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2006年11月27日 (月)

だだをこねる

 6才の幼稚園児。数日前から激しい咳き込みとなり、マイコプラズマ感染を疑い、抗生剤を内服していた。しかし始めたばかりで今度は嘔吐下痢に感染し、本日来院してきた。咳はまだひどく、嘔吐は夜半から10回を数え、かなりぐったりしていた。これからまだ咳も続きそのたびに嘔吐するだろうとの判断で入院加療を勧めた。母はそうしてもらえると助かると二つ返事で了承してくれた。するとそれまでぐったりだった彼は急に暴れ始めた。

「入院なんて・・・ゲホゴホ、オエェェェ~、しない・・・ゲホゲホ、オエェェェ~。」

「そんなこといっても、ほら、吐いちゃうからお薬も飲めないよ。」

「お・・し・りから・・・ゲホゴホ、オエェェェ~、入れるも、オエェェェ~、ん。」

「だから無理だよ、ね。」

「いやだ~~~~オィオィオィ・・・オエェェェ~。」

ひとしきり外来で椅子を蹴り倒し、おもちゃを投げ捨てて大暴れしながら吐き散らかして病棟へ連れて行かれた。

外来が一息ついたところで病棟へ様子をうかがいに行ってみると、わめき散らす声が聞こえない。どうなったのかとベットのカーテンを開けてのぞき込むと、満面の笑顔。

「お母さん、どうなったの?」

「あの~~、欲しがっていたゲームのソフトを買って渡したらこの通りです・・・済みません。」

 まだ顔色はすぐれず、咳もひどいが可愛いものである。しかし病棟まで連れて行くだけで看護師とヘルパーさんが一人ずつ、そして点滴を入れるために抑えの看護師一人と介助一人。この人件費は診療点数に加算されるわけでないから小児科はやっぱりサービス部門としか考えられない。

 それにしても虎になった学童期前後はいつもながら大変だ・・・

 

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コメント


大人でも時々似たような患者さんがいます・・・。

脳外科も結構サービス業だったりして(汗)。

投稿: ゆき | 2006年11月28日 (火) 14時37分

ゆきさん

 重たい分だけ大変かもしれませんね。リハビリ介助も大変でしょう。

 しかしこの度の子供は半端な暴れ方ではなかったです。

投稿: クーデルムーデル | 2006年11月28日 (火) 16時54分

こちらでは、初めまして、ですね。
遊びにきちゃいました。
クーデルムーデルさんも、お医者様だったのですね。

うちの息子も、病院に行くのが大変な時期がありました。
何もされない検診でも怖がって大泣き&大暴れ。
周りのお母さんの、哀れむような目がツラかったです(苦笑。

3歳の手前で、肺炎になり、初めて入院したのですが。
40度も熱があるのに、どこにそんな体力が?!というくらい泣き叫び、看護婦さんに馬乗りになられて点滴のされてました。
思い出しちゃいました。

先生も、大変ですよね。
色んな患者さんがおられるでしょうから・・。

投稿: 夏葉 | 2006年12月 6日 (水) 16時33分

夏葉さん

 ようこそ。これからも宜しくお願い致します。

 点滴で馬乗りは日常です。また羽交い締めの予防接種も日常です。トラウマにならないよう工夫したいのですが、なかなか良い手はないですね。気をそらす策略はしているのですがね・・・

投稿: クーデルムーデル | 2006年12月 7日 (木) 18時29分

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