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2006年10月 3日 (火)

ブログ作成の掟

人気ブログ『いっちゃんの小児科奮闘膝栗毛』が炎上している。個人の特定が出来てしまうことと、公務員の勤務時間内のブログ作成が主たる攻撃対象のようだ。おそらくやっかみが大部分を占めているのだろうが・・・

私も公務員ではないが勤務の合間にもブログを作成している小児科医である。いろいろ批評があるのはわかっているがこの問題について表現しなくてはならないと考えたのでここに書いておく。

杓子定規に正規を言うならば、ブログは人物の特定ができないようにすべきで、特定された個人が迷惑と感じるならばプライバシーの侵害であるし、勤務時間に仕事ではないことをすることは服務違反である。

私事になるが、ブログを開設したころ自分自身を特定できてしまう情報を載せていたところ、友人からそれを指摘され、削除した経験がある。この仕事をしているとどうしても自分がただの個人ではなく公人としての表現になる可能性を秘めていて、しかも他人のプライバシーの深淵に触れることもできる立場であることを自覚しなくてはならないと諭された。そういえば医療人たるものたとえ酔った席でも個人を特定できる表現をして患者さんの話をしてはならないと先輩からよく聞かされてきた。ブログなど表現の残るものではなおさらで、それゆえ私はこのココログに移ってくるまでは診療録さえ載せることをためらっていた。

しかしいっちゃんをはじめTERU先生たち小児科医のブログを読むにつれ、ブログを書くことが患児の親への啓蒙になるということを知った。また医療の問題について深く追及するbefu先生もいらっしゃって、益々社会へ小児科医の実体を発信するべきなのだと考えた。

それならば啓蒙活動は仕事ではないのか?もちろん個人を特定できる表現はすべきではない。しかし講演会をどこそこで開くというものよりよほど効果があり、双方向性に啓蒙していけるという利点からも評価されていい仕事なのではないか。

第一我々小児科医はいつからいつまでが勤務時間なのか・・・ふっと気持にゆとりの出来たときに書くことが糾弾されるようなことではないと思うのだが・・・例え夜中に書いていても緊急の呼び出しもあろう。公務員であれば緊急時は24時間対応せよというのが服務規律であり、それを正規に考えればブログの表現すらできなくなるが・・・

いっちゃん先生のブログに対するコメントで、書いた期日表示をうまくすればよいなどの表現があったが、苦笑せざるをえない。

もし病院のHPを作って、そこにコラムを毎日書き入れるとしたらそれは仕事なのかそうではないのか?それに明確な答えを出せるだろうか?ちょいと疑問に思った症例を知り合いの先生にメールして意見を聞くというのは仕事だと思うが、それとどこが違うのだろうか。ただの個人的な日記をネットに流すだけだから仕事じゃねぇ~よと言われてもちょいと納得しかねる。

ちなみに私のブログは仕事なのかと問われれば、仕事に値することもあるし、日記のこともあり、区別はつけられませんというのが本当のところだ。少なくとも病院の仕事に差し障りのある書き込みはしていない。いっちゃん先生もそうであろうに・・・・

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コメント

こんばんは
過分なご紹介をありがとうございます。^ ^

表現の自由と刑法上の守秘義務を天秤に載せている部分があるでしょうね...

なかなか難しい問題ですが、小児科医の日常を伝える必要はあり、そしてそれを伝えるためにある程度のリアリティが必要であると考えます。

でも、それが度を過ぎると...足をすくわれるもとを相手に与えることになるということでしょうね...。

今回のことは非常に残念です。私も彼のブログを楽しみにしていました。残念です。

投稿: befu | 2006年10月 3日 (火) 19時07分

befu先生

きつい表現をすれば特に臨床の諸問題については返す刀で切られてしまうものですね。今更ながらにブログの書き方に気をつけなくてはならないと感じました。その点先生のブログややぶ先生などは本当にうまく表現されていて参考になります。

投稿: クーデルムーデル | 2006年10月 4日 (水) 08時17分

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