが。

| | コメント (6) | トラックバック (4)

2006年12月14日 (木)

造血幹細胞移植

 Cancerという雑誌に『造血幹細胞移植後10年間で患者に2回目の固形癌が発現する確率は一般人口の2倍近くになると示唆する最新の研究』が発表された。この論文によれば、そのリスクは40歳以上の患者と、女性ドナーから幹細胞を受け取った患者で特に顕著であり、その場合の癌リスクは4倍近くになる。

 私が小児科に入局し大学で研修を行っていたころ、最先端の医療を取り入れるとしてクリーンルームを設置し、血液内科とタイアップして幹細胞移植がスタートした。白血病の治療のために行ったものであり、放っておくと間違いなく死に直結してしまう方々に対してであった。悪性の血液および骨髄を抗ガン剤で完膚無きまでに叩きのめす代わりに、自分のまともな骨髄までも叩いてしまう故、他人の(もちろん適合する方のもの)幹細胞を移植し血液の増殖を促すというもので、その後何十人と移植が行われ、尊い命が救われていった。

 その彼・彼女たちは移植を受けてから十数年経っているわけだが、未だ固形腫瘍が出来てしまったという悲しい知らせは聞いていない。それ故この度の報告は寝耳に水なのだが・・・最も私が関係した移植の患児はわずか数人で、顔も名前もしっかり一致してしまう位の少数だからなんとも言えないのも事実である。

 幹細胞移植そのものが固形癌を引き起こすのか、それとも骨髄を叩ききるための抗ガン剤などの治療がその後固形癌を引き起こすことになったのか、どちらとも言えないようなので移植そのものが悪だという短絡的な考えをするべきではないのだが、なんとも悩ましい報告がなされたものだ。しかも一般人口に対し癌の発生率が2~4倍という数字がこういった患者さんにとって多い数値なのかどうかも不明であろう。事実抗ガン剤の副作用について説明するとき、必ず後の癌発生のリスクについても話しているはずであり、それが数字として説明されるだけなのかもしれない。もちろん一般の人と変わらないと言えればそれが一番なのだが・・・報告の中では放射線療法を移植前に受けていた患者では癌発生リスクの増加は認めなかったという。それがいったいどういうことを示しているのか真実はまだ闇の中ではあるが、早急に移植までの治療プロトコールを見直す必要があるのかもしれない。

 

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2006年12月13日 (水)

爆発的流行

 ノロウイルスが猛威を振るっている。どこそこで集団感染が発生というニュースを聞かない日はないくらいだ。その中で気になるコメントが飛び込んできた。空気感染(飛沫?)という言葉である。

 ノロウイルスは基本的に糞口感染といって便や嘔吐物の中に含まれるウイルスを手などを介して口に入れてしまういわゆる接触感染の部類に入る。少なくともこれまでの研究では飛沫感染という話しはない。ただノロウイルスそのものがなかなか捉えづらく研究が進まなかったという経緯もあり、またウイルスは変異していくものもあり、もしかしたら飛沫感染もありえるのかもしれないが、いたずらに騒動を大きくする可能性を含むコメントは避けてもらいたいものだ。

 ということでまずは手洗いをしっかりおこなうことであろう。消毒薬で容易に死滅するウイルスではないので、基本は洗い流すことであることは間違いない。

| | コメント (6) | トラックバック (1)

2006年12月12日 (火)

夜を過ごす

 年齢によって夜の過ごし方は千差万別であろう。子供なら夢を見る時間を出来るだけ長く取るべきだろうし、思春期に入れば深夜放送の類を親に隠れて聞くことが大人への仲間入りの第一歩として重要だと思う。

 医者になってしばらくの間は、ほとんど寝る時間もなかったし、寝る時間が確保できるようになったらそれを勉強の時間に当てて最先端を知ろうと努力していた。中堅→中年→そして気がつけば自分が責任を持って教える立場になった今、もちろん日々勉強ではあるが、仕事の疲れを癒す時間を必要とするようになった。

 ブログを時々覗いて頂けている方々はご存じだと思うが、私は多趣味である。チャリ通からスタートし、テニスにサッカー、合唱、ギター、ウクレレ、ピアノも定期的にこなしている。それぞれが癒しであり、自分へのチャレンジであるが、居間の床暖の上に寝転がってテレビを見るのも癒しと明日への活力のために必要な重要事項なのだ。

 ということでテレビの番組の話しになるが、このところのお気に入りはテレビ東京の番組である。午後10時からスタートするカンブリア宮殿(村上龍&小池栄子が経済界のキーマンたちとのトークで荒波の中での生き方のヒントを引き出す番組)またはガイアの夜明け(役所広司の語りで日本のこれからを担う人・物を紹介する番組)、そしてワールドビジネスサテライトへ移動すると見終わったところでスッキリと眠りに就くことが出来る。もちろん大好きなスポーツ中継があればこの限りではなく、加入しているケーブルテレビから欧州サッカーの試合が紹介されるならばそれを見てしまうのだが・・・

 昨夜も日本マクドナルドCEOちょい悪おやじ原田氏の格好良さにうなり、日産が2010年に独自のハイブリッド車を出すというニュースにケチをつけながら放送終了を見届けた。床に就き、電気を消してうとうとしていると誰かが近づく気配・・・・

「どうした?」と問うと、三男坊の声。

「おしっこでビッチャンこになっちゃった・・・」とのこと。

急いで寝床をひっくり返し、新しいシーツと布団を用意し、子供にシャワーを浴びさせ、新しい寝間着に着替えさせて一息ついた。

えっ、どうしてお母さんが出てこないのかって?

昨夜は嘔吐下痢にかかって一晩隔離していたのでした。というわけで夕飯から先は全部こなし、子供を学校&幼稚園に送り出すことまで終えて仕事に出たのであります。さて今夜はどうなりますか・・・・・

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2006年12月11日 (月)

さぬきうどんか・・・な?

 昨日急に思い立って、とあるブログで紹介されていたさぬきうどんの店の暖簾をくぐった。こぢんまりとした店に数人の客と無愛想な女性店員が目に入った。ぶっかけを注文して席に着くと、厨房には頑固そうな親父が見えた。

 通常香川でうどん屋に入ると、湯気とだし汁の香りがあいまって何とも言えない雰囲気を醸し出してくれるのだが、そこではなにも感じなかった。それでも芸能人を含めてここは美味いとの評判もあるし・・・と思いながら待つこと数分。見た目は非常にしっかりしたうどんで美味しそうなものが運ばれてきた。早速生醤油をサッとかけてズルズルっといくと、醤油と鰹節の香りが鼻孔をくすぐった。しかし・・・固いうどんは固いだけで、うまみを感じられないのだった。確かに手打ちうどんなのだろうが、これはダメ。これなら自分でこねて打った方がよほど美味いうどんを作るぞと思いながら食べることになってしまった。

 店内の看板には讃岐出身の親父が作るうどんだと書いてあった。確かに讃岐で修行していたときは美味いうどんを作っていたのであろうが、こちらに来てそれほど競争相手もなくさぬきの看板だけでやっていけたのかもしれない。切磋琢磨しない間に腕もさび付いてしまったと見える。怖いものでどんな仕事でもそうだが、向上心なくしては現状維持することも難しいものなのだ。自分の仕事を振り返る良い機会になったと考えながら店を後にした。

 仕事のみならずすべてのことに現状維持の難しさを当てはめることができるかもしれない。印旛沼も一時最も汚れた湖沼の一つと言われていたが、環境保全を皆で取り組み始めてから美しさが戻ってきているようだ。

 何事も努力が肝腎ということなのだ。

Photo_10

| | コメント (10) | トラックバック (0)

2006年12月 9日 (土)

サンタさんに成りたくとも

 今年もクリスマスが近づいてきた。子どもたちはサンタさんに○×△をお願いしたと勝手なことを言い合っている。

 聞くとまずはDS、面白そうだからWiiでもいいなとか・・・毎年うちにやってくるサンタさんは、どうも子どもたちにゲームで家の中で遊ぶより外で遊ぶようにさせたいみたいだねと言い聞かせてはいるのだが、友達には「うちにくるサンタさんは全く僕たちの願いを聞いてくれない。」とぼやいているらしい。それならば久しぶりにゲーム機を用意しようかと思い立ってもどこを向いても売り切れ売り切れ・・・・・・・ということで今年も彼らにはボードゲームと外で遊ぶための小道具が枕元に置かれることになるのであろう。

 それにしてもゲーム機がこれほど飛ぶように売れるというのはどういうことなのだろうか。決して安い品物ではなく、非生産性という点では群を抜いている商品である。生産する会社の販売戦略によるものなのか、どうも踊らされている気がしないでもない。それにしても格差社会とか個人消費における景気は決してよくないなどという言葉は本当なのかと疑う昨今のゲーム狂想曲である。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

嘔吐下痢ばかり・・・

 通常の外来も救急当番でも、診るものはみな嘔吐(+下痢)ばかり。夜中など一律吐き気止めの座薬を出してお帰りいただきたい衝動に駆られるが、中には虫垂炎や腸重積などが混じっている可能性がある。ということでもちろんおなかの聴診&触診は間違いなく行うのだが、もう二つ診ておくところがある。

 嘔吐腹痛で来院する場合頻度は極めて低いのだが、精巣の捻転という病気がある。タマタマがねじれて痛くなるものだが、上記のような症状で来院し、精巣の色を確認しなかったばっかりに見落としてしまうことがある。若いころに一度だけこの病気の患児を診察したことがあり、それ以来上記症状の患児は必ずパンツの中まで見ることにしている。何も触らずとも、色を診るだけで異常かどうかは判定できるので、それほど手間はかからない。

 もうひとつは咽頭・喉頭・扁桃の炎症である。この部位の炎症による違和感だけで子供たちは容易に吐いてしまう。もちろん咳き込み過ぎて吐く場合もあるので、おなかだけ診てハイさようならとはいかない。それもルーチンワークとして看護師さんとの呼吸が合えばそれほど手間のかかることではない。

 なにより手間がかかるのは、嘔吐しているときの水分の摂取の仕方を伝えることである。パンフレットを作成してこれを読んでおいてでもよいのだが、やはり口頭でも伝えた方がお母さんたちの納得する顔を見られるので、こちらも安心である。逆に伝えても??という顔をされている方には看護師から時間をかけて説明してもらっている。そのあたりのあ・うんの呼吸が図れるようだと外来はとてもスムースに流れてくれる。(とりあえずわれわれのチームはうまくいっているようだ。)

 さてと経口補水液の作り方を載せて今日は終了。

 湯冷ましまたはミネラルウォーター500mlに砂糖20g(大さじ2杯と小さじ1杯程度)と食塩1.5g(小さじ1/4程度)をよく混ぜたらできあがり。できたら果汁を少量加えると飲みやすくなる。でも吐き気止めを使ってすぐにコップで飲ませたらNG。スプーンなどを使って少量ずつ5分おきくらいに飲ませて吐かない事を確認して。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年12月 7日 (木)

ココログメンテナンス

 当ブログの大元によるメンテナンスのためこの2日間使用できなくなっていた。そのため書こうと思っていたこともその場で書きためることが出来ず、結局なんのことか風に乗って飛んでいってしまった。

 ということで今日は気になるブログの一つ『とある昆虫研究者のメモ』で大変面白い記事が掲載されていたので紹介する。

 かのブログは昆虫の研究論文を紹介することを基本にしている。毎回強烈な論文を紹介してくれるので、ドキドキしながら読むのだが、果たして今回は何がというと・・・

 ミツバチを酔わせてみたらどうなるのか・・・・?

 ハマダラカはチーズのニオイをかぎ分けられる・・・・?

 フンコロガシは糞の好みがうるさく、動物の種類によってランク付けがなされている・・・?

ねぇ、面白いでしょう?

 それにしても昆虫学者さんたちのブログって無茶苦茶マニアックで、しかもかなり学問的で鋭い。彼らに比べると我々など学者ではなく、単なるサービス業のおっさんって感じに思えてしまう。頑張って勉強せねばと思わせる昆虫学者さん達に乾杯!

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2006年12月 5日 (火)

血管型HUS患児の移植

日曜に以前担当していた患児の腎移植が行われた。いろいろと大変だったことが思い出され、お見舞いに出かけた。痛みに臥せっていたが、浮腫もなくおしっこも出ていて安心した。お母さんを含め小一時間話し込み、病院を後にした。

小児病院玄関前はクリスマスツリーが光っていた。

子供達の願いが叶いますように。

Photo_9

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2006年12月 4日 (月)

冬が来た

 冬が来た

 冷たく澄んだ空気を運んできた

 渡り鳥はその空気に身をまかせ

 印旛の水に羽を休める

 色づいた葉は落ち 

 透けた枝の間から

 やわらかな陽光がもれている

Photo_8

| | コメント (6) | トラックバック (0)

2006年12月 2日 (土)

悲願

浦和レッズ、3-2でガンバ大阪を破り、悲願の初優勝を遂げました。

残念ながらスタジアムに駆けつけることはできませんでしたが、テレビに釘付けになっていました。

その瞬間はJのお荷物と言われてきたことや、J2に降格が決まったあの試合のVゴールなどが思い出され、震えが来ました。

応援してきて、よかった・・・・・・・・・

| | コメント (0) | トラックバック (1)

おわび

前回の記事は不適切な表現が入っておりましたので削除させていただきました。

お騒がせして申し訳ありません。

なおコメントいただいた方の内容も一緒に削除させていただきました。

ご了承ください。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2006年11月 | トップページ | 2007年1月 »