« my favorite | トップページ | ブログ作成の掟 »

2006年10月 2日 (月)

百日咳?

ポリクリ(ベッドサイドティーチング)時代に百日咳脳症の児の勉強をさせてもらった。彼女と接することが小児科にその後進むことになるきっかけになったと言っても過言ではない。それだけに百日咳には結構思い入れがある。その後も何人か百日咳の診断をし、治療を行ってきた。

特徴的なのはwhooping coughと呼ばれる独特の咳嗽で、コンコンと立て続けの咳のあとヒーっという高音とともに息を吸う。特に夜間にひどくなることが多い。赤ちゃんの場合、大抵は哺乳力も低下してきて、具合の悪くなって来院する人が多い。

先週来院した生後20日の女の子は、近医で百日咳を疑われ、紹介されてきた。父親がその子の咳の状態をビデオで撮ってきたが、whoopingというより下手くそな咳が続き、母乳でうがいをしているようなものであったし、哺乳力も良好ですやすやと眠っていた。しかも父と三種混合を既に受けている兄が8月半ばからずっと咳をしており、母も出産前くらいから咳が出始めていたらしい。

レントゲンでも異常はなく、カタル症状も顔面の紅潮も見あたらないため鎮咳薬のみでひとまず様子を見るように言って帰した。

今日再診に見えたが、咳嗽は落ち着いてきているもののまだ夜間時々あるとのこと。それ以上に母の咳嗽がひどくなってきたということで母子共に診察を行った。すると児の咽頭が前回とは見違えるほどひどく発赤し、苺状な舌をしていた。急いで咽頭の溶連菌チェックと念のためとして採血も行った。同時に母親も採血し、マイコプラズマやクラミジアなどの検査を行った。

果たして溶連菌は見事に陽性となり、WBC 20100 (Lym 83%), CRP 0.1と出た。数字上示しているのは百日咳だが、生後1ヶ月に満たない児でこれだけ軽いものが存在するのだろうか??

とりあえず元気なのでCAM とAMPCを処方し、3日後再診とした。

紹介してよこした近医はこの界隈で有名ななんちゃって小児科であることも手伝って、所見を軽く考えていたのかもしれない・・・しかし児はよく飲みよく眠り、たまに咳き込むだけなのだが・・・

気を引き締めて日々の診療にかからねばと改めて考えさせられた患児であった。今後も注意深く診ていくことにしよう。

|

« my favorite | トップページ | ブログ作成の掟 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/144860/3664265

この記事へのトラックバック一覧です: 百日咳?:

« my favorite | トップページ | ブログ作成の掟 »